「YouTubeの再生回数を買ってる!」「あの動画は水増ししている」という話はYouTubeのコメント欄や掲示版等でよく見かけますが、実際にTwitter等でも◯◯チャンネルは登録者数を買っている・再生回数を買っているというDMを頂くことが多々あります。
また、駆け出しのYouTuberもチャンネル登録者してもらうためにも、まずは「動画を視聴してもらう」事が重要になってきます。
チャンネル登録者数は買ってはならない
4. 本サービスの一般的な利用--許可及び制限事項
YouTubeは、ここに、本サービス条件に定める本サービスにアクセスし、利用する許可をお客様に付与します。ただし、以下を前提とします。
D.お客様は、本サービスを、YouTubeの事前の書面による承諾なく、以下に記載する商業目的に利用しないことに合意します。
・本サービスに対するアクセスの販売
引用:YouTube利用規約
YouTube規約によると、動画再生回数等のアクセスの販売は当然ながら禁止されています。
「チャンネル登録者数 買い方」等と検索すればそのような業社のWebページが出てきて、チャンネル登録者1人あたり10円・1再生数あたり5円程度で販売されています。
しかし、YouTube運営側もスパムアクセス等が増えると動画削除・チャンネルアカウント停止等の処分を下す場合があるので、非正規の方法でアクセスを購入することは絶対にするべきでないと考えられます。
チャンネル登録者数に関しても、YouTuber同士の相互チャンネル登録依頼等も禁止されたようで、「チャンネル登録」という行為がWebサイトの「お気に入り」「ブックマーク」以上の意味合いを持ち始めているようにも思います。
※実際に「登録者数・再生数を買っているのでは?」という疑惑のチャンネルを見ると、たしかに一時期だけ再生回数が増えているがコメント数は同じ(バズる内容でもないし釣りサムネでもない)だったり、始めて間もないのにチャンネル登録者数は多いが再生回数やTwitterフォローが付いてきていない等の特徴はありますが断定するまでには至りません
GoogleAdWordsで広告を出して再生数を増やす!
正規の方法で再生回数を購入・増やす方法は「広告」を出すことです。
YouTubeと言えば、自分の動画に広告を表示させて収益を得るものという考えの方が多いと思いますが、YouTuber自身が自分の動画を広告として出してしまえばいい、という考えの方です。
YouTubeの広告のほとんどは一般的な商品やサービスの宣伝動画ですが、最近では特になにも宣伝していない広告動画も出てきています。
一部のYouTuberも「Google AdWords」を利用して広告を出しており、一時期話題になった「核攻撃サバイバー」もどのような意図があるのか真意は不明ですが「自分の楽曲を多くの人に聞かせる」という点では成功しているように思います。
ちなみに私が見た広告の中で一番有名なYouTuberは「多村家の日常」でした(シバターの動画・多村家の日常自身の動画で広告が表示される)
Google AdWordsで動画を宣伝する
動画を宣伝する方法ですが、YouTubeの[クリエイターツール]-[動画の管理]-宣伝したい動画の[編集]タブを開くと画像のようにメニューが表示されます。
下から2番目の[宣伝する]をクリックしてください。
宣伝をクリックすると上記のような画面になります。
キャンペーン(宣伝)に使用する費用を入力すると、推定視聴回数が表示されます。
また、広告を表示するユーザーも、国や地域を選んだり、興味のありそうな項目を選ぶことも可能です。
次のステップに進むと、見出し・広告文を入力することができ、次のステップでGoogle AdWordsの管理画面へ遷移して宣伝を確定させる仕組みになっています。
宣伝した動画は何処に表示されるのか?
先程の説明画像の右下に詳細が記載されていますが、宣伝をした場合にはインストリーム広告・インディスプレイ広告の2つで表示されます。
インストリーム広告は、動画の画面内に表示される広告で、そのほとんどが5秒でスキップ可能なタイプとなっています。
インディスプレイ広告は、PCでは動画の左上・スマホでは動画の下に表示される広告です。
インストリーム広告が表示された場合はそれに対応するインディスプレイページ広告が表示されますが、インストリーム広告が表示されずにインディスプレイページ広告が表示されることもあります。
また、最初に決めた予算から実際に費用が取られるタイミングですが、
インストリーム広告は
- 30秒以上の動画・・・ユーザーが広告を30秒以上見るか、左下等に表示されるリンクからチャンネルやWebページへ飛んだ際に発生
- 30秒未満の動画・・・ユーザーが広告を最後まで見るか、左下等に表示されるリンクからチャンネルやWebページへ飛んだ際に発生
という事で、5秒でスキップされた場合は費用がかからないということです。
インディスプレイ広告は、広告文をクリックして動画が視聴されたタイミングで費用が発生。
逆を言えば、YouTuber側には上記の条件を満たしていないと収益が発生しないことになります。
動画を宣伝費用は1視聴約2円~4円程度と破格
先程の画像で、キャンペーン予算(広告費用)を1万円とした場合に、「広告表示回数4,480回」「推定視聴回数2,800~4,200回」という表示がされていました。
広告表示回数とは、広告表示されただけの回数で先程説明した費用が発生する条件を満たす前の回数、視聴回数とはクリックや30秒以上の視聴によって費用が発生した回数だそうです。
時期的なものもあり、厳密に1視聴◯円という事はできないようですが、この推定回数を見る限り2円強~4円弱といったところのようです。
実際に、広告に設定した動画の視聴回数が表示されたタイミング・視聴にカウントされたタイミングのどちらでカウントアップされるかはわかりませんが、4円程度で1視聴となると先述した怪しい業社に依頼するよりも安く済みます。
ちなみに、他の媒体(一般サイトでのアドセンスやその他広告等)と比べると、1視聴あたり4円という価格は破格です。
検索エンジンの検索結果上のPR広告等は10円以上は確実にしますので、それと比べればだいぶ費用は抑えられています。
まとめ
この広告の仕様変更などが、昨今の「YouTubeの単価が下がった」とYouTuberが嘆いている事に繋がっている様な気がします。
4月頃から、広告関連の仕様で大きく変わった部分等もありますので、別記事にてまとめようと思います。
以前、モンハンのPV動画が水増しされていると話題になっていましたが、そのカラクリもただ単に広告として表示されていた事が原因かと思われます(私自身何度も目にしました)
また、シバターが税金が高いといった動画を出していましたが、節税として広告宣伝をするのもありではないかと思います。
費用がかかりますし、質の低い広告を表示するとヘイトを買うこともあるため強くオススメすることは出来ませんが、自信のある動画・プロモーションしたい動画等があれば是非とも活用していただければと思います。



