トランプ大統領の長男 ロシア疑惑のメール公開

トランプ大統領の長男 ロシア疑惑のメール公開
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アメリカのトランプ大統領の長男が去年の大統領選挙中にロシア政府の支援の一環として民主党のクリントン氏に不利になる情報を提供すると持ちかけられ、ロシア人の弁護士と面会していたことが、公開されたメールから明らかになり、トランプ陣営とロシアとの共謀があったかどうかに大きな関心が集まっています。
トランプ大統領の長男のジュニア氏は、去年の大統領選挙中にロシア人の弁護士と面会していたと報じられたことを受けて、11日、面会の仲介者と当時、交わしたメールを公開しました。

それによりますと、去年6月、仲介者は、ロシア側が対立候補だった民主党のクリントン氏に不利になる情報を提供すると申し出ているとして「トランプ氏にとって役立つ極めて高いレベルの情報で、トランプ氏のためのロシア政府の支援の一環だ」と伝えています。

これに対しジュニア氏は「感謝する。話が本当ならすばらしい」と返信しています。ジュニア氏は声明で「弁護士は政府の職員ではなく、何の情報も持っていなかった」と説明しましたが、民主党は「トランプ陣営がロシアと共謀する機会を歓迎していたことにもはや疑いの余地はない」と強く批判しました。

トランプ陣営とロシアとの共謀があったかどうかをめぐっては議会の調査や特別検察官による捜査が行われていて、大きな関心が集まっています。

トランプ大統領が長男を擁護

ホワイトハウスによりますと、トランプ大統領は11日、声明を出し、長男のジュニア氏について「とても優秀だ」としたうえで今回、メールを公開したことなどを念頭に「透明性を評価する」として擁護しました。