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 稲田朋美防衛相の夫で代理人も務める稲田龍示弁護士が、2015年の週刊新潮の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の新潮社と同誌編集長に500万円の損害賠償などを求めた訴訟の上告審で、龍示氏の敗訴が確定した。最高裁第一小法廷(大谷直人裁判長)が、6日付の決定で龍示氏の上告を退けた。

 問題になったのは、同誌15年4月9日号の記事。当時自民党の政調会長だった稲田氏への取材で、代理人として対応した龍示氏について、「世間を知らない弁護士バカ」と書いた。一、二審判決はともに「表現は穏当さを欠くが、論評の域を出ない」として龍示氏の請求を棄却していた。(千葉雄高)