文章のリズムは「論理展開」によって決まる
リズムの悪い文章とは、「読みにくい文章」のことである。書いてあることは間違っていないし、いいことも書いてある。でもなんとなくスラスラ読むことが出来ず読みにくいと感じてしまう経験をしたことはないでしょうか。
文がおかしいのではなく、文と文の「繋げ方」や「展開の仕方」がおかしいとき、その主張は支離滅裂になり、リズムよく読めなくなるのです。
文章の視覚的リズムとは?
文章を書こうとする人の多くが忘れている大事な視点として、「読者は文章を眼で読んでいる」という事実があります。
基本的には文章は目で黙読するはずですよね。
だとすれば、書き手側も聴覚的なリズムを気にするよりも「視覚的リズム」を考えなければいけません。
皆さんもパッとみた印象で文章を、「なんか読みやすそう」「なんか読みづらそう」と判断しているのではないでしょうか。
今回は「なんか読みやすそう」と思ってもらえる文章の要素を3つ以下記載させて頂きます。
句読点は「1行にひとつ」
文章のリズムの形成に「句読点」が大きく関わっているので、自分の中で明確なルールを設ける方が良いでしょう。
それは「1行の間に必ず句読点をひとつは入れる」というルールです。
視覚的リズムの観点から見ると、句読点の役割は、
「文字と文字の間に物理的なスペースを空け、ひと呼吸おかせる」ということです。
これは視覚的にとてつもなく有効になるのです。
改行のタイミングは早くていい
ページが文字で真っ黒になっている記事なんてパッと見ただけで嫌気が差すのではないでしょうか。
視覚的リズムの観点からいうと、先ほどの句読点は「文字間=縦」の圧迫を解消するのに有効なのに対し、改行には「文字間=横」の圧迫を解消する役割があります。
読みやすさを優先して考えるなら、最大でも5行あたりを目処に改行した方が良いでしょう。
漢字とひらがなのバランスを考える
先ほど「圧迫感」の話をしましたが、どんなに句読点を使いこなしても、どんだけ改行
してもどうしても避けられない圧迫感があります。
それは、文字が持つ圧迫感です。
シンプルに考えてもらいたいのですが、漢字はひらがなよりも画数が多く、見た目が「黒」に近づきます。このためパッと文章を見たときに圧迫感を感じてしまうのです。
つまり視覚的にいうと、漢字を多用した文章は第一印象が悪いといえます。
一方でひらがなにはひらがなの圧迫感もあります。
具体的にいうと、ひらがなはわずか48語しかなく、しかも形状が非常に似通っているので文章のメリハリがなくなってしまうのです。
だからこそ、「漢字とひらがなのバランスを考える」ことがとても重要になります。
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いかがでしたでしょうか?文章を読みやすくするために、「視覚的リズム」は非常に重要になってきます。今回の3つの要素を意識して、「読み手にスラスラ読んでもらえるライター」を目指してみてください!