洒落怖 邪視-リメイク-
作者:モモッシリー
洒落にならない怖い話を集めてみない?通称洒落怖の名作の一つ 「邪視」を叔父さん→おばさん 俺→私に変えて性転換した2次創作です。ぶっちゃけおバカなパロディなので真面目に怖い話が見たい方はご了承くださいww
これは私が10歳の時の話です。冬休みに、S県にある叔母(当時30代)の別荘に遊びに行く事になったのです。
本当は彼氏と行きたかったらしいのですが、最近別れを切り出されたので、私に愚痴を聞いてもらうのも兼ねて連れて行ってくれたのです。
小さい頃から仲良くしてもらっていたので、私は喜んで遊びに行く事になりました。
叔母も私と同じ街に住んでおり、早朝に叔母が家まで車で迎えに来てくれて、そのまま車で出発しました。
叔母は中々お洒落で活動的な人で、昔から色んな遊びやアウトドア、音楽、等等教えてもらっており、30代になると女性は性欲が増すとのことで、よく恋愛関係の話題や下ネタの冗談で楽しませていただき、私は尊敬していました。
新幹線で2時間ほどして着いたところから、レンタカーに乗り、話をしたり音楽を聞いたり、途中で休憩所のバイク載りの若いお兄さんたちと叔母が延々と話したり、本当に楽しかったです。
やがて目的地近辺に到着し、女性だけの長旅は危険だということで、アフリカのナイジェリアから叔母の仕事上ひいきにしていた警護会社から派遣されてきた、ムゴンジャさんという大きな黒人の男の人が、ボディガードとして同行することになっていました。
その人と待ち合わせたあと、スーパーで夕食の材料を買いました。そして、かなりの山道を登り、別荘へ。
あまり大きくありませんでしたが、木造ロッジのお洒落な隠れ家的な印象でした。
少し下がった土地の所に、2~3他の別荘がありました。人は来ていない様子でした。
夕食は庭でバーベキューでした。夕方の半額品でしたがやっぱり炭火で焼くと美味く感じました。
ホルモンとか魚介類・野菜も焼き、たくさん食べました。(ムゴンジャさんにずいぶん持っていかれましたが)
白飯も飯盒で炊き、デザートに地元の有名店のスイーツを食べ、最高の夕食でした。
食後は、暖炉のある部屋に行き、TVを見たりプレステ3・64・XBOX・PCエンジンで遊んだり
あと部屋を探索しているうちに、少女漫画や、美形な男の人同士で恥ずかしいことをする漫画本がたくさんあるのを書斎室で見つけてしまい、当時の私には衝撃的なものでした。
夜もふけたころになり、怖い話がはじまりました。叔母はこういう方面も得意で、本当に怖かったのですが、ムゴンジャさんの故郷のアフリカに伝わる民間伝承は、もけーれむべんべ・・とか、えめらとぅんか・・・とか、むびえるむびえるむびえる・・とか恐竜のような怪獣の話?でまだ慣れていない日本語で擬音語のような言葉ばかりでしたので、いまいち伝わってきませんでした。
ふと、叔母が思い出した様に
「車の鍵つけっぱだったかも・・・」と呟きました。
あと裏山には絶対入ってはダメと言われました。地元の人でもめったに近寄らないらしいです。近くの別荘の社長が愛人といかがわしいことをしているのを出歯亀らしき変質者に覗かれる被害があったとか。
もちろんそんな変なこと聞いたら絶対入らないし、とその時は思いました
そんなこんなで、早朝の5時ごろまで遊び倒して、やっとそれぞれ寝ることになりました。
部屋に差し込む日光で目が覚めました。時刻はもう12時を回っていました。喉が渇いたので、1階に水を飲みに行きました。
途中で叔母の部屋を覗くと、ビールの缶を蹴散らしながらイビキをかいてまだ寝ています。寝言で別れたばかりの彼氏に対する罵詈雑言を時折喚いていました。寒いのですが、本当に気持ちの良い朝です。
やはり山の空気は都会と全然違うようでした。自分の部屋に戻り、ベランダに出て、椅子に座ります。
景色は、丁度裏山に面していました。別になんて事はない普通の山に見えました。
ふと、部屋の中に望遠鏡がある事を思い出して自然の景色が見たくなり、望遠鏡をベランダに持っていきました
高性能で高い物だけあって、ホントに遠くの景色でも綺麗に見えます。
町ははるか遠くに見えるが、周囲の山は木に留ってる鳥まで見えて感動しました
30分くらい夢中で覗いていましたが、丁度裏山の木々を見ている時、視界に動くものが入りました。
人?の様に見えます。背中が見えました。頭はツルツルです。しきりに全身を揺らしていました。地元の人が寒風摩擦でもしてやっぱり寒かったのでしょうか?
手には鎌を持っています。でもやはり異様なのは、この真冬なのに裸と言う事。そういう祭りでしょうか?でも1人しかいないようです。
思考が混乱して、様々な事が頭に浮かびました。背中をこちらに向けているので、顔は見えません。
その動きを見て、何故か「そんなの関係ねえっ」というのが特徴のお笑い芸人を思い出しました。
「これ以上見てはいけない!」
と本能的にそう感じました。人間だろうけど、ちょっとオカシな人だなあと。気持ち悪い。
でも好奇心が勝ってしまい、望遠鏡のズームを最大にするとツルツルの後頭部。色が白い。
ゾクッ、としたその時、その人が踊りながらゆっくりと振り向きました。
恐らくは、人間のおじいさんと思われる顔立ちはしていました。鼻も口もあり、ただ、目が眉間の所に「も」1つついています。縦に、天津飯のように。眼鏡をかけています。
体が震えました。3つ目。もし学校周辺に現れたなら防犯ブザーのオーケストラが鳴る、
奇行の、アヤシイ人。ソノヒトと、望遠鏡のレンズ越しに目が合いました。(キモッ)
口を歪ませています。笑っています。
「きゃああああああああああ」
目が合った瞬間、叫んでしまいました。涙が止まりません。とにかく、吐きたい。異常なまでのキモイ感情が襲ってきたのです。
吐きたい吐きたい…半狂乱で部屋を駆け回っていると、叔母が歯磨きをしながら歩みよってきました。
「・・・どうしたの?」
「ヘンタイ!!」
「は?」
「望遠鏡!!裏山!!」
叔母が望遠鏡を覗きこみます。
「~~~~~~ッ」
声にならない嗚咽をあげ、口を押さえます
さっきよりは、少し気持ちが落ち着いたので、叔母に聞いてみました
「あの人誰!?」
「な~にあれ? ははは キモwww」
磨き途中で歯磨き粉を口からこぼしそうになりながら、ツボを突かれたのか吹いている叔母。
次にムゴンジャさんも私の悲鳴を聞いたのか、やや遅れて飛び込んできました。
「ドウシマシタ!? フターリトモオー!!」
「ヘンタイ!!」
「ハア!?」
「望遠鏡!!裏山!!
ムゴンジャさんが望遠鏡を覗き込みます。
「~~~~~~ッ」
さっきより気持ちが治まったので、とりあえずムゴンジャさんにも聞いてみました。
「アレなんだと思います?」
「OOOOOOH!! レベッカアア! ナディアア! ベベンバアアア!
たぶん地元の奥さんか誰かの名前を叫びながら泣きじゃくるムゴンジャさん。
流石に異常だとおもい、ペットボトルでムゴンジャさんの頭を「コツン」と無言で叩きました。
体を小刻みに揺らすムゴンジャさん。10秒、20秒…ムゴンジャさんが潤んだ涙目で私を
見つめてきました。
「○○サン、サングラストカアリマセンカ!?」
「あたしの部屋の机の引き出しにあるけど、なに?必要なの?」
「3人のブン、アッタラモッテキテクダサイ!!」
私は言われるままに、サングラスを叔母とムゴンジャさんに渡しました。震える手でムゴンジャさんはサングラスをかけ、望遠鏡を覗きました。しばらく、望遠鏡を動かしています。
ムゴンジャさんが私に手招きをします。「グラサンカケテ見テ」。恐る恐る、サングラスをかけ、覗き込みます。
グラサン越しにぼやけていますが、木々の中のソノヒトと目が合いました。言い様の無い不快感がまた襲ってきましたが、さっきほどではありません。
でも心臓の鼓動が異常に早い。と言うか、さっきの場所ではありません…ソノヒトはふにゃふにゃと奇妙な踊り?をしながら動いています。(やはりキモイ)
目線だけはしっかりこちらに向けたまま…山を降りています!?まさかこっちに来ているのでは…!?
「00チャン、○○サン、オシッコデマスカ?」
「え?こんな時に何を…」
「デルナラ食堂ニ、空のペットボトルアリマス!! ソノ中ニイレテキテ!!ワタシノブンモ!!」
「あんた何言ってんの?、馬鹿じゃないの!? 変なことが起こったからって宗教的儀式のフリして、女にやらしいことさせようったってそうはいかないんだから!!・・・アタシのみならず、こんないたいけな姪にまで
「イイカラモッテキテクダサイ!!」
とても真剣そうな剣幕でそう言われたので、叔母は一階に下りて行きました。こんな時に出るわけないのに、呆然としていたら数分後、叔母が持ってきたペットボトルにムゴンジャさんが・・・滝のような音で・・・書けません・・・
「シタクナッタラコレに入レテ」
と言い、ムゴンジャさんがもう1つの空のペットボトルを私に差し出しました。
「だからアノヒト誰?」
「アイツはヨロシクナイモンスター、バケモノデス ワタシの国にもアイツの仲間イマシタ、アイツの目を見るとドウシヨウモナク嫌ナ気持チニナッテ、サイアク死んでシママス・・・
「パパ、つまり○○、あんたのお祖父ちゃんと山にキャンプとか行ってたけど
あぁ、あそこの裏山じゃないよ?あそこはカップルがよく…
山はいろんな奇妙なことが起きるんだって・・・ アタシは別になんも感じたことなかったけどね パパが夜でも、テントの外で人の話し声がするが、誰もいない。そんな時に、しょんべんとか撒いたら、不思議にピタッと止んだって言ってたわね なんかワイルドなネイティブアメリカンぽいスピリチュアル気取りたいだけの、おじん特有の妄想かと思ってたわ」
そう言うとムゴンジャさんは、もう一度望遠鏡を覗き込んで、「グウッ」と苦しそうに呻きながらも、アレを観察している様子です
「アイツハ。時速何マイルカワカリマセンが、本当にユックリ、ユックリ移動してイマス…
間違イナク、このロッジに向かってるハズデス」
「じゃあ、早く車で戻りましょう!」
「多分、無駄デス…アイツの興味をワタシたちから逸らさない限りは…多分ドコマデモオッテクルデショウ・・」
「これは一種の呪いね。邪悪な視線、と書いて邪視と読むんだって…ふむふむ」
叔母さんが書斎室から持ってきたセブンイレブンなどで売っているオカルト関連の本や月刊ムーを読みながら言いました。
「アノヒトのこと?関係あるの叔母さん!?」
「体験談によるとある日本の船舶技術士が仕事で北欧のある街に一時滞在してた時…」
「○○サン! アイツのヤッツケカタをハヤク見てミルノデス!!前置きは命がタスカッテからデショウ!!」
「助かったらって…アノヒトが来るまでここにいるの?やっつけるって・・」
「そうね、めんどくさいから倒しちゃお」
私は絶対にこのままここに篭っていた方がいいと思いましたが、ムゴンジャさんの意見はロッジに来られる前に、どうにかした方が良い、と言う物で叔母も賛成でした。
あんな気持ち悪い人の所にいくなら、逃げたほうがいいと思いましたが、
叔母さんは恋愛運にはあまり恵まれず、横着でがさつなところがありますが、頼りになる人でした。私は叔母を尊敬しているので、従う事に決めました。
それぞれ、サングラス・ペットボトル・近くのローソンで買ったカロリーメイトが入ったリュック・手持ちの双眼鏡・包丁・懐中電灯等・スタンガン・ハーケンを持って、裏山に入っていきました。暗くなる前にどうにかしたいというムゴンジャさんの意見でした。
果たしてアノヒトの視線に耐えられるのか?望遠鏡越しではなく、グラサンがあるとはいえ、様々な不安が頭の中を駆け巡りました。
裏山と言っても結構広大でした。双眼鏡を駆使しながら、アノヒトを探しまわりました。
叔母の本によると、邪視のお化けは標的を目標に移動するはずだから、いつか鉢合わせになると書いてありました。
あまり深入りして日が暮れるのは危険なので、ロッジから500mほど進んだ、やや開けた場所で待ち伏せする事にしました。
「興味サエ逸ラセバ良インデス興味サエ…」
「どうやって?」
「この本によると、まずどうしてもアイツに近づかなければならないの。でも直視は絶対にしちゃだめ。斜めに見るんだって。言ってる事分かる?目線を外し、視線の外で場所を捉えるの ボクサーのフェイントのテクニックみたいに
そして、溜めたしょんべんをぶっかける。それでもダメなら…えっと・・
ん? あちゃあ 真面目に書いてあるんだけど あたしらの恥ずかしいところ見せるんだってえ・・・きゃあ♡」
「ええ!」
「ジャシトイウノハデスネ、キータナイモノヲキラウンデス。ウンチダッタリ、オシッコダッタリ,アソコダッタリ…
殺セハシマセンガ、ソレデアイツヲオイハラウコトガデキタナラ、ワタシタチ助カルトオモウ」
「…それでもダメなら?」
「…逃げろって書いてあるね。とっとと車で」
ワタシとムゴンジャさんは、言い様のない恐怖と不安の中、ジッと岩に座って待っていました。叔母さんは電子タバコで一服して空を見つめていました。
交代で双眼鏡を見ながら。時刻は4時を回っていました。
「wwwwwww」
私の、3歳上の兄の声が聞こえました。今頃は多分部屋でデッドスペース等をしているはずですが
「ぷwwwwwwww」
いやらしい笑いをこらえている声。
「○○、起きたらそこには・・・wwwww」
いつか遊戯王カードの「強欲な壺」を朝の眠りからもうすぐ起きそうな私の前髪にテープでくっつけておく悪戯を3度されたのを思い出し、声をあげました。
「お兄ちゃん止めろ! ふざけないで!!」
と言いながら目を覚ましました。
「はッ・・・」
あの恐怖と緊張感の中で居眠りしてしまったようです。
横のムゴンジャさんを見ます。寝ています。急いで起こしました。ムゴンジャさんは飛び起きました。
「二人とも寝顔可愛いねえ」
叔母さんが言いました。
腕時計を見ると5時半。辺りはほとんど闇になりかけていました。冷汗が流れます。
「00チャン?キコエマスカ!?」
「え?」
「声…歌?」
神経を集中させて耳をすますと、右前方数m?の茂みから、声が聞こえます。
だんだんこっちに近づいて来ているようです。民謡、いや演歌の様な歌い回し、何を言ってるかは分かりませんが不気味で高い声。
嫌悪感で頭がどうにかなりそうでした。声を聞いただけで世の中の、何もかもが嫌になっていくようです。
「イイデスカ!足元ダケヲテラシテ!!」
ムゴンジャさんが叫び、私はアノヒトが出てこようとする、茂みの下方を懐中電灯で照らしました。
足が見えた。毛一つ無く、異様に白い。体全体をくねらせながら、近づいてきます。
その歌のなんと不気味な事!!一瞬、思考が途切れました。
「waaaaaaaa!!」
「ひっ!!」
アノヒトが腰を落とし、四つんばいになり、足を照らす懐中電灯の明かりの位置に、顔を持ってきました。直視してしまいました。(暗くてもキモイです)
昼間と同じ感情が襲ってきました。吐きたい吐きたい吐きたい!こんな顔を見てしまったら吐いてしまいます。
ムゴンジャさんもペットボトルをひっくり返し、号泣しています。落ちたライトがアレの体を照らします。意味の分からないおぞましい歌を歌いながら、
四つんばいで、生まれたての子馬の様な動きで近づいてくる。右手には錆びた鎌。
石をぶつけてしまおうか、と思ったその時、
「ビー、ビー、」
叔母の携帯のマナーモードが鳴りました。号泣していたムゴンジャさんは、何故か放心状態になり、叔母が取り出した携帯を見て、叔母からさりげなく取り上げ、口に含もうとしました。
「ボケてんじゃない!!」
叔母がすかさずムゴンジャさんの鼻を殴りつけました。
「はやくしっかりして、あのハゲ丸丼ぶっころしてきてよ! どうせマサイとかそっち系の末裔なんでしょアンタ!?」
でもムゴンジャさんはナイジェリア出身なので関係ありませんでした。
こんな時に何してるの…もうすぐ死ぬほど吐くのに…と思い、薄闇の中、呆然としていました。
「たく、こんなときに!」叔母さんが携帯を切りました。ムゴンジャさんは鼻血を垂らしながら立ち尽くしています。アノヒトが私の方に来た。恐怖でさっきすませなかったら漏れていたかもしれません。
その時、
「グオアアアアアアアア!!」
突然呪いのような不気味な歌が中断され、おぞましく、しかし悲痛そうな叫びを邪視のお化けがあげたのです。
地面をなにやら痛みにのた打ち回るように転げまわっていますが、自分のいる位置の一点からは大きく動いてはいません。
よく見てみると
なんとアノヒトの右足を、動物を捕えるためのトラばさみの罠が挟んでいたのです。
地元のハンターの人が仕掛けたままにして置いたのでしょうか。
「グオ! グオ! グオ!うがああああああああ!!」
右足の罠を外そうと必死に試行錯誤していて、もはや私たちのことなど全く目に入っていないようでした。なんだか少しあっけに取られたというか、呆れてしまったというか。
微妙な空気が漂っていました。
「あああ! もうめんどくさい!!おりゃあ!」
叔母が、この謎の膠着状態にうんざりしたように気合いを入れ、地面に落ちた懐中電灯を取り上げ、
素早く私の元にかけより、私のペットボトルを手に取りました。
「こっち見ないでね!!アレの顔を照らすから目え瞑って!」
私は、その無様なお馬鹿さんから 邪視のお化けから遠ざかり、念のためサングラスをしっかりかけ、頭をかかえて目をつぶりました。
叔母がオカルト本で見た手順を復唱しながら行動にでているのが聞こえました。
「まずコイツの顔を照らしい、視線の外で位置を見る、
そんでライトでコイツの顔を照らしたまま、しゃがんでヤツの顔に吹きかける瞬間、目を瞑る。口に含むとか汚いからあたしはやらん!!そのままかけちゃえ!
アノヒトの馬の嘶きの様な、非公式の梨の雄叫びの様な悲鳴が聞こえました。
さっきのとはまた一段と高い、アノヒトの悲鳴が聞こえます。でも罠のせいでそこから逃げることもできないようです。
ここからは叔母に後から聞いた話ですが叔母は私と自分とムゴンジャさんの尿が尽きると、
まず自分のズボンを降ろし、パンツも脱いで、なんと苦しんでいるアノヒトの後ろからパンツを顔にかぶせて首の後ろで腕を交差させ、強く締め上げたのです。
アノヒトは絶叫をあげて(といっても口まで覆面のようにふさがれているので「んーんー」としか聞こえませんでしたが)叔母さんを振りほどこうと暴れました。鎌を振り回されて危険だったので拘束をほどいて一度解放した後、ハーケンで鎌を叩き返しました。
長年研いでいないような錆びついた鎌では新品のハーケンにあっさり折られて、刃が地面に転がっていきました。
叔母は立ち尽くすムゴンジャさんのズボンと下着をおろし、ライトで照らして見えるようにしました。
恐らく、アノヒトはそれを見てしまったのでしょう。言葉は分かりませんが、凄まじい呪詛のような恨みの言葉を吐き、急なターンで背中をむけました。
私は、そこから顔を上げていました。叔母のライトがアノヒトの背中を照らします。
叔母さんはリュックからスタンガンを取り出してスイッチを入れ、アノヒトのお尻に思い切り突きつけました。言葉は分かりませんが、音声を途切れ途切れさせながらぶるぶると
痙攣し、震えた迫力のない慟哭を吐き、力を振るって元来た方に駆け出しました。
その時に無理やりトラばさみから右足が引き抜かれたので、足はぐしゃぐしゃになっていました。
何が気持ち悪かったかと言うと、アノヒトは退散する時までも、(お化けとしての体制を繕おうとしたのか)
不気味な歌を歌い、小島よしおのように体をくねらせ、ゆっくりゆっくりと移動しましたが
それこそ杖をついた、高齢のおじいさんの歩く速さのように
わたしたちは、あの人が見えなくなるまでじっとライトで背中を照らし、見つめていました。私とムゴンジャさんはいつ振り返るか分からない恐怖に耐えながら…しかし
叔母はあまりにおそい退散の速度にイライラしていたようで、
「はやく逝けのろまあ!!」
と背中に駆け寄って蹴り倒してしまったのです。
立て続けに不衛生な攻撃と追い打ちをうけたのが応えたのか、少しその場にうずくまり
また立ち上がると、先ほどよりは少し速く森の方に進み出しました。
永遠とも思える不快な時間が過ぎ、やがてアノヒトの姿は闇に消えていきました。
私とムゴンジャさんはロッジに戻るまで何も会話を交わさず、黙々と歩きました。
ムゴンジャさんは叔母に殴られたときよりもいっそう多く鼻血を流していました。
叔母さんはというと、携帯をかけ直して電話の相手とさっきあったことについて談笑していました。
中に入ると、ムゴンジャさんは全てのドアの戸締りを確認し、コーヒーを入れました。飲みながら、やっと口を開きました。
「あれで、アノヒトの興味はそれたって事ですか?」
「ウゥン…恐ラクネ。」
「縮み上がってても相当デカかったよね、アンタのアレ」
ニヤニヤしている叔母さん。
やがて、叔母は本にある、邪視の事について読み始めました。
ある日本人男性の技術士が北欧のとある街に滞在していたある日、
年収どのくらいかしら?
現地で仲良くなった通訳も出来る技術仲間の男が面白い物を見せてくれると言う。男性は人気の無い路地に連れて行かれた。ストリップとかの類かな、と思っていると、路地裏の薄汚い、小さな家に通された。
安もんのところで病気もらうんじゃないのこれ?
そこには、蝋燭が灯る中見た目は60代くらいの男が座っていた。ただ異様なのは夜で家の中なのにサングラスをかけていた。現地の男によれば「邪視」の持ち主だと言う。
邪視とは、世界の広範囲に分布する民間伝承、迷信の一つで、
悪意を持って相手を睨みつける事によって、対象となった被害者に呪いを掛ける事が出来るという。
イビルアイ(evil eye)、邪眼、魔眼とも言われる。
邪視の力によっては人が病気になり衰弱していきついには死に至る事さえあるという。
ふーん、厨二病?
男性はからかい半分で説明を聞いていた。この男もそういう奇術・手品師の類であろうと。
座っていた男が、現地の男に耳打ちした。男曰く、信じていない様子だから少しだけ力を体験させてあげようと。
男性はこれも一興と思い承諾した。また男が現地の男に耳打ちする。男曰く、
「今から貴方を縛りあげる。誤解しないでもらいたいのは、それだけ私の力が強いからである。貴方は暴れ回るだろう。私は、ほんの一瞬だけ、私の目で貴方の目を見つめる。やる事は、ただそれだけだ」
Mrマリックもそんなこと言ってたよねえ。でもこういう暗示とか心理学の技術が巧みに練り合わされてるからけっこうすごかったりするのよねえ。素直になれなくなるのかにゃ?
男性は細工を疑った。本当に目が醜く潰れているのかもしれないし、カラーコンタクトかもしくは、香に何か幻惑剤の様な効果がと。縛られるのは抵抗があったが、
友人の現地の男も本当に信頼出来る人物だったので応じた。
椅子に縛られた男性に男が近づき、静かにサングラスを外し男性を見下ろした。
それがエロいのよね、この種のプレイは
「見た瞬間死にたくなる。瞳は普通のものであるのに、とにかく世の中の全てが嫌になる。見つめられたのはほんの1~2秒にも関わらず。何かの暗示や催眠とか、そういうレベルのものではなかった」
見ただけで死にたくなる物なんてあるのかなあ?それ眼じゃなくてその男の顔が超絶キモかったんじゃないの?アタシさっきサングラス外してあのハゲ丸丼直で見ちゃったけど、キモ面白いって以外なんともなかったけどなあ・・・。あ!銀魂でマダオのお年玉の話あったけどあれかな?ああいう感じで睨まれたらそりゃあ死にたくなるかも!
友人が言うにはその邪視の男は金さえ積まれれば殺しもやるという。
現地のマフィア達の抗争にも利用されているとも聞いた。
男性が帰国する事になった1週間ほど前、邪視の男が死んだという知らせが入った。
所属する組織のメンツを潰して仕事をしたということで抹殺されたのだという。
男は娼婦小屋で椅子に縛りつけられて床には糞尿をバラ巻かれ、凄まじい力で縄を引きちぎり、自分の両眼球をくり抜いて死んでいたという。
「邪視は不浄な物を嫌う。汚物にまみれながら、ストリップか性行為でも見せられたのだろう」
アタシもスカトロは苦手だなあ。でも潔癖症にしても自分を殺しちゃうことはなかったんじゃないの?自分だってどうせトイレいくじゃん。俺はウンコもションベンも交尾もしねえ!!ってか?昔のアイドルかってのwww
叔母の本の話を聞いてるうちに、私はそんな恐ろしい呪いの術を持つ人たちが、世界中に存在するなんてとても怖く思いました。それと同時に、ウンチやオシッコの話が出てきたので汚いなあ・・・と思いました。
「アイツが本当にモンスターダッタノカ、ああいう風に育てられたニンゲンなのかはワカリマセン。ただ、アイツは逃げるだけじゃダメな気がシマシタ…だから死ぬ気で立ち向カッタ・・案外、オイノリやお守りなんかよりも、人間の体の方がああいうモノに有効なのカモシレマセン」
「でもアタシはホントになんともなかったんだけどなあ・・・あの眼の効果に耐性持ちの人間もいてアタシもその一人なのかも!」
「耐性がアルカハワカリマセンガ、フツウ女性は男性が性的ナコトヲスルタメノ一般的なパートナーデスカラ、唯でさえ苦手ナノカモ・・・ソウイウコトが好きな女性ナラ尚更穢レテイテ、呪いの眼で睨ンデモ効果が無いドコロカダメージにナルノカモシレマセン・・」
「・・・はいい?なーにームゴンジャさん、そりゃアタシがウンコやションベンと同じレベルの不浄なきったないスカトロ女ってことかあ!? なあああ!?」
「ハイ!?チガイマスヨ!!ソンナツモリデイッタンジャアリマセン!!アナタは決してッ・・」
「いやいや冗談ww さすがにウンコやションベンみたいに汚くはないつもりだけど、
アタシ最近盛りまくっててさあ、男の方がついていけないみたいだしい、そういう意味じゃ穢れてんのかもしれないねえアタシww」
「ワタシの故郷、アフリカのナイジェリアニモ、かつては邪視のモンスターや呪術士が数多くイタとキキマス。しかし自然が多いのでアッチコッチに動物の糞尿が落チテイテ、
ニンゲンの住む場所モ衛生状態ガヨクアリマセンので、邪視のモンスターはだいぶ弱っていて狩るのはトテモ容易ク、今デハほとんど見かけナクナリマシタ・・・。
呪術士もカナリ力の強い者もイマシタガ、闇討ちサレタリシテ結構殺サレタリ、引退したりしてその数はダイブ減ってイマス・・・」
「引退? 邪視って引退とかできるものなんですか?」
「デキルミタイデスネ。私の父親ガ関ワッタ話ニヨレバ・・・」
ある強力な呪力を持っていた邪視の呪術士の男が、近くにいるだけで不快感があると、日頃避けていたはずの女性たちと積極的に交流をするようになり、毎晩村や都市部の女たちと遊び歩いているのが見られるようになった。
ある日のこと、呪術士のもとに邪魔者の殺害を依頼しに、数人の部下を引き連れやってきた男がいた。
「あんたが有名な呪われた眼の使い手だな。この写真の男を・・・」
「悪いな、もう店終いだ」
「報酬ならここに今これだけある、前払いで・・」
「やらんと言ってる。わしはもう引退を決めた。帰り賃はやるから他を当たってくれ」
「何だと?ふざけるな!!こっちはあんたの噂を聞きつけてはるばるここまでやって来たんだ!!引退だと!?・・・ならせめて俺の依頼を最後にこなしてからにしろ!!でなければ貴様の家の周りに人とカバと家畜の糞尿をばら撒いて淫売の娼婦どもを裸で踊らせるぞ!!今ならゲイの乳繰り合いは追加しないでおいてやる!!貴様の弱点ぐらいすでにきっちり頭に入れてきているんだ!!」
「ほお?では見てみるか、わしの眼を・・」
すると家の外から、小遣い稼ぎに呪術士のアシスタントをしていたムゴンジャの父親を含めた大勢の男が依頼人の部下をあっという間に叩き伏せ、依頼人を捕まえて羽交い絞めにし、瞼を無理やり指で広げたままにしながら拘束してしまった。
「!! 何をする!?やめろ!!やめろおおおおおおお!!」
呪術士はサングラスを外すと依頼人の顔を至近距離で覗いた。
「うわあああああああああああああ!!!」
「何叫んでる?これは普通の目ん玉だ」
「嫌だああああああ!!やめろおお!やめッ・・・・何!?・・・・なん・・だと?・・・」
呪術士は引退するにあたって通常の生活を送るためには邪視の力や体質は邪魔になるので、それらをなくす目的で邪視にとって毒となる糞尿や性行為の目視を克服するため、
まず家にも入れず、自分からも関わることをしなかった村の女性たちと同じ空間で暮らし始めた。サングラスをはずしたはじめのうちは、女性たちには常に自分に対して後ろを向くように言っておき、用を足すときも自分のモノをしっかり見つめながら処理するという訓練から始めた。邪視の体質によるそれらに対する拒絶反応によって毎日嘔吐し、それに耐えていくうちに、汚物や性行為を見たときの反応は普通の人間と同じ程度のものになった。それに伴って呪いの眼の効力も徐々に薄れていき、今ではほぼ普通の眼になった。
すっかり性的な事象を苦にしなくなってからは、今までの清潔な禁欲生活の反動なのか、毎晩貯蓄した金銭に物を言わせて村や都市部のあらゆる女性を呼び寄せ、彼女らと好きに交わることをむさぼるように楽しんだという。
「今のわしは人を呪い殺す力もなければ、女たちとまぐわうこともすっかり平気になった・・・糞だって、金さえもらえれば喰らって見せてやれるくらいだ。
これからわしはこの村を出て、タイ国のパタヤビーチで隠居生活だあwwそこでわしは・・・テキーラを片手に、両肩には2匹の可愛いオカマちゃんww
ウリイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイアアアアwwww!!
そういうわけでだあ、呪い殺しの仕事は他を当たってくれいwww、他にも陰気に人生無駄にして巣に篭っとる輩はまだまだいるだろうよw。
ま、今どき骨董品の呪いごとき力なんぞより、これからのご時世厄介ごとを生業にするにゃあ、お前さんの懐のベレッタちゃんでも信じてあげることだwww」
「な!貴様なぜ俺の懐の銃の型がわかった!?さてはまだ力が残っているなあ!!
「ん?・・・はて今日は勘が冴えとるなあww呪いの力は失せてもそれを身に付けるのに
要した力の基本は身に染みついとるもんなのか?いやわからんが・・そうだほれ、
帰り賃とサービスだww」
かつて呪われた眼の力を抑えるために着けていたサングラスを、単なる飾り物として着け直し、依頼人の足元に札束を放り投げると、呪術士だった男はターンを決め、村から出てタイへ旅立つために、荷物のまとめに戻った。
「・・・コノヨウニ、俗ッポイ楽しみに浸ルコトヲ選ンデ邪視のチカラを放棄し、ジンセイを無難に生きダシタ者モイルワケデス・・まあイツマデモ人をノロイコロシテ女と一緒にモナレズ、家族もツクラナイようなイレギュラーな日陰者を続ケルヨリゼッタイイイデショウネ」
「そうだよねえ・・・なんか超能力っぽい力があるってのは一味違う感じでそれだけなら
イケテルっぽいけど、恋人とヤレナイとか、引き換えにしてもぼったくりもいいとこじゃん。人がヤッテルのを不浄だあ、お前らは汚いから殺すだのほざいて自分らは綺麗なモンのつもりかよっての!ヤラねえほうがよっぽど不潔で気持ち悪イっての!!
要するに話聞いてると邪視っていうのは、世界中の根暗で厨二病末期患者の非モテ集団ってわけだwwwダッセwwwぷぷうww。そのおっさんは賢い選択したねえww地球温暖化級のバラ色のモテる気候の時代に突入ってわけだあ、おっさんの未来にかんぱーいw」
別に巧くない叔母の例えを聞き流しながら私は、たとえ恐ろしい道に一度入ってしまっても、やっぱりそんな暗い生き方から脱出して、日の当たる世界へ歩き出すことのできる強い人もいるのだと、ちょっぴり安心することができました。
「おーいハゲどもおおお!!キモイつらで眼飛ばして脅し殺そうったってそうはいかないからあwwwんなもん全然効かねえんだよカスがあ!!糞童貞野郎!!!ぎゃーはははははははははは!!」
窓を開けて日本酒を片手に外へ向かって叫び出し、勝ち誇る叔母。
「イツノマニカお酒ナンカモッテ、酔ってキテマスネ・・・あんなことがアッタ後ダトイウノニ・・・呑気ナモノデス・・・」
「ああ!そうだアンタのアレ、今は縮んでたのだいぶもどってきたんじゃネ?ちょっとも一回みせてみてよお。平常時もすごそうだけどMAXにそそり起ってんの見たらさあ、さっきのあのハゲ即死するんじゃないのお??」
「エ!?・・チョット!!ナニヲスルンデスカア!!チャックを降ロサナイデクダサイ!!
女の人が男にやってもセクハラデスヨオオオ!!」
「にゃーははははあ!! ほーらほら見してみいやアンタの股間のサバンナと雄々しく猛るアフリカゾウをさあ!!パオオオンってかあwwwぎーヒヒいww」
叔母さんがムゴンジャさんに襲い掛かってじゃれつくのをみながら
私は、さっき眠ってしまった時の兄の夢の事を思い出して話しました。叔母もからかっただけのようで、ムゴンジャさんのチャックから手を離し、ムゴンジャさんと神妙に聞き、1分くらい無言のまま、やがて口を開きました。
「ソウイウコトモあるかもシレマセンネ お兄サンが遠くのアナタをオモッテクレテイタノデショウ…」
「それはないです」
私は即否定しました。
「ああ、兄貴アンタのことよくいじってるもんね アンタが幼稚園になったばかりのときもオムツにガムの紙入れたり、縄で柱に縛り付けて近くにおやつおいて世話ほっぽりだしたり、アタシやアンタのママがいくらとっちめても聞かないんよねアイツww
ところでさ、さっき携帯なったの別れたばっかの彼氏からなんだよ! よりをもどそうってかけてきたの! もーうやっぱり私を切り捨てることなんてできるわけなかったのに
無理しちゃってさあ!!」
叔母は照れくさそうに笑うと、つまみを咥えながらソファーにダイブしました。
それから私たちは今日の夕食の準備に取り掛かりました。
最初はあの邪視のお化けの恐さと気色悪さが頭に残っていましたが、あの醜態を思い出すと取るに足らないものに思えて自然と安堵していきました。
三人でカレーを食べ、テレビのMステできゃりーぱみゅぱみゅが歌っているのを見たり、
夜遅くまでスマブラで白熱して、ムゴンジャさんがガノンで終始独り勝ちして強くて驚きました。その夜はぐっすり眠れました。
しかし
まだ終わりではありませんでした。
翌朝、目が覚めるとなにやら外が騒がしく、外に出てみると裏山の森に人だかりができていたのです。
何かをみんなで囲んで話題にしているようです。そこにいって人の群れをかき分けてみると
そこには
昨日散々痛めつけられて退却したはずの邪視のお化けが2つめのトラばさみにかかり、
夜通しもがいていたのか疲れ果てて息も絶え絶えに力なく唸り、地面に突っ伏していたのです。
「なんだこいつ普通じゃねえ・・・」 「介護施設から逃げ出してきたおじいちゃんかしら、可哀そうに」 「目が3つもあるよ!! ヒバゴンとかビックフットとかそっち系じゃない!?」「怪我をして弱ってる はやく救急車を呼びましょう!」
見物の人たちの声で起きたハゲが顔をあげて近くの男性を見ましたが、ムゴンジャさんがすぐに手で押さえつけて顔を地面につけたままにされました。
その時
「ちょっとこいつ、私たちの事覗いてた変態じゃないの!?がさがさ茂みに逃げてくの
みたわ!! 間違いなくこいつよ!!」
「そうだこいつだ!! 警察だ警察! 全裸で人の情事を覗き見る真症の色基地外だ!!
はやく逮捕だ逮捕!!」
叔母が言っていた、覗かれた社長とその愛人の奥さんでしょうか? 邪視のお化けを見るなり確信したようで、警察に引き渡すよう騒ぎたてました。
それから
やってきたのはなぜか環境省の人たちでした。ワイヤーの付いた首輪や大きめのケージなど何か動物を捕獲するときに使う道具を持ってきて、邪視のお化けの顔に男の人の穿くブリーフ?をかぶせて呪いの眼を封じ、大人数でケージの中に押し込みました。
そのケージはワゴン車の中に収容され、邪視のお化けはどこかへと運ばれて行きました。
それからしばらく経ったある日
家でネット上のニュースサイトを見ていた兄が「なんだこりゃ?」と驚いていたので
一緒にそのニュースの記事を見たのですが、なんとあの邪視のお化けに関することが
取り上げられていたのです。
なんでも環境省の調査報告書の発表によると、
この動物の一個体は脱毛症を患ったボノボという霊長類の一頭であり、ワシントン条約を違反した国内のいずれかの動物を取り扱う業者の管理下から脱走し、日本の山中に生息していたという結論にいたったということです。ボノボのなかでは従来の個体群よりも体長・体重が著しく大型であり、額に松果体の変化した眼球組織が発達している先天性の奇形であるということでした。
・・・・・私の見た限りでは、あれは額の眼を除けば一応見た目だけは、まがりなりにも人間でしたし、いくらなんでも人間以外のお猿さんの一種というのは無理やりで、何かに配慮した発表の形ではないかと、小学生の私でも疑わしく思えました。
あれは普通の生き物のめずらしい種ではなく、れっきとしたこの世の者ではない存在のはずです。
ところがさらに驚くべきことが
別のサイトで見た、今回捕獲された邪視のお化けについて、邪視のことを知る人たちによる考察の議論の場にこんな見解が載っていました。
「この邪視は現在児童ポルノ禁止法案を提唱する派閥の1人である警察官僚の、平沢勝栄に酷似した容姿をしている。
児童ポルノの犯罪検挙数について取材を受けている最中の平沢の顔写真とこの邪視のお化けの解剖前の資料画像と比較した図が上げられていました。
髪の生え具合や額の呪いの眼以外は確かによく似ていました。
それに続く考察によると
「児童ポルノ禁止法案は児童の保護が目的ではなく、平沢勝栄と利益をともにするパチンコ業界と共謀で考え出されたものであり、その目的はこの後に控える創作物の暴力表現に関する規制法案と併せてあらゆる表現物から刺激を消すことでつまらない物へと変え、国民の興味をパチンコに向かわせることにあるという。
それと邪視との関係については
実は平沢勝栄はその利権が主要動機にはあらず、この男の信条において本当にポルノ自体を嫌悪し、廃絶させようとしている節があるという。不浄なものを嫌い、呪いの力をもって人を攻撃する邪視には人間の起こす性的な行為が毅然と世界に存在していてはその行動に大きな支障が出てしまい、目的を完遂することができない。
平沢は現代にうごめく邪視の一族出身の人間で、社会に紛れてその在り方を左右できる場の身分を手にするため警察の上層に入り込み、日本全域を邪視の活動に適する場にすべく性関係の事象をすべて破壊しに暗躍している。平沢のほうが呪いの力を持たない衰退した、または邪視の一族として通常の者なのか、件の邪視のほうが特殊な術を施されて呪いの眼を持つに至った特異体質なのかは不明だが、インドネシアでは同様の者たちが政治中枢に入りこみ、あらゆるポルノとそれと連想させるものに至るまで禁止する法律を施行してしまったため、このままではインドネシアは邪視たちの呪いで人びとが死に絶える恐れが出てきているという。この邪視は平沢がかくまい、隠蔽するため身元不明人の保護の目的で警察が引き取ろうとしたが、何者かの差し金で環境省の干渉がそれに勝り、動物として捕獲、解剖され、あらゆる情報を引き出して邪視討伐の知見を蓄えるためのサンプルとして入手することができたというから、日本では少なくとも、性関係を排するための巧妙な法案の成立を妨害し続け、そうたやすく邪視の繁栄などを許さない態度を維持しなければならない」
とのことでした。 なんだかよくわかりませんでしたが少しワクワクしました。人ではないなにかと人類の全面戦争というのはSF映画みたいなスペクタクルな感じがしたからです。ただ児童ポルノ?とかエッチな話題は恥ずかしかったですが、保健体育の授業で赤ちゃんが生まれる方法を教わり、やはり男の人と女の人の間にはちゃんと手順を踏んでいっての上ですが、そういうことは決していけないことではなく、とても必要なことであって
それを廃止させて人類を破滅させようと目論む者たちの存在を決して許してはならない、私も大人になったらまた邪視のお化けと出くわしたときは断固戦いたいとおもいます。
ただ・・・・叔母さんのように大胆な戦い方は、やっぱり私には恥ずかしくてとても見本にすることはできませんw終わります!
じゃじゃーん!!あの子の回想偶然見ちゃった叔母さんでーす!!こっからはまだあの子が今回のお話で語ってない出来事を、アタシが勝手に話しちゃおうと思いまーすwwwあの子ったらアタシが下パイパンだっただのムゴンジャさんのナニが縮み上がっただの人の恥ずかしいところはちゃんと書く癖に自分のハズかったことは隠しちゃうんだから、もうシャイな小娘ちゃんねえww
翌朝、邪視の化け物が昨夜に続く二度目のトラばさみに阿呆にも引っかかってその場に打ちひしがれていた時のこと。人ごみをかき分けてやってきた三人。
「なんだコイツ普通じゃねえ・・・」「介護施設から逃げ出してきたおじいちゃんかしら!?
可哀そうに・・・」「目が3つもあるよ!!ヒバゴンとかビックフットとかそっち系じゃない!?」「怪我をして弱ってる!!はやく救急車を呼びましょう!!」
見物人たちの声で起きたハゲが顔をあげて近くの男性を見たが、ムゴンジャがすぐに手で押さえつけて顔を地面につけたままにされた。
その時
「ちょっとこいつ、私たちの事覗いてた変態じゃないの!?がさがさ茂みに逃げてくの
みたわ!! 間違いなくこいつよ!!」
「そうだこいつだ!! 警察だ警察! 全裸で人の情事を覗き見る真症の色基地外だ!!
はやく逮捕だ逮捕!!」
裏山にて2人だけで青姦を楽しんでいたのを覗かれた、ペンションに来ていた社長と愛人の女性は邪視のお化けを見るなり確信したようで、警察に引き渡すよう騒ぎたてた。
その時、邪視の化け物がムゴンジャに押さえつけられてもなおもがいて手を振り乱し始めた。その手は手当たり次第何かを掴もうと試行錯誤して、あるものを掴んだ。
あの子なんとなく近くに立っちゃっててね、ハゲの奴あの子のズボンとパンツに指ひっかけて降ろしちゃってえ、あの子も下丸出しにされちゃったのよww
「え・・・ええ!!・・きゃああああん嫌ああああ!!」
「ちょっとこいつ、事故を装って小さい娘の下脱がしたわよ!!?この期に及んで開き直ってまた痴漢行為したわ!!これでほんとに間違いなく変態よ!!」
「そうだ!こいつだこいつ!!人の情事を全裸で覗き見し、小さな女の子にまで手を出す真症の色基地外の究極のケダモノだああ!!警察だあ警察うううう!!」
もうねww近くに同じ年ぐらいの男の子けっこう居たもんだからあの子ったらものっすごい大慌てで顔真っ赤で涙瞬間的にボッロボッロ流しちゃった!!
そのまま家の陰に隠れてうずくまって泣きじゃくってたんだからwwwとんだ災難で可愛そうだったけどww笑えるわwwムゴンジャさん背中さすって慰めてあげてたんだからwwwで、ちょっと治まったと思ったらあ、歯あ食いしばって、そこらに落ちてる石持てるだけ持ってきて、あのハゲ丸糞童貞の頭に何発も何発もおもいっきしぶっつけたわけよw
いやあ女の子の持てる限りの腕力フルに使いきってたわなあ、ありゃwwww、
でとうとうハゲも沈黙してくたばったわけよww、環境省の役人があいつ回収して車出したとき
「死ねええええええ!!馬鹿あああああああああああああああああああああああああ!!」
って思いっきし罵倒してたわww
今度またどこか楽しいとこ連れってあげるからね♡今度は甥っ子の兄貴にも一緒にきてほしいな。これでこのお話は終わり、じゃあねwwばーい!!
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