中国海警局の船4隻 尖閣沖の領海に一時侵入

中国海警局の船4隻 尖閣沖の領海に一時侵入
10日午前、沖縄県の尖閣諸島の沖合で中国海警局の船4隻がおよそ1時間半にわたって日本の領海に侵入し、海上保安本部が再び領海に入らないよう警告と監視を続けています。
第11管区海上保安本部によりますと、10日午前10時半ごろ、尖閣諸島の魚釣島の沖合で中国海警局の船4隻が相次いで日本の領海に侵入しました。
4隻はおよそ1時間半にわたって日本の領海内を航行した後、正午までにいずれも領海を出たということです。

4隻は午後3時現在、南小島の南南東およそ30キロの領海のすぐ外側にある接続水域を航行しているということで、海上保安本部が再び領海に入らないよう警告と監視を続けています。

尖閣諸島の沖合で中国海警局の船が領海に侵入したのは、先月26日以来で、ことしに入り合わせて18日となります。

政府が官邸対策室 設置

政府は、10日午前10時すぎ、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船4隻が日本の領海に侵入したことから、総理大臣官邸の危機管理センターに設置している「情報連絡室」を「官邸対策室」に切り替えて、情報収集と警戒監視にあたっています。

外務省が抗議「領海侵入は主権侵害」

沖縄県の尖閣諸島の沖合で中国海警局の船4隻が日本の領海に相次いで侵入したことを受けて、外務省アジア大洋州局は10日午前、東京にある中国大使館の公使に対し「尖閣諸島は日本固有の領土であり、領海への侵入は日本の主権の侵害にあたり、全く受け入れられない」として電話で抗議し、直ちに退去するよう求めました。