新潟 長岡市でヒアリ疑いのアリ見つかる

新潟 長岡市でヒアリ疑いのアリ見つかる
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新潟県は、強い毒を持つ南米原産のヒアリの疑いのあるアリが長岡市で見つかったと発表しました。アリはすべて駆除したということで、環境省にサンプルの調査を依頼してヒアリかどうかの確認を進めることにしています。
新潟県などによりますと、ヒアリの疑いのあるアリが見つかったのは、長岡市滝の下町の事業所に運び込まれた段ボールです。フィリピンから東京・品川区の大井ふ頭を経て今月6日に届いたもので10日午後2時半ごろ10箱の段ボールのうち3箱から数十匹から100匹ほどのアリが見つかったということです。

事業所ではアリをすべて駆除したうえで長岡市に連絡したということで、市ではアリのサンプルを環境省関東地方環境事務所へ送りヒアリかどうか確認を進めることにしています。

ヒアリに刺されるとやけどのような痛みに襲われ、アナフィラキシーショックを起こして死に至ることもあるとされることから、県は素手で捕まえたり触ったりしないよう、呼びかけています。

国内ではこれまでに6例確認

強い毒を持つ南米原産のヒアリは、ことし5月に中国から神戸港に陸揚げされ兵庫県尼崎市に運ばれたコンテナの中で見つかって以降、各地で相次いで見つかり、これまでに6例が確認されています。

今回のケースについても環境省が専門家による鑑定を行うことにしていて、ヒアリと確認されれば7例目となります。

これまでにヒアリが確認されたのは、神戸港、名古屋港、大阪港、東京の大井ふ頭などで、愛知県春日井市ではコンテナの荷物を運んだ倉庫から見つかるなど、港以外の内陸部でも見つかっています。

さらに、大阪港と尼崎市では女王アリも確認されていて、環境省は見つかった場所で繁殖していた可能性もあると見ています。

こうした事態を受けて、環境省は国土交通省と連携して主要な港でヒアリが周辺に広がっていないか専門家や職員による調査を行っています。