劉暁波氏の診察映像投稿 北京のドイツ大使館が批判
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中国で服役中にノーベル平和賞を受賞し、がんを患って仮釈放された作家の劉暁波氏をめぐり、劉氏を診察したドイツの医師らが中国の治療を評価したような発言をした映像がインターネット上に投稿され、北京にあるドイツ大使館は当局による情報操作だとして批判しました。
中国で共産党の1党支配を批判するなどして有罪判決を受け、服役中にノーベル平和賞を受賞した作家の劉暁波氏は、末期の肝臓がんを患って先月、仮釈放されたあと、東北部・瀋陽の病院で治療を受けていますが、病院は10日危篤状態に陥っていると発表しました。
劉氏について今月8日、診察が許可されたドイツとアメリカの医師2人を含む2つの映像が10日までに、中国国内では投稿も閲覧も規制されている動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿されました。
合わせておよそ1分30秒ある映像では、劉氏のベッドのそばでドイツの医師らが劉氏の妻に「中国の医師たちは熱心に治療に取り組んでいる」と英語で話す様子が確認できます。映像は、誰が投稿したかは明らかになっていませんが、ドイツの医師が中国の治療を評価したような発言だけが編集された場面もあります。
これを受けて北京にあるドイツ大使館は10日声明を発表し、「強い懸念」を示したうえで、「治安当局が指揮したと見られる」と指摘し、当局による情報操作だとして批判しました。
劉氏の治療をめぐっては、本人と家族がドイツなど外国での治療を希望していますが、中国政府は認めない姿勢を示しており、今回の映像は中国当局が適切な治療だと主張するため投稿したとの見方が出ています。
劉氏について今月8日、診察が許可されたドイツとアメリカの医師2人を含む2つの映像が10日までに、中国国内では投稿も閲覧も規制されている動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿されました。
合わせておよそ1分30秒ある映像では、劉氏のベッドのそばでドイツの医師らが劉氏の妻に「中国の医師たちは熱心に治療に取り組んでいる」と英語で話す様子が確認できます。映像は、誰が投稿したかは明らかになっていませんが、ドイツの医師が中国の治療を評価したような発言だけが編集された場面もあります。
これを受けて北京にあるドイツ大使館は10日声明を発表し、「強い懸念」を示したうえで、「治安当局が指揮したと見られる」と指摘し、当局による情報操作だとして批判しました。
劉氏の治療をめぐっては、本人と家族がドイツなど外国での治療を希望していますが、中国政府は認めない姿勢を示しており、今回の映像は中国当局が適切な治療だと主張するため投稿したとの見方が出ています。
米「治療のため移動求める」
ノーベル平和賞を受賞した中国の作家の劉暁波氏の容体が危篤に陥っていると、病院が発表したことについて、アメリカ国務省の報道官は10日、NHKの取材に対し、「苦痛を緩和する専門的な治療を受けるため、劉氏夫妻の移動を認めるよう求める」として、中国政府に外国への移送を許可するよう促しています。
そして、その前提として「劉氏の無条件の釈放を認めることや、妻の劉霞さんの自宅軟禁の措置を解くことを中国当局に求め続ける」として、アメリカ政府として劉氏夫妻の身体の自由を保証すべきだと訴えています。
そして、その前提として「劉氏の無条件の釈放を認めることや、妻の劉霞さんの自宅軟禁の措置を解くことを中国当局に求め続ける」として、アメリカ政府として劉氏夫妻の身体の自由を保証すべきだと訴えています。