大手出版社の参入等、アプリ業界の中で一際盛り上がりを見せるマンガアプリ市場。全マンガアプリを対象に、6月1週目、2週目のアクティブユーザー数(iOS/Android合算)を調査した結果、comico(コミコ)がNo.1であることがApp Apeデータより判明しました。今回はマンガアプリの各種ランキングから、comicoの人気の理由を解き明かします。
人気のマンガアプリは?
今回調査対象としたアプリは、2017年5月のGoogle Playコミックカテゴリの月間利用者数(アクティブユーザー数)TOP5から選出した以下の5アプリです。
– comico / NHN comico株式会社
– GANMA! / コミックスマート株式会社
– LINEマンガ / LINE株式会社
– マンガワン / 株式会社小学館
– ピッコマ / 株式会社カカオジャパン
以下では最新データである6月の1週目、2週目のアクティブユーザー数ランキングをみていきましょう。
Note
- [データ元 : App Ape(国内約3万台のAndroid端末を分析)]
- アクティブユーザー数はiOS/Androidの合算値
- 週間アクティブユーザー:週に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数
1週目、2週目ともにランキングに変化はありませんでした。1位はcomico、2位はLINEマンガ、3位はGANMA!という結果となりました。大手出版社系のリリースしているマンガアプリではなく、上位3位は新たにマンガ市場に参入した企業のアプリがランクインしているという点も興味深い所です。
マンガアプリのデモグラフィック(男女年代比)を比較
続いて、調査対象5アプリのデモグラフィック(男女年代比)をランキング順にみていきましょう。以下の図をご覧ください。
comico、LINEマンガは女性比率が高いことが分かります。comicoは特に20代女性に人気があり、全体の24%を占めています。20代女性に次ぐのは20代男性で17.7%と、男性からも支持を受けています。
一方LINEマンガは30代女性の比率が最も高い傾向にあります。次いで20代女性がほぼ同じ比率になっています。
GANMA!、マンガワン、ピッコマは男性人気が高い傾向があります。3アプリとも20代男性が最も高く、女性比率も同様の傾向となっています。ピッコマは10代男性の比率が高い所が特徴的です。
No.1のcomicoは10代/20代女性に人気!
今回、6月前半の週間アクティブユーザーでNo.1となったcomicoのデータを更にみていくと、女性は10代、20代ともに月間のアクティブユーザー数で1位となっていることも分かりました。以下のランキングをご覧ください。
Note
- [データ元 : App Ape(国内約3万台のAndroid端末を分析)]
- アクティブユーザー数はiOS/Androidの合算値
- 月間アクティブユーザー:月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数
comicoは多くのヘビーユーザーに支えられる
続いてcomicoの利用頻度別のユーザーの割合をみていきましょう。
2017年6月のデータをみてみると、comicoは月間利用日数が2/3以上のヘビーユーザー層が約23%いることが分かりました。漫画アプリは無料という特性上、ライトユーザー(月間利用日数が1/3までのユーザー)が多くなる傾向にありますが、comicoはヘビーユーザー層が多く、頻繁(リピーター)に読まれているアプリ、ということが分かりました。
comicoはメディアミックス、世界展開
さて、今回マンガアプリのアクティブユーザー数No.1ということが分かったcomicoを、さらに詳しくみていきましょう。
comicoはNHN comico株式会社が運営する世界累計ダウンロード数2,500万(国内累計1,400万)を突破したマンガ・ノベルアプリ。
-スマホ・タブレットに最適化されたタテ読みスタイル
-全作品オールカラー
-毎日、20作近くのオリジナルマンガを公開
-作品投稿機能を実装し、誰でも作品の公開が可能
等が特徴となっています。人気作品には「ReLIFE」があり、2016年7月にアニメ化、9月に舞台化、2017年4月には実写映画化されました。この他では、「ナンバカ」、「こえ恋」、「傷だらけの悪魔」等複数のcomico原作作品がアニメ化、実写化されるなど、メディアミックスも積極的に行われているようです。また、台湾、韓国、タイの海外でもサービスをローンチ。それぞれが現地作家の発掘を行い、人気作については国境を越え公開されるなど、グローバル展開も盛んに行われています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回の調査で各マンガアプリのアクティブユーザー数やデモグラフィックを把握することができました。今回、データからも人気のあることの分かったcomicoをはじめ、マンガアプリ市場の今後の盛り上がりから目が離せません!