今の家に移って少し経った頃、
来客があったときの話です。
準備は万端……?
引っ越しが済んで諸々の手続きも済み、
落ち着いたころに大勢のお客さまが来ることになりました。
そうと決まれば準備が必要。
決まってから日はあまりなかったので、
とにかくモノを出さずに、見た目をきれいに、と思いました。
普段は出してあるカバンをクローゼットにしまったりなどなど。
しっかりスリッパも並べました。
「カンペキに」準備が出来たように思います。
あとは到着を待つばかり……。
生活感薄すぎ! お客さまは困惑
さて、お客さまの到着です。
家の中を案内すると、「やっぱり新しい家はいいね」と楽しんでもらえている様子。
……だったのですが、次第に困惑顔に。
どうしたのかと思ったら、
「また色々買いそろえていくんだよね?」
「何だか落ち着かない……」という声が。
まさしく青天の霹靂です。
どうやら片付けすぎた結果、生活感がまるでない状態になっていたようです。
もちろんキッチンはモノをすべてしまいましたし、
いろいろ置けそうなニッチ上スペースも飾り気なし。
リビングはクッションソファがひとつあるだけ。
異様に映ったみたいです。
そこで、生活感が薄いとかえって落ち着かない場合もある、ということに気が付きました。
今思うと、旧住居を売却するためにやっていた内覧会の準備のように、
カンペキな状態、整然とした清潔さを目指してしまったようです。
私たち夫婦はそうやってきれいにした状態で暮らしていた分の慣れもありますし、
そうした状態が好きなので気が付きませんでした。
来てもらった人にくつろいでもらうには、
少し掃除を丁寧にやるくらいで良いのかも? と思いました。
大切なのはおもてなしの心。
キレイな家を見てもらおう、という気持ちがあって、
新しい家を楽しんでもらおう、という気持ちが足りなかったのかもしれません。
心機一転
それからは、例えば家の中に花を飾ったりするようになりました。
歓迎ムードになるような、そんな工夫をすることに重きを置いています。
もちろん片づけや掃除はしていますが、
過剰にはしないように心がけています。
相手に気を遣わせないけれど、歓迎ムードのある良い空間を作れること。
これが人を招くときには大事なことなのかなと思います。
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ゆるミニマル