笑って話せるような人でいたいなと思いました
生字幕放送でお伝えしますおはようございます。
井ノ原≫7月10日月曜日の「あさイチ」です。
九州の避難所でも見ていらっしゃったらいいですけどね。
有働≫きょうの「あさイチ」は九州北部の豪雨について現地で被害に遭った皆さんから声が届いています。
現地がどんなことになっているのか、全国的に見ても雨の警報も出ていますので、これから起こる被害についてどう備えればいいのか考えていきたいと思います。
柳澤≫九州北部はきょう昼から夜にかけてあしたにかけて、また強い雨が降るということなんです。
現地のほうもこれまで亡くなった方が21人行方が分からなかったり連絡が取れない方が20人いらっしゃるということなんです。
いまだに1800人ぐらいの方が避難をしていらっしゃるということなんです。
まだ油断できない状況です。
ファックス、メールを募集したいんですけれど例えば九州の皆さんどのようなことで困っていらっしゃるのかどのような支援を求めていらっしゃるのか無理のない範囲で電話もメールもできないという方いらっしゃるかもしれませんができる方は、ぜひこの番組に送っていただきたいと思います。
きょうは8時55分までの放送となります。
それまでにお送りいただければと思います。
現地に取材に行ってくれた瀬田君です。
瀬田≫私は、先週木曜日の夜からきのうの昼ごろまで福岡県に取材に行っていたんですけれども本当に各地、さまざまな被害がありましてその中でも私は福岡県朝倉市の中で被害が集中していた杷木地区というところに取材に行ってきました。
杷木地区がいったいどのような状況なのかその姿からご覧ください。
大きな被害が報じられた翌日の7日。
私たちは福岡県朝倉市へ向かいました。
杷木地区にさしかかったときです。
杷木インターチェンジで降りて取材を行うことにしました。
降りてすぐの国道はなんとか車は通れましたが道の両側には大量の土砂が堆積していました。
国道沿いの家です。
川を挟んだ対岸の駐車場では土砂で車が埋もれていました。
すみません、作業お忙しいところ。
ご自宅ですか?末竹≫自宅は向こうでここは会社。
会社の従業員がその様子を撮影していました。
清掃会社を営む末竹さんは雨が激しくなる前にほとんどの従業員を帰し3人のスタッフと自宅に避難しました。
30年前に、水害に備えて自宅を2mかさ上げしていたため床下浸水で済み皆、助かりました。
土砂は、山のほうから押し寄せました。
幾筋もの川が決壊し筑後川沿いの住宅街をあっという間に襲ったのです。
しかし、住民の多くは山とは反対側の筑後川が氾濫することを恐れていました。
家が土砂に飲み込まれた青柳和子さんも、その1人です。
家に上がらせてもらいました。
家の中にまで泥が入り込み畳の表面が、少し見えるのがやっとでした。
大量の土砂が、この窓をたたき割って入り込んだのです。
逃げるタイミングが遅ければ命に関わったかもしれませんでした。
いち早く外へ出て高台のほうに逃げたためなんとか難を逃れました。
今は、家の中の土砂を一刻も早くかき出したいと思っていますが断水しているため思うように、はかどりません。
決壊した細い川沿いを上流のほうへ車で向かってみましたが100mほどで進めなくなりました。
ここでも流木が川をせき止めていました。
川から瞬く間に水があふれたため慌ててこの道から高台のほうへと避難して、助かったそうです。
川から50mほど離れたところでも…。
道路も家の敷地も土砂に埋もれて見分けがつかなくなっています。
玄関が埋まって開かない家もたくさんありました。
流れちゃったり泥につかっちゃったりして。
池田≫どこにあるかも分からない。
玄関を見せてもらうと中まで土砂が入り込んでいました。
池田さんは、脳梗塞の後遺症で右半身に、しびれが残っています。
そのため避難所には行くことができず2階で、一晩を明かしました。
有働≫きょうのゲストは光浦靖子さんと勝村政信さんです。
よろしくお願いします。
光浦さん、今のVTRご覧になっていかがですか。
光浦≫本当にひどいですね。
元の生活に戻るのもとても時間がかかることですね。
井ノ原≫想定外のことがたくさんあったんだと思いますね。
瀬田≫この地域は5年前の九州北部豪雨でも被害を受けていまして防災意識が高い地域だったんです。
ですから筑後川を意識していたんですけれど今回は山側の、しかも遠く離れた川筋から水があふれてきました。
後ろから迫ってきたということを皆さんおっしゃっていました。
そうした泥水の被害というのは非常に激しいんですけれど今なんとか少しずつかき出す作業をしているというのが現状で雨が降る中ですのでなかなか進まないこれからも心配されるところです。
まだまだ土砂災害の心配もあるわけですよね。
今回は、こうした都市部だけではなくて山間部でも孤立した人が多く出ました。
例えば朝倉市の隣の東峰村もその1つです。
きょうは東峰村に暮らしている森山ゆう子さんと電話がつながっています。
森山さんはご自身の判断で避難所には行かれずに雨が降る中、ご自宅にとどまったということなんです。
その判断も含めて伺います。
森山さん。
森山≫おはようございます。
おはようございます。
ご協力ありがとうございます。
有働≫避難せずにご自宅にとどまったという判断をされたということなんですけれどそれはどうしてですか?うちの前の駐車場とか国道が濁流で外に出るほうが危ない危険を感じていると危険だと思いましてちょっと出ただけで長靴から上ぐらいでしたけれど流れが速くて。
これはいけないなという感じでもあったわけですね。
警報とか出ていましたか?警報よりも豪雨が長時間続いてとっさに水があふれた感じがして。
これはやばいなという感じですか。
慌てたんですけれど。
警報もまだなかったんですね。
ない状態の中でご自宅にとどまって危険はなかったですか。
近所では床下に上がったりうちのほうも裏の小屋がつかったんですけれどかろうじて家の中にはもう少しで入るところで免れたので大丈夫でした。
とどまってよかったということですね。
柳澤≫森山さんはふだんから備えはされていたんですか。
やはり砂袋とか準備して事前に毎年のことなので置いていたり夜、停電のときに懐中電灯とか、ろうそくとかそういうものを準備していましたがやはり想像外の雨量と雷とそれが長時間続きましたからとても間に合わなくて。
家にとどまるというのはどなたかと相談されたんですか。
それとも1人で判断されたんですか。
主人がおりましたので家のほうが安心だと思いまして避難場所なんかも少し遠いしまず車でも危ない歩いてはもちろん行けないので家におりました。
宝珠山の宝珠の郷という老人ホームに92歳のおばあちゃんがショートステイで帰ってくるとか幸いそのときには老人ホームにおりましたので連絡がしばらくは取れず心配でしたけれどそのあと社会福祉協議会の方から元気で大丈夫ですよと聞いて安心しました。
被害に遭ってからおばあちゃまとまだお会いできていないということなんですか。
まだ全然道路が何か所も切断されていますので。
これから心配なことは何かありますか。
やっぱり、うち辺りは、そんな状況ですけれど夜、眠れずに夜中に目が覚めて電気はともかくすごい豪雨と雷が襲ってくるのではないかと常に心配しています。
きょうも雨の予報が出たりしておりますので情報にも注意していただければと思います。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
ありがとうございました。
失礼いたします。
瀬田≫ここからは専門家の方にも加わっていただきます。
きょうは、豪雨災害の現地にも取材に行かれまして災害時の情報に詳しい牛山素行さんにお越しいただきました。
牛山さんは実際、現地に行かれて専門家として今回の豪雨災害はどのように見ていますか。
牛山≫先ほどVTRの方の話もありましたけれど筑後川という大きな川ではなくて山地河川なんですね。
中小河川の洪水現象、それと土砂災害というのがありました。
昨年の岩手県の災害と共通する点が多かったです。
一般的にその地域にとっての大雨が降ると大雨で災害が起きやすいんですけれど、今回の大雨は全国のすべての記録と比べても全国トップの記録に近いようなそれぐらいの激しい雨が降りました。
範囲が限定的なんですけれど激しい雨が降ってしまったということが大きな特徴です。
命を守るための避難と考えたときに今の電話でお話をいただいた森山さんもご自宅にとどまりました。
その辺りの決断というのはどのようにしたらいいでしょうか。
これは1つの判断だと思います。
最近、特に避難というのは避難所に行くことだけではなくてそれぞれの場所で安全確保を図りましょうということを言われています。
場所によっては、状況を見てこれはもう動いたらかえって危ないなと思ったら少しでも安全な場所にとどまるということそれも1つの判断だということで適切だと思います。
場所による違いがあるなということが難しいところです。
みんながみんな、それでいいということではないですね。
柳澤≫時間帯も考えないといけませんね。
瀬田≫一人一人がどう行動するかということを改めて確認していきたいんですけれどそのために牛山さんと今回の取材で見えてきたことを総合しましてボードにまとめました。
具体的にいつ避難すればいいのか情報は何かどこへ避難するのかなどまとめていきます。
まずはいつどのタイミングから避難を意識すればいいのかということです。
雨で言うと大雨警報が1つのきっかけだと牛山さんはおっしゃっています。
警報が出るというのは多くの雨が降っているということですのでこのあと外出予定があった方は一度予定を見直すほうがいいですね。
スイッチを1つ入れるポイントだとおっしゃっています。
さらに今回の豪雨災害もそうなんですけれど土砂災害警戒情報ですとか記録的短時間大雨情報あるいは避難勧告などの情報が出たんですけれどこういった情報が大雨警報に加えて出た場合はこのように考えてください。
どんなに遅くても安全確保の具体的な行動を始めるということです。
これが避難ということになります。
牛山≫回りくどい書き方をしていますけれど避難イコール避難所に行くことではありません。
要は助かることが目的ですのでその場所の危険性に応じてちょっとでも安全性の高いところに身を寄せるということです。
そうために安全確保をしましょうということなんです。
柳澤≫具体的な行動とよく言われますけれど具体的に何のことでしょうか。
瀬田≫先にポイントをご紹介します。
危険な斜面からまず離れましょう。
そしてもう1つ川から離れたところに行きましょう。
そしてもう1つのポイントが少しでも高いところということなんですけれど具体的に言うと木造よりも鉄筋そして、可能であればなんですけれど3階以上がいいと牛山さんがおっしゃっています。
斜面というのは、土砂災害ですね。
がけ崩れが起きます。
崖崩れによる被害ですと家があって斜面側の部屋にいたかそうでないかで大きく運命が分かれるということがあります。
ちょっとでも崖から離れるということです。
川の場合には広く流れるところが狭いので川沿いが大きく壊れています。
土石流というのがありますね。
破壊力の大きい土砂災害です。
土石流は川沿いに沿って流れていきます。
川沿いに沿って避難するのではなくて少しでも離れるということです。
3階はなかなかありませんかもしれませんが1階より2階2階より3階ということです。
建物だけではなくて1つ意識してほしいことがあります。
川と同じ高さには注意ということですがどれぐらいの高さをイメージしますか。
光浦≫水面です。
瀬田≫防災面で言いますと橋の高さが川の高さということなんです。
牛山≫われわれ、どうしても水が流れているところだけが川だと思いますがそれはふだんの位置であって川というのは周りから少しへこみ始めたところがあります。
橋の辺り、そこから向こうは全部川なんです。
地形が今まさに最近数千年ぐらいの間に地形が形成されて平らなところそういう場所はある意味いつ水が流れてもおかしくない場所特に大きな河川の場合ですとハザードマップなどで危険箇所が書かれていますけれども今回のように中小河川ですとハザードマップがありません。
川と同じぐらいの高さというのは橋の高さと同じぐらいの目安を思ってもらいたいと思います。
公園とはあると思いますけれども。
でもあれは川なんですよね。
ぱっと気づいたらそこが埋まっているところがありました。
おかしくはないんですねいつも遊んでるところだからいいかなと思って。
おかしくはない遊んでいるところだからいいかなと思っていたんですけれども。
ふだんあまり川の高さを意識したことがないかもしれませんけれど。
水面の高さをよく見に行く1m2mあるからと思っていたんですが今回はあっという間だったんですね。
特に山地中小河川というのは短時間で水が上がります。
小さい川になればなるほど5分10分で何m単位で上がります。
実際、今回の福岡で取材しましたけれどもあっという間でした、一瞬でしたと言っていました。
鉄砲水ということばもありますね。
そういった意味で避難するときにぜひ注意していただきたいのが流れている水には、絶対に入らないでほしいということです。
よく水の中を歩くのには何cmまでですか?と聞かれますが何cmという基準はありません。
流れる流れが速い場合は少なくても流されてしまうということがあります。
止まっている水なのか流れている水なのか、防災上のチェックはそれで十分です。
流れている水に入ってしまったら流されて命を失ってしまうかもしれません。
例えばどういう状況であれ先ほどの森山さんの話だと外を見たら流れていたこれは行くべきではないということですか。
そうでしょうね。
ただ難しいのは川のすぐ横とかそういうことですと家が流されるということもありえます。
ちょっと場所にもよるんですがこれは日頃から考えておいて今回のVTRにもあったように日頃から災害に注意しているということが非常に重要です。
自分の地域が水害が起きそうだ細心の注意を払うということが重要です。
今回取材させていただいた中で女性を中心に流れている水に足を取られたとおっしゃっていた方がとても多かったです。
坂道ですとより速くなります。
高さに限らず、流れている水に警戒してほしいということです。
すごく大切なことですが今回の豪雨災害で大雨特別警報という警報たくさん名前を聞いたと思います。
最後の背中を押す情報と考えてください。
特別警報というのは2013年からできました。
特別警報ができたから特別警報を待って行動すればいいのではないかと思ってしまいそうですが決してそうではありません。
ある意味、特別警報が出てから行動を起こすのではやや遅いわけです。
最後の背中を押すもう最後だからもうまずいよという情報なんです。
それより前の段階の大雨警報はよく耳にします。
大雨警報だけではなく、土砂災害警戒情報、記録的短期間大雨情報など、ふだん目にしない情報を聞いたら、違うぞと何かしないとまずいぞというふうに考えていただきたいです。
特に記録的短時間大雨情報が出ると6割ぐらいの確率で被害が出ます。
そういう情報です。
市町村単位です。
同じ市町村に1回2回以上出ると8割ぐらいの確率で何かしらの災害が起こってしまいます。
朝倉市では7回出ました。
それは記憶にないぐらい激しい情報です。
解除になってまた改めてということでしょうか。
予報ではないのでその地域に数年に1回ぐらいしか起こりません。
記録されたときに発表されます。
すごい雨が発表されたまた出てしまったそういうことが今回の朝倉の例で7回繰り返されてしまいました。
改めて大切な情報をまとめてみました。
放送終了後に「あさイチ」のホームページに掲載されます。
参考にしていただきたいと思います。
有働≫遠藤アナウンサーも現場で取材しました。
遠藤≫今回、私が取材したのは大きな被害となっています朝倉市や日田市、そして東峰村のすぐ近くにあります添田町に行ってきました。
今回、添田町の被害状況についてはあまり報じられてきませんでしたが、この町でも河川が氾濫していました。
ただ、人的被害がなかったんです。
この町の人たちは危険を回避するためにどのような行動を取ったんでしょうか。
およそ1万人が暮らす添田町。
今回の豪雨で、町の中心を流れる彦山川が氾濫しました。
死者やけが人は出なかったものの住宅の全半壊や道路の陥没などが発生しました。
1年前に訪れたとき町の人たちは清流の恵みとともに暮らしていました。
まず向かったのは、上流の川沿いにあるヤマメの養殖場。
篠崎盛孝さんです。
川があふれ始めたときすぐ脇で作業をしていましたが急いで避難し、難を逃れました。
しかし、養殖用の池に川の水が大量に流れ込み大切な魚の多くを失いました。
さらに、池が土砂で濁り残った魚も放っておくと死んでしまうため篠崎さんは2日間、一睡もせず池の掃除をしていたといいます。
被害の額がどれくらいになるのかまだ分かりません。
過疎化が進み、人口のおよそ4割が高齢者の添田町。
お年寄りだけの世帯も少なくありません。
取材を進めると住民どうしが協力し合って避難していたことが分かりました。
84歳の中村一三さん。
目の前の川があふれ気付いたときには家のすぐそばまで水が迫っていました。
すぐに避難しなければと思いましたが、妻が腰が悪く自力で逃げることができません。
どうすればいいか悩んでいたとき2軒隣の友人が心配して様子を見に来てくれました。
その30分後、中村さんの家を激しい濁流が襲いました。
日頃の人間関係が中村さん夫婦の命を救いました。
住民の中には過去の水害の経験から早めに避難した人も少なくありませんでした。
中村昌子さんです。
今回、添田町では増水があまりに急だったため避難準備情報や避難勧告が間に合わず最初に出されたのが避難指示でした。
しかし、中村さんはその1時間も前に避難の準備を始めていたといいます。
頭にあったのは5年前の経験でした。
九州北部豪雨この地域を土砂崩れなど大きな被害が出たのです。
中村さんは、今回、雨がほとんど降っていないにもかかわらず5年前より増水が早いことに気が付きました。
足の悪い母親と2人暮らしの中村さん。
嫌がる母を車に乗せ急いで避難所に向かいました。
夜、水が引いたあと中村さんが自宅に戻ってみると玄関のすぐ前まで、大量の流木が押し寄せていました。
中村さんは、日頃から心の準備をしておく大切さを痛感したといいます。
井ノ原≫あそこで判断されるというのはすごいですよね。
普通、どうなのかな川がどうしちゃったんだろうぐらいで雨も降っていないしというふうに考えがちじゃないですか。
遠藤≫今回、皆さん避難が早かったというのが共通点です。
ポイントをまとめました。
異常事態への感度をよく、今、イノッチさんがおっしゃいましたが先ほど最後に紹介した中村昌子さんの場合が当てはまると思います。
5年前の九州北部豪雨のときは家の周りに雨がたくさん降っていたんです。
川が増水していく様子を覚えていました。
ところが今回は家の周りにほとんど雨が降っていなかったにもかかわらず急速に水が上昇しているところを見ていて相当な雨が、ほかの地域で降っているのではないかと察知してそれで異常事態への感度をよくということです。
柳澤≫ふだんと違うことに敏感に反応するということですかね。
それは重要です。
このケースですと川の様子がおかしいとふだんと違うというところですけれども、それプラス上流のほうの雨がどうなっているかという情報をいろいろ得ることもできます。
さまざまな手段でちょっとでも早くこれはふだんと違うということを気付くというのが重要なポイントだと思います。
特に都心に住んでいたりするとあまり川の様子とかも分からなかったりしますよね。
ふだんはね。
勝村≫場所によったり想定を超えていますね、避難所と思ったら遠いし避難できなかったと先ほどのことばを聞くとどうしていいか分からないですもんね。
雨も降っていない中で避難してというのは、ちょっとびっくりですよね。
遠藤≫ふだんの状況と何が違うのかということに、より敏感になっていくということが大事です。
もう一点は、近所どうし声をかけ合っていたということです。
こちらは中村一三さんの例を紹介しましたがまだ避難指示が出ない状況だったんですが川の水があふれていることが分かっていました。
そうこうしているうちにあふれて近所の方が助けてくれて避難することができたということです。
「あさイチ」でも言っていますがふだんから仲よくしていたりとか知り合いだったらどこに誰がいるかということが分かっているということですね。
地域のつながり、いろいろなことを知っておかなければいけません。
高齢の方は避難をためらう方が多かったんですが、こうしたつながりで早め早めに声をかけ合う。
それが避難が早くなるポイントだと感じました。
瀬田≫今の時期だから注意してほしいことがあります。
感染症なんです。
国立感染症研究所によりますと過去に同じ時期に起きたこういった豪雨災害で例えばですが、急性胃腸炎や急性呼吸器感染症ですとか破傷風という感染症が起きたということです。
特に破傷風でいうと先ほどVTRで、靴が流されてしまって、はだしで作業されていた方がいらっしゃいましたが、けがをする可能性はもちろん、土の中にどんな細菌がいるか分かりませんので、それが傷から入って破傷風になるという可能性がありますので気をつけてください。
有働≫子どものころ杷木地区で育ちました、どこにもいる菌だと思いますけれども杷木地区には破傷風の菌がありますので、ちゃんと手当てをしないと命を落としてしまう大人がいました。
どうぞ放置しないでくださいといただきました。
瀬田≫ゴム製の作業用の手袋などをして、ぜひ破傷風などにかからないようにしてください。
高い位置にふだんから長靴などを置いておくといいでしょうか。
そういう対応も必要かもしれません。
泥の中に何があるか分からないこれからふだん以上に気をつけていただきたいと思います。
これから空気が乾燥してきてほこりが舞い上がったりして呼吸器を痛めるということですね。
瀬田≫ウイルス性の感染症で例えばインフルエンザですとか時期はちょっと違うかもしれませんが、避難所などではやることがありますどんな方にも気をつけていただきたいもう1つ、この時期だからこそなんですが、やはり熱中症です。
この1週間も福岡では30度を超えるという予報が出ています。
とにかく気をつけていただきたい細かいことありますので後ほどホームページで掲載させていただきます。
活用していただきたいと思います。
水も断水の状態が続いていたりするから。
飲み水を買うことができます水分補給床にこまめにしていただきたいと思います。
有働≫皆さんからファックスやメールをいただいています。
朝倉市在住ですという方です。
今回分かったことは特別警報が出てから避難しても間に合わないということです。
特別警報が出たころにはすでに道が川になりました。
あっという間に水が上がってきて車はあちこちすぐに止まってしまいました。
下水が逆流して水浸しになりました。
水浸しになると漏電で停電になりますし、非常に怖かったですと30代の方からです。
柳澤≫特別警報が出る前に今回は雨の降り方がピークになったということです。
特別警報は決してピークのときに出るわけではなくて最後の情報なんです。
今回のような水害のタイプですと気象庁がこの4月から今、雨が降っているところではなく、これから川があふれそうだというふうな情報を出すようにしています。
ホームページで見ることができます。
危険な川がどこにあるのか見ることができます。
危険度分布というんですけれども見るところがこういった情報を見ることができます。
どこが危ないかが今までよく分からなかったんですが色が濃くなっているところは危なくなるところを示しています。
習慣付けておくというのをチェックするのを習慣づけておくといいですね。
有働≫実家の両親が小倉北区の川の近くに住んでいます。
橋を渡らなければいけないんですけども両親がつえをついて歩くことはできないということですけれども年配の方が。
全国的に警報が出ていますけれども、どこで災害が起こるか分からないので気をつけてほしいということですね。
いざとなってから考えるとなかなかいい知恵がわきません。
日頃からあまり動けないと思ったら決して避難所だけが避難先ではありません。
少しでもいいところはないか。
日頃から考えておくことが非常に大事だと思います。
外出先で起こるということもあります。
全国の皆さんから何かお手伝いしたい生活用品など必要ですかというような声をいただきました。
ボランティアに連休にかけていきたいというような声もいただいています。
ホームページで見ることができます。
「あさイチ」でもまたお伝えします。
2017/07/10(月) 08:15〜08:55
NHK総合1・神戸
あさイチ「九州豪雨 現地からの報告」[字]
九州豪雨 現地からの報告【ゲスト】光浦靖子,勝村政信,【キャスター】井ノ原快彦,有働由美子,柳澤秀夫
詳細情報
番組内容
九州豪雨 現地からの報告【ゲスト】光浦靖子,勝村政信,【キャスター】井ノ原快彦,有働由美子,柳澤秀夫
出演者
【ゲスト】光浦靖子,勝村政信,【解説】静岡大(防災総合センター)教授…牛山素行,【キャスター】井ノ原快彦,有働由美子,柳澤秀夫,【リポーター】瀬田宙大,遠藤亮
ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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