シンガポール航空のスイート&ファーストクラスを利用した。
飛行機に興味を持って以来、シンガポール航空とエミレーツ航空のファーストクラスに乗ることが夢だったが、夢の一つを叶えることができた。
特典航空券を発券してからというもの、それがあるから仕事を頑張れた、と言って良い。正に夢の時間だった。俺がファーストクラスに乗っている?不思議な感覚だった。
さて、シンガポール航空。
2階建てのエアバス380、ボーイング777-300ERと言った同社の主力機のビジネスクラス、ファーストクラスは他社には開放していない。アライアンス内であればマイルを使った特典航空券を発券できるのが通常のパターンであるが、シンガポール航空にはそれがない。自社の会員を優遇している、と言う訳である。逆に言えば、他社に開放していない分、同社のマイルを使えば利用しやすい、と言えると思う。
今回、2路線を体験した。
シンガポールから羽田へ、そしてシンガポールから香港へ。
出発地を2つ共にシンガポールにしたのは地元でのサービスを体験したかったから。
異なる路線にしたのは2つの機材を体験したかったから。
体験した機材のうち一つはエアバスA380と言われる2階建ての飛行機である。
シンガポール航空のA380のファーストクラスはスイートクラスと言われる。
ファーストクラスの一つ上の世界。
そんな世界を僅か4時間弱であったが体験することができた。正に夢の時間。
シンガポール航空スイート&ファーストクラス搭乗記
ファーストクラスチェックイン
チャンギ空港にはファーストクラス専用のチェックインカウンターがあります。
ファーストクラス、スイートクラス利用、及びシンガポール航空(以下SQ)のソリティアPPSクラブメンバー(SQのステータスの一つ)が利用できます。
ターミナル2は05:00~22:00まで。
ターミナル3は05:00~02:00まで。
SQは第2、3ターミナルから発着します。
日本を始めとしたアジア(中国、韓国、香港、台湾)、アメリカ、ヨーロッパ各国へは第3ターミナルから発着。それ以外の東南アジア等は第2ターミナルから発着。ちなみにANAは第2ターミナル、JALは第1ターミナルになります。
今回は香港と日本に向けての出発なので第3ターミナルへ。
ファーストクラスチェックインの場所は保安検査場を前にして左奥にあります。ちょっと分かりにくいです。何度もウロウロしていてやっと見つけました。入口付近には案内の人が立っていたのですが、ピクチャーOK?と言うと『OK、OK』と言うことで写らない場所に移動してくれました。こちらがエントランス。
そして中へ。こちらがチェックインルーム。
別に何をすると言う訳でもなく通常のチェックインを行います。特段の要望がなければ数分で終わりますが何て言いうか特別な空間でした。シンガポールから香港へ向かった後はANAで成田に向かうのでここでANAのチケットを発券してもらいました。香港からANA便にしたのは同じスターアライアンスと言うことで乗継がスムーズに行く、そう考えたからです。さて、ここで『プライべーとルーム』へのチケットを受け取ります。
チェックインレセプションの前に保安審査場があります。
入口にセキュリティで1人、中に1人スタッフがいます。中に入るとパスポートをかざすだけで保安チェックが終了、今までで一番早い通り抜けとなりました。ちなみに荷物チェックは搭乗前に行いました。
プライベートルームへ
シンガポール航空のラウンジはビジネスクラス、ファーストクラス、そしてプライベートルームの3つに分かれます。ビジネスクラスはスターアライアンスの他社にも開放しています。プライベートルームはファーストクラス、スイートクラス搭乗者だけが利用できるラウンジで自社の上級会員にも開放していません。利用する人も限られているので、足音一つ聞こえない、そんな静寂した空間でした。
シンガポール航空ラウンジの営業時間は以下の通り。
第2ターミナル
05:00~22:00(ファーストクラス)
24時間営業(ビジネスクラス)
第3ターミナルはビジネス、ファースト共に24時間営業。
*プライベートルームは02:30~05:30は閉鎖。
保安検査を抜けシルバークリスのラウンジに向かいます。レセプションでプライベートルームのチケットを見せると奥にあるプライベートルームに案内してくれます。
朝食メニューあり、そして昼からはロブスターその他の豪華な料理を楽しめます。
シンガポールから香港へは早朝便だったのでエッグベネディクトを頼みました。
ほんと静か、こんなところに居ても良いのだろうか、そう思わせる特別な空間でした。
静寂した特別なプライベートルーム、詳しくはこちらにまとめています。
SQ636 ボーイング777-300ERで羽田へ
SQ636はシンガポールを22時50分に出発します。
4時間前にはチャンギ空港に到着してラウンジを楽しんでいました。
この時間まで食べていたのでお腹いっぱい、そして眠い、そんな中での搭乗。
ゲートはB2でした。
機材はボーイング777-300ER、同機材でも幾つか種類はあるのですが、私が乗ったのが3クラス用でした。詳細は以下。
ファーストクラスが1-2-1の2列で8シート、
ビジネスクラスが1-2-1の11列で42シート、
エコノミーが3-3-3の228シートの計278シート。
と言うことで配列はファーストクラスもビジネスクラスも変わりません。
幅はほぼ同じでシートピッチ(足元)が広くなったと言えるでしょう。
憧れの1Aのシートを指定しました。1Aも意外なほどに取りやすくSQは好きなシートを選択できる率が高いのではないでしょうか。
こちらはシートの周辺。
古い機材と言う印象もありましたがそこはファーストクラス。
足元は広々、幅もあり、ほぼ個室なので飛行機に乗っている、と言う感覚すらしませんでした。
ウェルカムドリンクはドンペリにしました。
搭乗記を読むと皆さん飲んでいたので私も真似と言うことで(笑)
ピクチャーOK?と聞くと『OK、OK』と言うことでボトルを置いていってくれました。
そしてシンガポールを離れます。
6月のシンガポール。日本も暑かったですがそれ以上に蒸し暑かったですね。
離陸後、暫くして食事の時間に。23時半ごろ。
遅い時間だったので満員のファーストクラスの中で食事をオーダーしたのは私一人でした。私は勿体ない、折角だからと、オーダーしましたが、他の皆さんは深夜のファーストクラスを寝るため(移動のため)に使っている、そんな印象でした。
さて、食事。メニューは以下。
春の山菜にもろみ味噌、シーバスにグリーンアスパラガス・マスタード卵黄ピネガーソース、ジャガイモパスタに帆立貝の鰹だしゼリーソース。
ロブスター、メシュラムと味付け海苔とキャビアに載せて。
茶そば、スモークサーモン寿司と鯛寿司菜の花にマスタードソース、乾燥卵黄に削り粉。
USビーフ、フィレの木の芽焼き、大根蒸し煮、グリンピースソース。
ヒラメ白味噌焼きと赤キャベツのマリネ―ド、揚げせんべい、鶏肉ごぼうソースと獅子唐。
和食をチョイスしました。
和の料理で味はあっさりお酒が進みます。
お酒はウェルカムドリンクに続きドンペリを1杯頂きました。
早めに食事をしていたらCAさんもそれを分かってかスムーズに食事をサービしてくれました。次はどこに行こう、何て思いながら食事終了、そしてシートをフルフラットのベッドにしてもらいました。
3時間くらいは眠れたでしょうか。やはりフルフラット威力が違います。
こちらはノイズキャンセリングのヘッドホン。
アメニティはフェラガモでした。
SQのCAさんはフレンドリーな人が多く楽しいフライトになりました。
ファーストクラスとビジネスクラスは配列は1-2-1と同じ、加えて深夜便と言うことでこの時間帯なら必要マイル数も抑えられるビジネスクラスも良いと思います。とは言え、ファーストクラスはラウンジが体験できるので、チェックインから搭乗までの時間を楽しみたい、と言うことであればファーストクラスがお勧めです。
さて、今回の発券手順。
SQマイルを使っての発券ですが、SQマイルは2017年4月からネット割引が無くなる等改悪になりました。私が発券したのは1月だったのでお得に発券できました。
改悪になったとは言え、SQは片道発券が可能なので便利です。
東京シンガポールのファーストクラスが片道65,000マイル、ビジネスクラスが片道43,000マイルになります。シンガポール発の片道にしてあとはLCC、JALとか。色々な組合せが可能だと思います。こんな感じで発券しました、参考まで。
SQ860 A380でシンガポールから香港へ
ファーストクラスを利用した数週間後、今回はシンガポールから香港へ。
搭乗ゲートはA9。8時40分発。A380が見えると興奮してきますね(笑)
機材はエアバスA380、幾つかタイプはあるのですが今回は4クラス用でした。
スイートクラスが1-2-1で12シート、
ビジネスクラス(2階)が1-2-1で60シート、
プレミアムエコノミーが2-4-2で36シート、
エコノミー(2階と1階)が3-3-3の333シートの計441シート。
スイートクラスは1階の前列になります。右に見えるのが1Aのシート。
中央の階段を上がって行くとビジネスクラスがあります。
スイートクラスは1-2-1の配列。
スイートと言われるだけあって個室感が半端ないです。
今回も1Aを指定することができました。得した気分になりますね(笑)
足元はこんな感じです。
座って見える光景。扉を閉めれば完全個室になります。
ウェルカムドリンクはドンペリを。
ピクチャーOK?と聞くと『OK、OK、ユーピクチャー?ユー、ユー』と言うことで、私も撮ってもらいました。SQのCAさんはほんとフレンドリーです(笑)
食事は朝食メニューでした。
4時間弱のフライトでラウンジでも食べているので十分です。
さて、食後のコーヒーは数種類あって迷っていたのですがブラジリアンコーヒーを選択すると、『グットチョイス!』と言うことで何故か褒めてもらいました。気さくなCAさんに担当して貰って良かったですね(笑)
スイートは12席ありますが乗客は私を含め2名。
ガラガラだったので、食事中『食後、ベッドの用意をしましょうか?』と後ろの2Aの席でベッドを作ってくれました。と言うことでベッドへ。
扉を閉めて個室にしてみました。
4時間弱のフライト、しかもスイートなので寝るのは勿体ない。
30分程横になり音楽を聞きながらまったり過ごしました。
その後、機内散策。こちらはお手洗い。広々しています。
2階に上がってきました。
離陸してからは行き辛いので離陸前の時間を使って上がってみました。
ビジネスクラスは1-2-1。
シートの幅自体はスイートと変わらないでしょうか。
ビジネスクラスの主流であるスタッガード、ヘリンボーンとは違い重厚感あるシート。
そしてエコノミー
そんなこんなで香港へ。あっと言う間でした。
また夢を見るために頑張ろう、そう思わせてくれる時間でした。
さて今回、スイートの乗客が少なかったのでフレンドリーなCAさんに『アフター、ランディング、コックピット、OK?』と拙い英語でお願いしてみました。責任者の確認を取っていたのでしょう、数分後戻ってきて、『今回は特別よ』と言うことで離陸後中に入り少々話をさせて貰いました。ほんと特別な時間でしたね。尚、写真はNGでした。
今回はアメックスのポイントを使いました。
アメックスポイントの改悪、SQマイルの改悪前に発券した形です。 詳しくはこちら。
ネット割引が使えず改悪になりましたが利用しやすい路線です。
シンガポール発香港のスイートで37,500マイル。シンガポール発にしてラウンジ堪能プランが良いでしょう。このマイル数なら貯めがいがあるのではないでしょうか。私自身、もう一度乗りたい路線です。
シンガポールから香港へ。香港からはANAを利用しました。LCCも多く飛んでいますし、片道発券可能なマイレージも多いので、この路線は魅力だと思います。
クリスフライヤーについて
シンガポール航空のマイレージプログラムについて。
①マイルの有効期限はANAやJALと同じ36ヶ月後の月末。(有料で延長措置あり)
②A380、A340、B777ー300ERといった機材に搭乗が可能。(ANAを始めとする他のアライアンスメンバーには開放していない)
③半分のマイル数で片道発券のみの利用。
④家族や友人5名分まで発行できる。
SQマイルについてはアメックス等のクレジットカードのポイントが主流。
私はアメックスのスカイトラベラーで貯めるようにしました。1ポイント1マイル、プレミアだと100円で5ポイント加算されますし、飛行機に搭乗する機会が多い、と言うことであればお勧めのクレジットカードになります。
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