債券市場の死が懸念される時こそ買い時-PGIMのピータース氏
- 最近の急落で債券市場の投機的な関心が取り除かれた
- 債券市場は今、はるかに理性的な状態にある
6500億ドル(約74兆円)強の運用に携わるグレッグ・ピータース氏は、債券利回りの最近の上昇がパニックに陥るのではなく投資家が保有を増やすべきだというサインだと指摘した。
PGIMフィクスト・インカムのシニア投資責任者を務めるピータース氏は10日、ブルームバーグ・ラジオに対し、「債券市場に死を宣告するのはまだまだ早い」と述べ、「実のところ、投資家がこのように動くときを私は好む」と付け加えた。
プルデンシャル・ファイナンシャル傘下の資産運用会社PGIMは、金融引き締め懸念で過去2週間に債券利回りが上昇したものの、数十年にわたる米国債相場の上昇が続く可能性が高いとの見方を示している。同社の最高投資ストラテジスト、ロバート・ティップ氏は7日、長期的には「債券が勝つ」と述べた。
ピータース氏は「わずか数週間前には、債券価格が上昇し、利回りは低下し続けていた。投資家は本当に相場に乗っているようだった」が、「最近の急落でそうした投資家が振り落とされたようだ。債券市場での投機的な関心の多くが取り除かれたと思う。債券市場は今、はるかに理性的な状態にあると考える」と語った。
原題:Death-of-Bond-Market Concern Means It’s Time to Buy, Peters Says(抜粋)
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