イノシシ対策にオオカミ型装置導入 “天敵”で威嚇

イノシシ対策にオオカミ型装置導入 “天敵”で威嚇
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イノシシなどに農作物を荒らされる被害が深刻な千葉県木更津市で新たな対策として天敵のオオカミに似せた姿と光や音で威嚇する装置が実験的に導入されました。
この装置は北海道の企業が東京農業大学などと開発し、木更津市のJAが実験的に導入しました。イノシシなどの天敵のオオカミに似せた姿が特徴で、動物が近づくとセンサーが感知し、目の部分にあるLEDライトが赤く点滅するとともにオオカミの鳴き声や人間のどなり声など18種類の威嚇音が鳴る仕組みです。

木更津市ではイノシシやアライグマなどに農作物を荒らされる被害が年々増え、昨年度の被害額はおよそ2200万円に上っています。

この装置を実験的に導入した北海道では、シカなどの被害が大幅に減る効果が確認されているということで、JAは11日、この装置をイノシシなどの被害があった山あいの水田に設置し、効果を確かめることにしています。

JA木更津市の梅澤千加夫組合長は「電気柵などで対策してきたが追いついていないのが現状だ。効果があればぜひ装置を増やしたい」と話していました。