入社後のパフォーマンスがよくないが転職面接だけやたらうまい人がいる。転職の面接はテクニックなのでテクニックを教えるのはあまり本質的ではないが参考になるので今回は転職面接だけうまい人について話す。今回記事作成にあたり、転職面接だけうまい人に悲惨な目にあわされ続けてきた方から多くのアドバイスをいただいた。
- パフォーマンスが低いのに面接だけうまい人なんているのか
- 面接だけの人が残念な理由
- 面接だけうまい人は年収を確実にあげている
- なぜ面接で差がついてしまうのか
- 採用担当者が失敗しないための面接だけうまい人の特徴
- 面接だけうまい人から学ぶ面接対策術
- 騙された後でさえみんな悪く言わない、面接がうまい人
- ブランド主義は続く
- 面接は下手だけどパフォーマンスが高い人
パフォーマンスが低いのに面接だけうまい人なんているのか
転職する先々で結果が残せないにも関わらず、転職に成功し有名企業ばかり渡り歩く人がいる。 有名企業ばかり渡り歩くことができ、かついいポジションを獲得している人が実際にいるのだ。
ちなみにサッカー選手で20年間1ゴールという散々な選手にも関わらず様々なクラブを渡り歩いた選手がいたとのことだ。
真偽のほどはわからないがビジネス界では、サッカーほど明確な結果が見えづらいため詐欺まがいの転職が成り立つ。
サッカーをプレイすることなくプロチームに所属し世間をだまし続けた伝説のサッカー選手 - GIGAZINE
面接だけの人が残念な理由
面接だけうまい人が残念な理由はその期待値とのギャップにあります。面接がへたくそな人はあまり期待をかけられず採用されて入社後にすさまじい活躍をすると期待していなかったのにラッキーということで多くの人に喜ばれる。
しかし、逆の場合は落胆がすさまじい。面接はうまく、期待値がチョモランマ級になったあとに入社したら仕事ができなかったということは往々にしてある。
そのため面接だけやたら期待値を高めることは危険なのである。 面接だけうまい人は周りの人をがっかりさせることにだけはたけている。
面接だけうまい人は年収を確実にあげている
面接だけうまい人は、年収を上げている人が多い。ジョブホッパーであるにもかかわらず、多くの企業から欲しがられ、ポジションと年収を獲得していく。
転職回数が30代で6回、7回とかなると採用されないのではと思うが、採用はされる。ベンチャーのみならず外資系でも採用されるし、日系大手でも採用をしている。
色々な企業を渡り歩いて経験もありヘッドハンティングをされ続けてきたのだなと感心する人さえいる。
なぜ面接で差がついてしまうのか
面接がうまい人という概念があるのはなぜなのだろうか。ショーンKというコメンテーターの方がいたが、彼は実際のコンサルタントしての成果はないにもかかわらずテレビの人気コメンテーターとしての地位を確立していた。
実際の業務ではなく、業務外で自分の成果をアピールすることに余念がないのだ。そして、うまくアピールすることが自分のキャリアアップにつながると信じ込んでいるのだ。
アピールすることももちろん大事なのだが最も大事なのは、自分の力を磨き続けることだということに気付いていない。
採用担当者が失敗しないための面接だけうまい人の特徴
実際に採用にかかわって失敗した方から面接だけうまかった人の特徴をあげていただいた。
ファーストキャリアがよい
ファーストキャリアが良い傾向にある。ファーストキャリアが良いところの人は基本的に優秀というのは事実なのだが、みんなが辞めない会社をわざわざ辞めているということはよほどベンチャーマインドにあふれた優秀な方か、仕事ができないがプライドが高い人の2択なのである。
後者をつかまされた場合は悲惨だ。 ファーストキャリアがなぜいいかというと、新卒採用時は仕事の成果をとわれず、口だけうまければ総合商社くらいなら受かる。2日以上にわたるインターン型の選考でない限り面接だけだと口がうまい人がうかってしまう。
そう、この面接だけの選考こそが面接だけうまいが仕事ができない人を生んでしまうのである。 有名総合商社勤務であるにも関わらず仕事が全くできない人が存在する。
windows2000と呼ばれる、一日中窓際でマインスイーパーだけしている人が実際にいる。windows2000というのは年収が2000万円の窓際族なのだ。年収2000万円を払う体力がある企業にも驚かされるが。
さて話を戻すと、ファーストキャリアが良いのに転職を繰り返している人は注意したほうがいい。 逆にファーストキャリアがよくないのに、徐々に良い企業に転職している人は確実に成長している人なので注目してほしい。
話し方がゆっくり
ショーンKしも話し方がやたらゆっくりで説得力があった。転職面接がうまい人も話し方がゆっくりで、一緒に話していると基本的に自分の話に同調してくれるので包容力を感じてしまう。
話し方がゆっくりで中身をあとで振り返ると大したことを言っていなかったなんてことはざらにある。話し方がゆっくりの人には注意して、中身を聞いてその人を判断してほしい。
また、同調しかしない人は話していて気持ちがいいのだが、それは単なるイエスマンでしかない。
フィードバックされることを嫌う
フィードバックされることを嫌う。自分の実力がないことを把握しているからなのか欠点をたくさん見つけられる場を避けるのだ。
フィードバックこそが人間を成長させるにもかかわらず、自分からその機会を放棄するのは仕事をしていないのに等しい。
フィードバックを積極的にもらおうとする若手は成長するのだがその真逆を行く人は仕事で成果がでるはずがない。余談だが、面接だけうまい人というのは人へのフィードバックも一見得意そうに見える。
ゆっくりな語り口から自分のプロジェクトを褒められるとこれまたいい気分にさせてくれるのだ。
100%完成した状態でないとアウトプットを見せない
100%完成してからでないと人に仕事の成果を見せないのは間違っている。仕事の進捗は適宜報告し、しかるべきタイミングでフィードバックを受けることだ。100%で完成したと思って提出しても、受けて側の意図とずれていることだってある。 一つの文章を書くだけでも意図とずれすぎていることだってしばしばある。
それが数百億円のプロジェクトでそのような失敗ばかりしているとその人には徐々に仕事が任されなくなる。こうして面接だけしかできない人のメッキがはがされるのだが、、、
資料作りに時間をかける
面接だけうまい人は資料作りに余念がない。戦略コンサルでない限り、資料自体には1円の価値もないのだが、事業会社でやたら資料作りに時間をかける人がいる。資料をきれいに作ることに喜びを感じてしまい、それをプレゼンして周りを納得させるのだが肝心な仕事の中身がまったくすすんでいないことがある。
繰り返すが、資料作りには全く価値はないし、しっかり金になる部分の仕事をすすめないと意味がないのである。
ナルシスト
面接だけうまい人は自分に自信をもっているせいかナルシストの傾向にある。自分がプレゼンしている姿がものすごく好きなようだ。話して自分の意見をみんなに納得してもらうプロセス自体が好きなのだ。
そのため知識を披露するようなプレゼンテーションの機会ではものすごく活躍する。 本を読んでその発表をする際にもっともうまく発表してくれるのはナルシストで面接だけうまい人なのである。
面接だけうまい人から学ぶ面接対策術
さて、せっかくなので面接だけうまい人が使っている面接テクニックをここで披露したいと思う。あまり褒められたものではないが、本当に面接に悩んでいる人は一度検討してほしい。
主語のすりかえて自分の手柄を少し大きく見せる
主語をうまくすりかえることで、自分がやっていないことをさも自分がやったかのようにするのが得意なのだ。
リクルートで様々な企画やプロダクトを俺が考えたと言っている人をよく見かけるが、本当に、アイデアを考えた人はごく限られた数人であるはずだ。それにもかかわらず途中からプロジェクトに参画した人が俺が考えたなどと言っているのは非常に滑稽だ。
実際、自分で考えていなくてもかかわっていたというのでいいのだろうが、リクルートの人はオーナーシップの意識が強いのか、俺がやった、俺が考えたと言っている人が多い。
ある意味、仕事への愛着が強いのでいいことだとは思うが、口だけの人もこの手の手法を使っている。面接で主語をすり替えて、weをIにしてみるだけで、あなたの貢献度が大きく見えるはずだ。
質問されたときにだけ知識を披露する
知識をひけらかそうとする人も嫌われる。よく言われるのがワインの知識をひけらかす人は嫌われるだろう。
しかし、質問をされた時だけ、知識を披露するのは嫌われるどころかプラスになるだろう。この人はよく知っている、質問すると答えてくれるといい印象だ。 そのために、面接では知識を披露できるように面接のコントロールをうまくするとよい。
このあたりの面接のコントロールがうまいのも特徴だ。
ゆっくり話す
とにかく、ゆっくり話すことで説得力があがる。簡単なテクニックに思えるが緊張しているときは難しい。
自分の言葉で0.8倍速で話す練習をしてみよう。ゆっくり話すことの効果を実感してほしい。
うなづいて共感をしよう
相手に共感をもたらすことは、場の雰囲気がよくなる。反対意見ばっかり言う人よりも同調してくれる人のほうが気持ちいだろう。
もちろんビジネスにおいては反対意見を言ってくれる人のほうが有用なのだが。。。。面接に落ちる人向けにだけのテクニックだと理解してもらえれば幸いだ。
騙された後でさえみんな悪く言わない、面接がうまい人
私の知人でWEB業界で長く働く知人がいる。彼は、エンジニアリング、デザインと長年行ってきたが、あまり口を開くタイプではなく、もくもくと言われたことをこなし、自分から課題を見つけてはつぶし、時には長期的な計画を示しつつ活躍しているタイプだった。
元々フリーランスで仕事をしていたこともありめぼしい経歴はないものの、着実に新しい技術を習得し、時代についていくタイプの人だった。
会社が大きくなるにつれ、WEBとは関係ない外資系企業やメガベンチャー等の有名企業出身者が入ってくるようになった。
面接で評価がよかった人が彼のチームに参画した。多くの人が最初の3か月は話のうまさから、すごい人がきた、事業もこれで伸びると安心しきっていた。しかし、その知人だけは最初の1か月で新しく入った人のパフォーマンスに疑問を呈していた。
優秀な人だけが、実際におこなったアウトプットだけを見て判断しているのに対して、多くの人はアウトプットではなくその人のしゃべりだけを見て、判断しているのである。面接時からの印象に支配されているため実はあの人は仕事ができないのではないかと疑うことはなかなか難しい。
アウトプットをしっかり見ていないと、面接がうまい人が退職した後も、多くの人はその人のことを悪く言わなかった。
後任の人が入社してはじめて、アウトプットが何も出ていないことに気付き、はじめて、何もしていなかった人だということに気付かされたのだ。結局その面接がうまい人は、転職前の会社、転職後の会社でもほとんどアウトプットが出ずに転職を繰り返していた。
ブランド主義は続く
結局、どこの企業にいたかで採用してしまうのでファーストキャリアがよいと延々といい企業に転職し続け騙される会社が発生してしまう。この背景にはブランド主義がある。そしてファーストキャリアは、学歴で決まってしまうことが多い。
よって、高校名に関係なく、入学できる大学入試でがんばるというのは費用対効果の高いことなのだ。終わったことをいってもしょうがないのでブランド力のないことがコンプレックスならあの手この手で一度有名企業に入ってみよう。
一度は行ってみると有名大企業も大したことなかったなと気づいて自分の実力だけで生きていこうと奮闘する人もいる。
面接は下手だけどパフォーマンスが高い人
面接は下手だがパフォーマンスが高い人はなかなかその良さを気づかれない。話し方が何言っているかわからないのにいつの間にか圧倒的な成果を出して周りを驚かす人はいるのだ。
その人が仮に成果をだしてもプレゼンが下手だという理由で評価しない人さえいる。しっかりと実力を見極める目を持ってほしいと思う。
面接に自信がない人は転職エージェントにアドバイスをもらえばよいので、【BIZREACH(ビズリーチ)】に登録して転職エージェントからアドバイスをもらおう。面接の練習をしたいのですがというと多くのエージェントは相手をしてもらえる。
よっぽど面接に自信がなければ、リクルートエージェントをおすすめしている。
今日は以上だ。