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 高速道路料金所のETCレーンで、車が誤って接触しても傷がつきにくい「エア式バー」の設置が増えている。この製品を開発し、国内で唯一生産を手がける岐阜県郡上市の「156物産」は、一般の駐車場など向けに本格販売を始めた。アイデア製品として需要が増えるなか、海外展開もめざしている。

 ETCレーンにある開閉式ゲートのバーは、金属製支柱にウレタン製クッションを付けたタイプが主流で、誤って車がバーに衝突した際に車体が傷ついたり、バーが壊れたりするトラブルがよく起きるという。高速道路会社に勤め、そんな実態を知っていた郡上市の石田豊治さん(69)は、退職後に独力で「エア式ETCバー」を開発し、2009年に「156物産」を設立した。

 14年に特許を取得したエア式バーは、ウレタンビニール製の円柱バルーンに窒素ガスを詰めたもの。軽くて弾力があるので車体に傷がつきにくく、強く当たるとバーの途中が折れてすぐに復元する構造のためバーや支柱の損壊も少ない。耐久性が高くランニングコストが安くなるという。

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