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 漫才コンビの中田カウス・ボタンが1967年の結成から50周年を迎えた。劇場で生の漫才を届けることにこだわり、月の半分は大阪・なんばグランド花月でトリを取る大ベテラン。半世紀を振り返り、「漫才にしがみついているところは変わらない」と語る2人が、いま見る景色とは。

 「漫才を面白くするということは、寒気がするぐらい恐ろしい。一生をそこに賭けるということですから」とカウスは言う。「僕らの師匠方の世代は、漫才が素敵(すてき)やとか面白いとかやなしに、ただ生きるためにやっていた。そういう先輩方を背負うてる。有頂天にはなれませんよ」

 いまや漫才のボケ、ツッコミは言葉としても市民権を得たが、「間とか呼吸は10年、20年やってもわかるもんじゃない」とカウス。横山エンタツ・花菱(はなびし)アチャコがつくり上げた「しゃべくり漫才」をいかに壊し、進化させるか。「覚悟があるか、哲学があるか」と自問するように言葉を重ねた。

 インタビューに応えて息つく間…

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