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こんにちは。谷口です。
7月も上旬がすぎましたが、今年の4月から新卒入社された皆さん、社会人生活はいかがですか?
実際に就職してみると、仕事や研修の内容が入社前のイメージとは違っていたり、希望通りの配属が叶わなかったりして、大変なこともあるかと思います。既に「辞めたい…」と思っている方も、結構多いのではないでしょうか。
paizaでも、毎年これぐらいの時期から「4月入社の新人がすぐに転職するのは無理ですか?」といった相談が増えてきます。
一般に新卒で一度就職をして3年以内の求職者は、「第二新卒」の扱いになります。
この第二新卒、転職をするのに有利だから辞めるなら早めがいいとか、いや3年は続けていないと求人応募しても評価されないとか、いろいろな話がありますが、実際どうなんでしょうか。
今回は、4月に入社して「もう辞めたい…」と感じている方へ向けて、第二新卒としていま会社を辞めるべきか、それとも残るべきかについてを考えていきたいと思います。
■第二新卒で転職するかどうか迷っている人あるある
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上司や周りの人たちに「うちで頑張れないようなら他へ行っても同じ」「最低でも3年は続けろ」と言われた…
第二新卒で転職するかどうか迷っている方から、こうした相談が本当に多いです。
結論から言うと、まったく、全然、そんなことはありません。
こういうことを言う人の目的は「辞めたいとか言い出したあなたを引き止めること」ですし、こういうことを言う人に限って世の中にはいろいろな会社があると知らなかったりするので、基本的には気にしなくて大丈夫です。
実際に他社へ転職した先輩や上司が全員他社でも同じような状況になっているかというと、そんなことはないですよね。当たり前ですが、会社によって業務内容も仕事内容も仕事の進め方も全然違いますし、「他へ行っても同じ」という根拠がありません。
私自身も第二新卒で転職しましたし、他の職種の友人でも、paizaを作っているエンジニアでも、paizaのユーザーの皆さんでも、第二新卒で転職して、その後うまくいっている人たちはたくさんいます。
また同じ仕事を3年続けられたらそれはもちろん立派ですが、他社でやりたい仕事があると気付いているのにずっとやりたくない仕事を続けているのも不健全かと思います。「3年は勤めていないと、求人応募してもまたすぐ辞めるんじゃないかと思われて採用されない」と言われることもあるかと思いますが、どこの企業もそう思っているのであれば、そもそも第二新卒向けの求人票が出るはずないですよね。
◆第二新卒で転職するメリット
◇ポテンシャルを評価されやすい
長年勤めた後の中途応募であれば、それなりの実務経験やスキルで評価されます。しかし第二新卒であれば、実務経験が少ないぶんスキルに多少の不足があっても、その若さやポテンシャル、素直さや将来性を期待されて採用される場合が多くあります。
◇就活時よりも自分のやりたいことを明らかにしやすい
学生時代には「仕事」と言ってもイメージだけで考えて選ぶことしかできなかったかと思いますが、第二新卒であれば、一度働いてみた上で「この仕事は違うな…」と感じているわけですよね。その違和感をもとに「では本当はどんな仕事がしたいのか?」といった企業選びの軸も考えやすいかと思います。
■第二新卒で転職しない方がいい人の共通点
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ただ、第二新卒のうちなら誰でも転職がうまくいくかというと、決してそうではありません。ここまで読んで「第二新卒いいじゃん!転職したい!」と思った人はちょっと待ってください。
次のような人は、安易に転職を決意すべきではありません。
◆転職のリスクや転職活動の大変さをわかっていない人
まず、仕事をしながら転職活動をするのはかなり大変です。当然ですが、現職をこなしながらでも、面接などの選考や、そのための準備は待ってくれません。
第二新卒の方であれば、つい最近就活が終わったばかりという状況かと思いますが、再び転職活動として、今の仕事をしながら書類作成や面接を進めなければなりません。
私自身、何度も転職活動をしていますし、今も転職サービスの運営に関わっていますが、転職活動って何度やっても本当に大変だなと思います。転職エージェントやpaizaのようなサービスもサポートはしてくれますが、転職活動も、転職後の仕事も、基本的には全て自分自身で頑張ってやらなければ、何も進展はありません。
こういう話をすると、「周りには応募一発目の企業に採用されて、すぐに転職活動終えられた人がいるんですけど!?」とか言ってくる人がいます。もちろんpaizaから転職される方の中にも、初めて応募した企業に内定される方はいらっしゃいます。ただ、そういう人は応募前から自分のキャリアについてちゃんと考え、充分な情報収集ができている人、要は転職活動の準備がしっかりできている人がほとんどかと思います。
◆今度こそ理想の会社が見つかると思ってる人
そんなに大変な転職活動をしたとしても、仕事内容や待遇など、必ずしも全てが希望通りに改善された職場に転職できるわけではありません。
就活時に失敗したと思っている人、第二新卒でこそリベンジしたいと思っている人の中には「今度こそ理想の会社を見つけるぞ!」と考えている人もいるかもしれませんが、
100%自分の理想通りの会社なんてこの世に存在しません。
◆転職の目的や今後のキャリアプランが特にない人、安易に他人や世間の影響で転職を考え始めた人
きちんと自分のキャリアプランに落とし込めていれば、転職を考え始めたきっかけは他人の影響でもなんでも構いません。
ただ、転職に成功した同期や同級生に会って「転職はいいぞ」といった話を聞いてうらやましくなったからとか、特にやりたいことはないけど今の会社が嫌だから逃げ出したい…といった転職はおすすめしません。(※もちろん今すぐ辞めないと精神的・肉体的にキツい人は、こんな記事読んでないで今すぐ退職してください)
2016年に転職会議が実施した「転職に関する意識調査」(※)によると、直近の転職の満足度について、「成功」と答えた人が約74%、「失敗」と答えた人が26%という結果が出ています。
4人に1人が失敗と感じている結果について、転職自体リスクがつきものという側面もある一方で、「よく考えずに転職してしまって後悔している人」も一定数いるのだろうなと思います。
転職の目的や今後のキャリアプランが特にない人や、動機が「転職してうまくいってる友達がうらやましい」「今の会社が嫌だから」というだけの人は、転職後に「前の会社のほうがよかった…」とか言い出すことが本当に多いです。
やりたいこととか特にないけど「何となく辞める」ぐらいなら、「何となく今の仕事を続ける」方が絶対に得策です。
■まとめ
第二新卒だから転職をするのに有利とか不利というよりは、この転職で叶えたいことや今後目指したいキャリアを考えていない人、ただ現職から逃げたいだけの人は転職してもうまくいかない場合が多いです。
前述の転職会議が実施した調査(※)において、「転職先にミスマッチを感じている人」のうち、「労働環境に悩んで転職したのに、転職先でも労働環境にギャップを感じている人」の割合は57.6%、「人間関係に悩んで転職したのに、転職先でも人間関係にギャップを感じている人」の割合は53.3%という結果が出ています。
自分の企業選びにおける軸が曖昧だったり、企業の情報収集が不十分だったりするとこうしたミスマッチが起こりやすいかと思いますが、「今の会社じゃなければどこでもいい」といった感じで転職を決めてしまった人も一定数いるんだろうなと思います。
第二新卒で転職してうまくいく人は、「どこへ行っても…」とか「3年は勤めないと…」とか言われても言われなくても、「自分は転職してこんなふうになる!」と決意できている人です。
ですからこの記事を読んだり、誰かに何か言われたりして「えっ、どうしようかな…残ろうかな…でも…辞めようかな…でも…」とぐるぐる迷ってしまう人は、もう少し自分がこれからやりたい仕事や今後のキャリアプランが固まるまでは、安易に転職せずに現職にとどまった方がよいかと個人的には思います。
※参考
転職におけるミスマッチ三大理由を徹底調査!1位はやっぱり「人間関係」 - 転職会議レポート
paizaでは、第二新卒のように開発経験の浅い方や開発業務が未経験の方へ向けて、エンジニアとしての転職をサポートするサービス「EN:TRY」をスタートしました。
「EN:TRY」は、エンジニア職未経験者や経験が浅い方をITエンジニアキャリアへ導く転職サービスです。
これまでのpaiza同様、EN:TRYもプログラミング力、コーディング力で転職をする「コーディング転職サイト」です。転職希望者には「プログラミングスキルチェック」を受けていただき、提出していただいたコードをもとにスキルランクを評価します。求人には必要なスキルランクが設定されており、評価がそれを満たしていれば書類選考なしで応募が可能です。
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まずはスキルチェックだけ、という使い方もできます。すぐには転職を考えていない方でも、自分のプログラミングスキルを客観的に知ることができますので、興味がある方はぜひ一度ご覧ください。
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