どもども、しみです。
実はいま、絵本をつくっています。
というのも、いつもの通りぼーっとしていたある日の朝、いきなりストーリーが降ってきまして、ぶわーっと浮かんできた物語を忘れないうちにすぐさま書き上げ、スマホのメモに残しました。そんでもって思ったのが、
これ、絵本にしたい!
ということでした。思い立ったらやらずにはいられない僕は、ストーリーが浮かんだその日のうちにしょうこさん(ぼくの大好物な絵を描くひと)に連絡し、作戦会議をすることに。
そんなこんなで今、絵本をつくっています。
早朝の山手線に乗っていたらストーリーが急に降ってきたので、ぶわ〜っと30分くらいで書き上げ、これ絵本にしたい!と思ってしょうこさん @imomoipan に連絡。
— しみ (@shimi_yurutabi) 2017年7月8日
ふたりでアレコレ話して物語を詰めながら少しずつイメージをカタチに。
そんなこんなで今、絵本を作っています。 pic.twitter.com/1HBX2EqmJ0
しかしながら絵本の作り方などまったく分からんので、とりあえずストーリーを詰めたり、文章や絵をエンヤコラと作成中なのです。
ストーリー
作っていく過程もシェアしていこうということになりましたので、以下、ぼくが最初に書き上げたストーリーの原文を載せておきます。
※ここからもっと深く掘り下げているので完成時には多少の変更があります
タイトル
「ゆかいなヤツら」
田舎者ペーターのおはなし。
概要
ペーターが「ひみつきち」と呼ばれる場所へいく。いくたびに、なにかヒントをもらう。言葉としてではなく、環境から勝手に学びを得る。そしてふらふらと遊牧的に旅に出ながら、人に出会い、関わり、助けられながら、だんだんと変わっていく物語。ペーターは、かつての僕ら。
伝えたいメッセージ
「自分に素直に生きること」「弱さをさらけ出すこと」「助け合って生きること」「やってみることの大切さ」
届けたい人
生き方や働き方に悩む人、ただただ続く毎日に楽しさを見出せない人、現状にもやもやしている人、なにかに挑戦することを忘れた人、一歩踏み出せない人
設定
ある村に住むペーターは毎日牛の世話をしたり、畑を耕したりしている子ども。もしくは掃除ばかりさせられている召使い。好きでやっているのではなく、だれかに働かされている。毎日のシゴトがつらくて、嫌で、やめたいと思っているけれど、ここでやめたら負けだ、というヘンなプライドがある。
本編
第1章
いつものように楽しさを見出せない毎日を過ごすペーター。つらくて悩んで落ち込んで。つまらなそうに生きている大人たちを見て、「こんな将来が待っているなら大人になんかなりたくない」そう思ったりもしていた。そんなことを繰り返していたある日のこと。「こんな人生もう嫌だ!」という気持ちが爆発し、旅に出る。
第2章
勢いよく村を飛び出していったものの、なんの準備もしていなかったペーターはお腹が減り、ノドも渇いて、ボロボロになっていた。そんなところに温かい明かりの灯ったちいさな小屋を見つける。なんだか気になったので、ふらっと入ってみることに。
第3章
小屋のなかではカントリーな音楽が流れ、三角フラッグが愉快な雰囲気を演出していた。お酒を飲みながら話している人、本を読んでいる人、ギターを弾く人、寝ている人など、いろんな人が混ざり合い、みんなが好き勝手に過ごしている居心地のいい空間だった。そしてそこにいる人たちはみんな自由に生きていて、とても楽しそうだった。
「あれ、オトナってつまらないところじゃなかったの?」そんな疑問を持ちはじめる。そこは「ひみつきち」と呼ばれ、みんなが自分の「好き」を大切にしていた。
第4章
ペーターはそのひみつきちから、自分の「好き」に素直に生きていいのだということ知り、いままでずっと好きだった "音楽" をやってみることにした。唄いながら旅を続けてみることにした。なんだか変われる気がしたからだ。「好き」に向き合っている楽しそうな大人たちがいたからだ。
村にいた頃は音楽が好きだと言ったらみんなに馬鹿にされていた。馬鹿にされるのが嫌で、プライドが高いペーターは自分の「好き」にフタをしていた。向き合ってこなかった。でも、ちょっとやってみることにした。
第5章
それから旅をしていて出会う人たちに自分の唄を披露してみた。最初は自信がなく「はなうた」程度だったけれど、それを聞いた人が「イイねその唄」と褒めてくれた。一緒に唄ってくれたりもした。また次に会ったひとも「スゴイねぇ」と言ってくれた。
ペーターはだんだんと楽しくなってきて、いろんな人に自分の「好き」を披露していった。道端のおじちゃん、陽気な船乗りさん、こわそうな山賊たち。みんなが自分の音楽を好きだと言ってくれた。肩を組んで唄いながら夜を明かしたりもした。自分が思っていたよりも、世界は優しいことを知った。同じように、自分もだれかの「好き」を大切にしてあげたいなと思った。
第6章
旅のおわりに、またひみつきちに戻った。そこには相も変わらず自由な人たちがいて、「好き」が詰まっていた。この人たちがなんでいつも楽しそうなのかのワケが分かったような気がした。そんなことを感じながらボーッとしていたら、その小屋の中心でゲラゲラ笑っている3人に呼ばれた。どうやらこの小屋をつくった人たちみたいだ。
そこで旅中にずっと気になっていた疑問を3人にぶつけてみた。「ここにいる人たちは "好き" を大切にして、それをさらけ出しているけれど、こわくないの?馬鹿にされたらって思わないの?失敗したらどうしようって思ったりしないの?」
3人のうちの1人がにやにやしながら答えた。「キミが自分の "好き" に素直になってみたとき、どうだった?」ペーターはしばらく考えてから言った。「自分の "好き" を大切にしてから、不思議なくらい世界が違ってみえたんです。たとえ失敗しても、だれかに馬鹿にされても、いいと思えた。なんでだろう?」
3人はまたゲラゲラ笑いはじめた。「 "好き" は自分のなかにしかないんだよ。他人が知っているわけじゃない。楽しさも、幸せも、自分の内側にあるんだ。」ああ、僕はこの旅で自分にとっての幸せがなにかに気づけたんだな。ペーターは今にも泣きそうになっていた。「こんなに楽しい人生なら、ずっと続いてほしいなあ」
その後もみんなで笑って酒を飲み、カントリーな音楽にあわせて唄ったり踊ったりして楽しい夜を過ごした。そして帰り際にオーナーのひとりが言った。「ペーターくん、人生はね、一度しかないから楽しいんだよ。やり直せないから 、いのちは輝くんだよ。」ペーターの目に涙が浮かんだ。泣くような弱い自分は大嫌いだったけれど、このときだけは、案外悪くないなって思えた。
イメージ
しょうこさんが僕のイメージをすこしずつカタチにしてくれています。
主人公のペーター。ギターとねこが友達。
「人の目なんて気にしている暇はないのさ」自分のリズムで生きる陽気な船乗り、デカイ夢を掲げてガハハと笑う豪快な山賊、湖のほとりで静かに編み物をする女性。
船乗りは大事な場面でコレをやる癖があるらしい
山賊とその側近。フルーツが好きな側近と、ヘビが苦手な側近。
山賊のボスはニット帽がないとオコ。
フルーツをたべるペーターと、それを狙う側近。
だれかに届きますように。
いまは話し合いを重ねながら物語をもっともっと掘り下げています。
ストーリーに出てくるペーターが最初にいた村には「今あるものを守る」「普通、平凡、当たり前を大切にする」という文化があります。それ自体は素晴らしいのですが、ゆえに新しいものだったり個性的な変わり者ペーターを受け入れる風土がありません。ペーターもその時点では平凡であること、当たり前に存在することの幸せに気づけません。
しかし旅やひみつきちでの出会いをキッカケにだんだんと変わっていくペーター。好きなことを表現して生きること、自分をめいっぱい世界にさらけ出して生きることの嬉しさなんかも感じたり。一方で、旅をしているなかで、住むところがあったり、食べるもの、着るものがある " 当たり前 " の幸せにも気付きはじめます。
そして最後にペーターが村に戻ります。これが原文にはなかった「第7章」
これはまたのお楽しみ。
個性的なキャラクターも登場し、伏線もたくさんあり、原文の何倍も深く厚みのある物語になりそうです。
最後に
ぼくらは絵本出版の知識もコネもありません。ついでにお金もありません。絵本のアレコレに詳しい方がいましたら繋いでいただけると嬉しいです。
もしくは「なにかしら協力するぜ!」という方がいましたら僕のツイッターかフェイスブックまでご連絡ください。
この絵本「ゆかいなヤツら」を世に出そうグループをフェイスブックにて非公開で作っているので招待いたします。馬力増やしてチーム戦でやりたいんじゃ。もうね、協力してくれたらシッポ振ってよろこびます。作戦会議とかやろうよ。ね?
よろしくお願いします!