Donald Trump米大統領は、選挙への介入を阻止するためにロシアと緊密に連携する「サイバーセキュリティ組織」を設立するというアイデアを捨て去ったようだ。CBS Newsが報じた。Trump大統領は、米国時間7月9日夜に投稿したツイートでそっけなく「(提携は)起こり得ない」と述べ、ロシアとの提携の可能性に否定的な見解を示した。
The fact that President Putin and I discussed a Cyber Security unit doesn't mean I think it can happen. It can't-but a ceasefire can,& did!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2017年7月10日
今回のツイートは、大統領自身が9日早くに発した言葉を覆すものだ。Trump大統領はその際、大統領選へのハッキングを防ぐために「侵入不可能なサイバーセキュリティ部門を創設」することをロシアのVladimir Putin大統領と話し合ったと、やはりツイートで述べていた。
だが、米国の諜報機関は、ロシアが2016年の米大統領選挙を妨害するためにハッキング作戦を実行したとすでに断定している。2016年12月には、Barack Obama大統領が、ロシアのサイバー攻撃に対抗して全面的な制裁措置を科すことを発表していた。また、2017年3月には、米連邦捜査局(FBI)が、Trump大統領の選挙運動と外国からのサイバー攻撃の関係について正式な調査を開始したと明らかにしている。ただし、Trump大統領は、ロシアのハッカーがTrump氏のために妨害行為を働いたとする報告を否定している。
Trump大統領とPutin大統領は、ドイツのハンブルグで開催されたG20サミットで現地時間7月7日に会談した。G20サミットは、世界の20の主要な先進国の指導者が一堂に会する年1回の国際会議だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。