先日、象牙のハンコに関する記事を書きました。
多くの方にブコメで反応を頂くことが出来ましたが、その中でも多くの方が象牙が不要と言ってくれたのが心強かったです。
一部の方のコメントを紹介させていただきます。
プラスチックの合成・加工技術が無かった昔ならいざ知らず、この現代に象牙なんて必要ないだろう。象牙や鼈甲は全て流通禁止にすべき。
2017/07/06 07:30
マジメな話、印鑑なんて堅い木か石か金属でいいんですよ(俺の銀行印は確か柘植の木だったはず)/似たような話として中国とベトナムはサイの角を漢方薬(精力剤)にするなというのもあるな。
2017/07/06 01:00
このような認識が一人でも多くの人に伝わっていけば、象牙のマーケットも縮小していくのではと思いました。
そして、まさに私が記事を書いた2日後ですが、楽天市場が象牙の取引を禁止するという決定をしました。
もしや、私のブログが影響したのではとびっくりしましたが、記事に以下のような記載がある通り、長年多くの人が市場を非難してきたようで、今回はその努力が報われたのだと思います。
楽天市場は長年にわたり、象牙製品が売買される世界最大のオンライン市場を提供しているとして非難されてきた。また法的措置が十分整っていないために密輸をあおっているとも言われてきた。(記事より引用)
(私の記事も皆様のブコメやスターもちょっとだけ貢献していると信じています。)
私はこの楽天市場の決定を非常に喜ばしく思っています。
amazonじゃなくて、楽天をもっと使っていこうとさえ思いました。笑
やはり、社会的意義の大きなものにできるだけお金を使いたいですし、そのような勇気ある行動を取ってくれた企業を応援したいので。
じゃあ、楽天市場が取引を禁止したから日本はもう問題ないかと言えばそうではありません。
楽天市場の今回の勇気ある決定を受けて、次に私が気になっているのはヤフーショッピングです。
こちらは現在も象牙の取引がなされています。
既にヤフーショッピングは象牙の取引について指針を出しています。
象牙製品に関するYahoo! JAPANの現在の対応と考え方 / Yahoo! JAPAN政策企画 - ヤフー株式会社
要約すると、野生動物の絶滅につながるようなものの取引はしていないし、違法な象牙でないことを確認しているということです。
つまりヤフーは適切な象牙だったら禁止しなくていいでしょ。って考え方。
ヤフーが本当に適切な象牙のみを取り扱うことが出来るのであれば、私はヤフーの考え方でもそんなにおかしくないかなと思います。
しかしながら、国際的に言われているのは日本の象牙の証明書類が非常にずさんなこと。
端的に言うと、象牙の販売業者が象牙の証明書を作成できてしまうようなもののようです。
こんな管理の中でヤフーが適切な象牙を見分けられるとは私は思いません。
恐らく、「我々は確認していたが、取引業者がうその申告をしていた。」とかそんな風には言えるようになっているのでしょうが、そんなことはあんまり意味がないと私は思います。
だから、現状では取引禁止にしてほしいと思います。
ただ、私は絶対に取引禁止をしてほしいわけではありません。例えば、ヤフーが先導して、日本における象牙の適切な取引に向けて仕組みを刷新する。そうすることで象牙の違法取引や密猟が減りながらも象牙をきちんと流通させることが出来るのであれば、それはそれで素晴らしいことだと思います。
つまり、『現状維持+象牙の取引維持』これが私の反対するものです。
繰り返しますが、楽天市場が象牙の取引を禁止したことは日本にとって非常に大きな一歩だと思います。
是非、皆様もこのことを認知していただいて、できれば多くの方と情報を共有していただいて、象を守っていけたら素晴らしいと思います。