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「裁き合わなくなったとき、日本宣教の門は開かれる」大川従道氏がメッセージ 第17回国家晩餐祈祷会(2)

2017年3月27日10時43分 記者 : 雜賀信行 印刷
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+「裁き合わなくなった時、日本宣教の門は開かれる」大川従道氏がメッセージ 第17回国家晩餐祈祷会(2)
メッセージを語る大和カルバリーチャペル主任牧師の大川従道氏=24日、京王プラザホテル(東京都新宿区)で
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第17回国家晩餐祈祷会が24日夜、京王プラザホテル(東京都新宿区)のコンコードの間で開かれた。司会は主催者の日本CBMC理事長、近藤高史氏が務めた。

まず自民党の石破茂元幹事長による来賓あいさつ(前回記事)があった後、日本CBMC副理事長の青木仁志氏(アチーブメント株式会社社長)から歓迎のあいさつ、続いてカトリック大阪大司教区名誉大司教の池長潤氏による食前の祈りに皆で心を合わせた。献立は海の幸のパルフェと小海老のサラダ 苺のヴィネグレット、ツブ貝と野菜のスープ サフラン風味、牛フィレ肉のステーキ シャンピニオンとエストラゴンのソース、マンダリンとヨーグルトのムース ブルーベリーソース、そしてコーヒー。小西優子氏のピアノと池田宏里氏のギターによる生演奏を聴きながら、40のテーブルでそれぞれ歓談の時を持った。

その後、テノール歌手の新垣(あらがき)勉氏と姜春東(カン・チュンドン)氏指揮のシモンフィルハーモニー室内楽団、シモンコーラスによる特別賛美。そしてメインスピーカーである大和カルバリーチャペル主任牧師の大川従道(つぐみち)氏が登壇し、「今、求められる祈りと一致」と題してメッセージを語った。

「使徒言行録の12章で初代教会は危機に瀕した。日本のキリスト教会が今、壁にぶつかり、行き詰まっているのと同じだ。当時、迫害があって、教会のリーダーであるヤコブが剣で斬り殺された。ペトロも捕まって牢獄に入れられ足かせということで、いつ殺されるか分からない。キリスト教会はどうすることもできない。お金があるなら、お金に頼るでしょう。人脈があれば、人脈に頼るでしょう。しかしながら、何もすることができないので、彼らは熱心にお祈りした。人々が集まって、集まって、集まって、あふれるほどの人々が集まって、ペトロのために『熱心な祈りが神にささげられていた』(5節)。

その時に、祈りを通して奇跡が起こった。ペトロをつついて起こした天の使いは『上着を着て、ついて来なさい』(8節)と言って、第1の衛兵所、第2の衛兵所を過ぎて鉄の門まで来た。愛する皆さん、どんな教会でも第1の衛兵所、第2の衛兵所ぐらいは開くものです。しかし、鉄の門を開けるということはできない。押しても引いても、どんなことをやっても開かない冷たい鉄の門が目の前にあるとき、教会はドアが開くまで熱心に祈るしかありません。すると、ペトロの前にあった鉄の門が『ひとりでに開いた』(10節)。これは聖霊の力、神様の力であります。日本のキリスト教会も縛られている鎖がありますが、それが解き放たれる時が来ます! 鉄の門も開かれる時が来ます!

「裁き合わなくなった時、日本宣教の門は開かれる」大川従道氏がメッセージ 第17回国家晩餐祈祷会(2)
新垣勉氏と姜春東氏指揮のシモンフィルハーモニー室内楽団、シモンコーラスによる特別賛美

私は証しを申し上げたい。私が座間教会に赴任したときは、小さな教会でありました。八百屋の裏に隠れているような教会でありました。その時、主は御言葉を語ってくださいました。『風は思いのままに吹く』(ヨハネ3:8)。風は聖霊様のことです。文語訳聖書では『風は己(おの)が好むところに吹く』とあり、聖霊様には好みがあるということに気付きました。『ああ、そうか、聖霊様に好まれる教会を作らないと、成長していかないんだ』と気付いて、悔い改めました。私たちは人の欠点、人のあら探しをするのではなくて、愛し合うことによって完璧になるというその世界を体験しなければいけないんでしょう。私はそのことに気付いてすぐ、礼拝の時に、お互い裁き合わない教会を作りましょうと宣言しました。変わりました。風が吹くようになりました。そして、受洗者が次々に起こります。今日まで3千人ぐらいの受洗者が起こりました。座間の町から隣の大和市に引っ越して、1千人入れる礼拝堂を建ててそこで礼拝をしております。

日本という国は伝道がなかなか難しくて、宣教師の墓場だと言われ、皆、苦労して母国に帰っていくわけでありますが、異質の2人の者が『墓の方を向いて』(マタイ27:61)、心を合わせて愛し合って祈るときに、墓は動く! 死の世界は復活の世界に変えられる! そういう世界を私たちはそろそろ経験しなければならないのではないかと思います。

カトリック教会に対して長い間、悪口を言ってきたプロテスタント教会は、宗教改革500年ということで、謝罪してよろしいと思っております。日本の教会には希望があります。しかし、条件があります。ケンカしないこと、悪口を言わないこと、仲良くすること、愛し合うこと、尊敬し合うこと。心からカトリック教会を尊敬します。心からギリシャ正教を尊敬します。プロテスタント教会の中でもいろいろな教派がありますが、それぞれ尊敬し合い、愛し合い、助け合って、日本のリバイバルのために力を合わせて進んでいきたいと思います」

続いて元青山学院院長の山北宣久氏が祈り、この祈祷会の働きのために皆で献金をした。

「裁き合わなくなった時、日本宣教の門は開かれる」大川従道氏がメッセージ 第17回国家晩餐祈祷会(2)
最後に参加者全員が手をつないで会場いっぱいに輪を作り、祈った。

後半は、さまざまな教派の教職者や信徒およそ400人が心を1つにして祈る時間にあてられた。まず次の4氏がそれぞれ代表祈祷を行った後、一人一人が祈る形だ。日本の政治・経済の指導者のために東京キリスト教学園理事長の廣瀬薫氏、日本の災害復興・次世代の育成のために九州キリスト災害支援センター熊本災害支援本部長の中村陽志氏(熊本ハーベストチャーチ牧師)、キリスト教界の一致・日本のリバイバルのために日本基督教団総会議長の石橋秀雄氏、世界・アジアの平和と隣国との一致のためにCBMC国際会長のジム・ファールストム氏。

最後に参加者全員が手をつないで会場いっぱいに輪を作り、祈った。そして、「ハレルヤ」を賛美した後、ウェスレアン・ホーリネス淀橋教会主管牧師で当サイト会長でもある峯野龍弘による祝祷で会は閉じられた。

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■ 第17回国家晩餐祈祷会:(1)(2)

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