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■ 車いすの介助 Support with wheelchair

 (1)車いすの各部の名称
車いすの各部の名称 (1)駆動輪
(2)ハンドリム
(3)キャスター(前輪)
(4)バックレスト(背もたれ)
(5)ハンドル
(6)シート(座)
(7)アームレスト(肘あて)
(8)ブレーキ
(9)フットレスト
(10)ティッピングレバー
(11)フットプレート(足乗せ板)

 (2)車いすの介助の基本
【1】車いすの広げ方
  車いすは、座席を(1)両手で押し上げると広がります。
(2)座(シート)の左右の金具棒を手のひらで押し捧げます。この時、座席と両サイドの間に手を挟まれないように注意してください。

車いすの広げ方
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【2】車いすの折りたたみ方
  車いすを折りたたむ場合、(1)左右のフットプレートを上げます。
(2)次に座席の真ん中の手前側と奥側を持ち、上に引き上げると幅が40cm〜60cm程度になります。 さらにアームレストを左右近づけて折りたたみます。

車いすの折りたたみ方
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【3】前輪の浮かせ方
  車いすの介助の基本操作の一つで大切なことは、キャスター(前輪)を浮かす操作です。この操作を応用して、段差の乗り越えやエスカレーターの乗り降りを行います。キャスターを浮かす前には、必ず「前輪をあげます。」とひと声かけてから行ってください。
 
(1)ティッピングレバーを踏むことにより、”てこの原理”でキャスターを浮かせます。この時、ティッピングレバーの踏み方は、真下ではなく、斜め前に力がかかるようにしてください。

(2)手は、ハンドルで押し下げるようにします。この時、後ろに倒れすぎないように注意してください。

(3)障害者にも身体をすこし後方へ倒してもらえば、軽く操作できます。

(4)慣れれば、この動作にあまり力が必要でないことが分かります。
前輪の浮かせ方
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【4】停止している時
  車いすには、両サイドブレーキがあります。止まっている時や障害者が車いすへの乗降するときには、必ず両サイドのブレーキをかけてください。ブレーキのかけ方とはずし方は下記のとおりです。
  通常ブレーキは、後方にするとブレーキがかかり、
前方にするとはずれるタイプが多くなっています。

なお、ブレーキのかけ方とはずし方が
上記と逆方向の車いすもあります。
停止している時
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【5】移動
  動き始める前に、足がフットプレートに乗っているか確認してください。足を地面とフットプレートに挟むことになります。
また、マヒがあって使えない手は、膝の上に置いておくようにします。
両サイドのブレーキを外して押してください。

移動
  〔1〕坂の上り下り
坂を上がる場合は、前向きに登ります。

上り方
上り坂では、後ろから少し体を前傾して一歩一歩しっかりと押す。押し戻されないようにする。
坂の上り下り
 
下り方
急な下り坂では、後ろ向きに一歩一歩ゆっくり下る。
坂の上り下り
  なだらかな坂の時には、前向きでもよいのですが、急に止まると座位が不安定な時には、落ちる場合があるので注意が必要。 坂の上り下り
坂は、後ろ向きに下りてください。急な坂道の場合、介助者が車いすの背に自分の体重をかけるようにすれば、少ない力ですみます。
なだらかな坂の場合は、前向きでもかまいませんが、前に引っぱられていると感じた場合は、後ろ向きの方が安全ですし、少ない力ですみます。
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【6】車いすでの段差の昇降
  車いすの場合、キャスターが小さな車輪になっていますので、わずかな段差や隙間でもキャスターが引っかかったり、隙間に落ち込んだりします。キャスターを浮かすことによって避けることができます。
 
車いすでの段差の昇降
(1)ティッピングレバーを踏み、ハンドルを下に押し下げて、キャスターを上げ、そのまま進み、段の上にキャスターを下ろします。
車いすでの段差の昇降
(2)後輪が段にぶつかったところで、ハンドルを持ち上げながら押し出します。
 
車いすでの段差の昇降
(1)後ろ向きになり、ハンドルを持ち上げながら、ゆっくり静かに後輪を降ろします。
車いすでの段差の昇降
(2)キャスターを上げて後方に下がり、段差から離れてフットプレートやつま先が当たらないようにして、静かにキャスターを降ろします。
  また、でこぼこ道では、キャスターをあげたままで進んだ方が押しやすいです。
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【7】エレベーターの乗り降り
  エレベーターの乗り降りでは、後ろ向きに入って、中で方向転換して後ろ向きに出る方法を紹介している本が多いのですが、中で方向転換できるエレベーターは少ないので、前向きで入って後ろ向きにでる方法を紹介します。
エレベーターの乗り降りは、キャスターをエレベーターと廊下との隙間に落とさないように軽く浮かす程度でかまいません。
  エレベーターの乗り降り エレベーターの乗り降り
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【8】階段の上り下り
  車いすの向きを下記の例と反対向きにしている方法もありますが、この方法では、障害者がしっかりと自分の姿勢を保てない方だと階段下側に車いすの重心がさがった場合危険です。
また、階段が長い場合、途中で一旦車いすを降ろすことができないこと、また、障害者が恐怖を感じやすいので、下記の方法を紹介します。
  階段の上り下り 階段の上り下り
(1)車いすにブレーキをかけます。
(2)介護者は、声をかけてタイミングを合わせて、車椅子を持ち上げます。
(3)歩調をあわせて、ゆっくり階段を上がります。
  階段の上り下り
(1)車いすを後ろ向きにしてブレーキをかけます。
(2)介護者は、声をかけてタイミングを合わせて、車いすを持ち上げます。
階段の上り下り
3人の場合
(人手が少ない場合や階段が狭い場合)
 
車いすを持ち上げる時の注意事項
(1)ハンドルとレッグレストパイプ(キャスター上部)を持ちます。アームレストやバックレストが取り外せる車椅子の場合、着脱できる部分を持たないように注意してください。
(2)車輪やハンドリムは、ブレーキをかけていても動く場合があります。構造上、その部分を持たなければ持ち上げられない場合以外は、持たないようにしてください。
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【9】エスカレーターの上り下り
  車いすのままエスカレーターの上り下りができますが、危険を伴いますので注意が必要です。
  エスカレーターの上り下り エスカレーターの上り下り
  (1)キャスターを上げてステップに乗る。
(2)キャスターをおろす。
(3)階段状になりはじめたら、一つ上の段の角に後輪を押しつける。
(4)階段状から平坦になりはじめたら、キャスターを上げ、エスカレーターと廊下との境を越えたら、キャスターを下ろし、そのまま進む。
  エスカレーターの上り下り エスカレーターの上り下り
  (1)キャスターを上げ、後ろ向きに乗る。
(2)キャスターをおろす。
(3)階段状になりはじめたら、一つ上の段の角に後輪を押しつける。
(4)階段状から平坦になりはじめたら、キャスターを上げ、エスカレーターと廊下の境を越えたらキャスターを下ろし、そのまま進む。
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