「陰核、勝負!」「陰茎、覚悟!」子宮全摘1周年記念②/59番目のマリアージュ
前回も書いたが、子宮筋腫について調べる中で「自然療法やスピ系の話はやたらあるのに、セックスの話がないやんけ」と思った。
セックスに密接に関わる病気なのに情報が少ないうえ、「病院でもセックスがらみの質問はしづらい」という筋腫シスターズも多い。質問した時、医師がきちんと答えてくれるかも重要だろう。
私は幸い、信頼できる主治医に出会えた。主治医の先生は『伝染るんです』のカッパ君似で、人柄も穏やかで優しく、どんな質問にも丁寧に答えてくれた。
だがカッパ先生に出会う前は、婦人科でイヤな思いも何度かした。
33歳の時、ジジイの医者に「典型的な筋腫子宮だねえ!さっさと手術しないと子ども産めないよ!」と言われて「子どもを作る予定はない」と伝えると「はあ?子ども作らないでどうするの!」と説教された。
股に器具をつっこまれた状態で「この老害が!!」と顔を蹴るのは難しい。こんな医者に子宮摘出後のセックスの質問などとてもできない。
「子宮とったら旦那さんガッカリするでしょ」など、子宮教的な発言をする医者もいるらしい。
こういう一部の医者のドクハラにより、西洋医学不審から自然療法やスピに流れる人もいるのだろう。
もちろん、世の中にはいいお医者さんもいっぱいいる。婦人科系の悩みを抱える人は信頼できる主治医を見つけてほしい。
私はカッパ先生に気になることは何でも聞いていた。手術前の診察で「術後3ヶ月は性交渉を控えてください」と言われた時も
アル「それは性器の挿入という意味ですよね?」
カッパ「はい、そうです」
アル「クリトリスの愛撫やマスターベーションはオッケーですよね?」
カッパ「それはもちろん大丈夫」
ときちんと答えてくれた。
私も40歳のJJ(熟女)なので「性交渉!せずにいられないッ!」というわけではないが、セックスコラムを書く者として「性機能に変化がないか試したい」という好奇心が強かった。
子宮全摘の場合、子宮と膣を切り離して、膣の先端を袋状に縫合する。完全にくっつく前にペニスで突くと縫い目が破れる恐れがあるので、3ヶ月は控えた方が安心です。
と説明しながら、先生は「旦那さん、体もごっついしね…」と遠い目をしていた。診察の後、夫に「キミ、巨根やと思われてるぞ」と報告した。
カッパ先生の読み通り、うちのマッチョは下半身も益荒男なので(ただし性欲は薄い)、私もやや不安があった。
そこで先生に「膣の尺が短くなって、ペニスで突いたら痛くなったりしませんか?」と聞くと「そもそも膣はすごく伸びるので、性生活に問題はないでしょう」とのことだった。
膣は赤ちゃんの通る産道であり、出産時にメッチャ伸びて、出産後しばらくすると元に戻る。それぐらい伸縮自在な悪魔将軍的臓器なのだ。
また「挿入する側の感触が変わったりはしませんか?」と聞くと「うーん、変わったという話は聞かないけど…それはよくわからない」とカッパ先生。
そりゃまあそうだろう。「旦那さんはなんて言ってます?」とか踏み込んだ質問もできないだろうし。
しかし「性生活に問題はありません」と言われても「問題ないってどゆこと?もっとkwsk」と当事者としては気になるもの。
そこであくまで一個人の体験だが、手術後の性生活についてkwsk書きたいと思う。