日田彦山線は約30kmに渡り被害…JR九州「復旧かなりの時間」
鉄道 企業動向
日田彦山線は、城野(北九州市小倉南区)~夜明(大分県日田市)間68.7kmを結ぶ鉄道路線。全線が非電化単線で、城野方の列車は日豊本線に乗り入れて小倉駅まで、夜明方の列車は久大本線に乗り入れて日田駅まで運行されている。
7月5日の大雨では、添田(福岡県添田町)~夜明間の29.2kmで大きな被害が発生。添田~歓遊舎ひこさん間の第二彦山川橋りょうは橋脚が傾き、豊前桝田~彦山間の第三彦山川橋りょうも変形した。
彦山~筑前岩屋間の釈迦岳トンネルや筑前岩屋駅構内には土砂が流入。宝珠山~大鶴間でも土砂流入や盛土の流失が確認されている。大行司~宝珠山間では盛土と軌道が流失。大行司駅は路盤が崩壊した。
日田彦山線は添田~夜明間、久大本線はうきは~夜明~日田間で運転を見合わせており、久大本線ではバスによる代行輸送が行われている。JR九州は両線について「橋りょうの流失や線路災害など被害が発生しており、復旧にはかなりの時間を要する見込み」としている。