こんにちは。まちかです。よろしくお願いします。
あるキュレーター(笑)がランサーズで
「あの人気のNEVERまとめで記事を執筆してください!1記事500円です!バズる記事を書ける人には1記事50円〜のボーナスもあります!」
とか募集をしていたクソサイトNEVERまとめ。
※以下、くそくそ言って申し訳ありません。ちょっと怒りが抑えられそうにないもので。
インターネットに散らばる情報を集めて、わかりやすく(サイト自体は決してわかりやすくない)まとめるのはいいですが、
金儲けの手段と成り下がり、知的所有権や著作権に関するガバナンスもガバガバな、現代を代表するインターネットのキャンサーです。
下記に絶対読んでおいた方がいい記事を貼っておきます。
NEVERまとめみたいに、1つのサイトにある情報を切り離し自分たちの利益にするようなやり方はしませんので。
カメラマンの方が写真を無断転載され、その取り下げを勝ち取った一連のやりとりとか、第3者ながら本当にNEVERに対して腹立たしい限りです。
会社としてのやり方もクソクソアンドクソ。
インターネットの利用者は「ネットリテラシー」と言う言葉を知っている人とそれを深く理解し、実践しようとしている人、
それよりも「ネットリテラシー何それ?」な人の方が多いわけですね。
NEVERまとめを見ると、そう確信せざるを得ません。
ではガンガン言いたいこと言っていきます。
「キュレーション」の有用性
まずNEVERまとめは、いわゆるキュレーションメディアです。
昨今、キュレーションメディアに対しる批判が相次いでいますが、わたし個人としてはキュレーションメディア(まあ単純に「まとめサイト」なのだけど)は必ずしも悪ではないと感じています。
むしろ、「情報化社会」なんて言葉が教科書に載ってるような時代に、「誰かが煩雑な情報をまとめてくれる」と言うのは、非常に有益です。
だいたい情報を探すために、ある程度のネットスキルが必要なわけで、それがない人とある人では検索の仕方さえも大きく差がつくわけです。
そんな時に「必要な情報を必要なだけ」提供してくれるキュレーションメディアがあれば、ネットに詳しくなくても自分の必要な情報をネットから引っ張り出すことができるのです。
その意味で、ネット界隈のキュレーションは非常に重要であり、優秀なキュレーターは今後ますます必要なわけです。
くだんのくそキュレーションは素人まとめ人による素人まとめ記事ばかりのくそみたいなメディアだったんです。
言うなればキュレーションメディアという考え方がくそではなく、キュレーションメディアの運営を誤った方向で行ったリッチメディアとかDeNAとかのくそ企業と、くそみたいな金額のお金でくそみたいなキュレーションをしたくそライターがくそだったんです。
ただであることをいいことに適当に切りはりするキュレーションメディア
ネット上でアクセス可能な情報はほとんどがただです。
わたしは書店やコンビニで売ってる雑誌の編集や執筆をメインのお仕事としていますが、やっていることはキュレーション(情報をまとめる作業)です。
ただし、莫大なコストがかかっています。
情報の取得や情報の信頼性を確保するために取材し、カメラマンさんに写真を撮ってもらいます。
たった2ページの記事を書くために、編集さんのお給料、ライターの原稿料、カメラマンさんへのお支払い、取材先への謝礼、デザイン費用、全員の交通費、宿泊費、諸々そう言うものがかかっています。2ページ作るだけでも、何十万円もコストがかかっているわけです。
そこまでやって初めて、価値のある(正誤がはっきりしており、発言者が明確な)情報が雑誌で公開されるわけです。
ただし、もし。
ネット上にある情報だけをソースとして記事を書いたり、そもそもネット上にある情報だけを切りはりするのだけであれば、事実上コストはかかりません。
このネット上にあるただの情報だけで切りはりしたキュレーションメディア、その代表格がNEVERまとめになるわけです。
ハイパーリンク:「無料(ただ)」だが権利が発生している
ネット上にある情報はただのものが多いですが、そこには作った人、書いた人の権利が発生しています。
ネットではそれをハイパーリンクを設置することで、情報発信者の元への経路を作り、権利者に答えるわけです。
出版全体が縮小し、ネットメディアが拡大している最大の要因はこのハイパーリンクだと思っています。
わたしはこのハイパーリンクという考え方が大好きです。
何より便利です。
暇な時にはスタートとゴールを決めて、固有名詞だけでWikipediaのハイパーリンクをたどる遊びをしています。
スタート「ディスペンパックジャパン」
ゴール「剣闘士」
とかです。その間に開いたページを全部読むことで、なんかだかわからない知識の体型が頭の中に蓄積されていきます。
雑誌も早く感覚的に触って情報元に関するさらなる情報を追えるようにしないと、無くなります。
ハイパーリンクの良さは、ただ(無料)でありながら情報元(権利者)の権利を最大限に守っている部分です。
もっと情報を知りたい読者は、情報元である権利者のサイトを見ることができます。それは情報元へのアクセスを増やし、権利者の利益につながるはずです。
でも。
この便利なハイパーリンクの存在を闇の彼方に葬っているのがNEVERまとめなのです。
リンクなしの引用
NEVERまとめはリンクなしで様々な情報を切りはりしています。
ちょっと検索してみればすぐに引っかかるNEVERまとめですが、すぐにリンクなしでテキストや写真、イラストを使っているページを見つけることができるかと思います。
さっきも言ったけど、ネット上の情報はただだけどそこには権利者が存在しているのです。
それを完全に無視してお金儲けをしているのがNEVERまとめなのです。
こんなくそみたいなまとめサイトのNEVERまとめに「知的所有権」に関するまとめすら存在するとかお笑いですよ。ほんと。
くそみたいなまとめの仕方
さてここからは、リンクなし(著作権侵害)のお話から離れて、まとめの仕方のくそさを書いていきます。
1.書き手のモラルハザードと知性の薄弱さ
まずこの記事です。
▲批判ポイントは下記で説明するので、決して開かないでください。お願いします。
わざわざ【保存版】とかタイトルに書いたくそ記事。
「寝れないときでも眠くなるつまらないサイト」
と銘打って複数のサイトを紹介しています。
この中に「青空文庫」が紹介されています。
青空文庫は著作権の切れた文学作品を誰でも読めるように有志によって運営されているサイトです。
▲サイトはこちら
このまとめで青空文庫の紹介にはただこうあるだけです。
文学は難しいのも多く眠くなりますよね
出典:【保存版】寝れないときでも眠くなるつまらないサイト - NAVER まとめ
文学が難しいとか読んでいて眠くなるとか、そういうのは個人の勝手です。
本が好きなわたしでも眠くなる文学作品はあります。
ただ、私企業が運営するたくさんの人が見るような広告出稿費250万円のサイトにこういうことを書いて、しかもこのまとめの仕方に青空文庫さんのリンクを堂々と貼るのは頭が沸いてるとしか思えません。
2.名文がくそまとめのせいで駄文になる瞬間
ネットの世界には真偽は置いておいて名文や良テキストが存在します。
大分前ですが、2chに投稿された話が小説、ドラマ、映画となる先駆けとなった『電車男』なんかいい例です。
真偽は定かではありませんが、娯楽小説として多くの人を楽しませました。
ネット上には名文がたくさんあるのです。
しかし、NEVERまとめのくそキュレーションにかかれば、どんな名文もあっという間に駄文に成り下がってしまうのです。
それがこのくそのようなくそ記事です。
感動する別れの言葉を紹介していますが、この記事に関しては
「” ”」の引用符らしきものを使いながら、その出典が記載されていないものがたくさんあります。
名文風に色々な名言に混ぜて自分で考えた寒い言葉をたくさん書き散らしているわけですよね。
くそにくそを塗るくその上塗りに心が痛みます。
「感動」は極めて主観的なので人それぞれではありますが、別れの時に「お前」とか上から目線で謎の講釈を垂れられたら
「おけ」としか思いません。
愛することの意味や、愛される喜びをお前は全部
教えてくれた。
別れるっていうこの辛さは知りたくなかったけど、
お前から全部教えてもらうってのもありかな」
出典:感動する恋愛での別れの言葉 次に繋がる別れの名言 - NAVER まとめ
そしてこのくそみたいなテキストが並ぶくそみたいな記事に、名文だと思えるものもまとめられているわけです。
こんな私を好きになってくれてありがとう。
お味噌汁がおいしいと言ってくれてありがとう。
こんな私を可愛いと言ってくれてありがとう。
あなたが私を好きでいてくれた事が、私の自信となりました。
本当の出典:
引きずるほど心に残る、別れの言葉・感謝の言葉 - 恋愛相談 解決済み| 【OKWAVE】
こちらの言葉OKWAVEに投稿された質問に対して、ある方が過去に彼女からもらった手紙の内容を紹介したものです。
ベストアンサーに選ばれているので見てください。
もちろん、ネットのお話は真偽不明のものがたくさんあります。
なので、このベストアンサーも当然真偽不明です。
でも素敵な言葉であることに変わりはありません。
テキストの雰囲気、書かれている方の想いが伝わってくるようです。
それがNEVERまとめでくそまとめ人の書いたくそみたいなテキストと並べられ、
同格のくそ名言かのごとくなってしまっているのです。
「やっぱり1番好きな人とは一緒になれないのかな・・・
お前よりいい女を見つけて1番好きになる。
だから2番目になったお前と、またつき合えたらいいな」
出典:
感動する恋愛での別れの言葉 次に繋がる別れの名言 - NAVER まとめ
これに感動できる感覚ってわたしには一生理解できそうにないです。
人並みに恋もしてきたし、人並みに別れも経験してきました。
でもこの言葉に感動することは絶対にないと言い切れます。
こんなの言われたら「自己矛盾……」と一言残して家に帰ります。
こんなのと並べられたら、言葉の意味は消え失せます。
第一、わたしが名文だと思ったテキストは、ベストアンサーの回答者さんの全部を読んで初めて心にじんわりくるようなものです。
NEVERまとめの切り取り方、まとめ方がくそなばかりにかわいそうです。
ネットギャングのNEVERまとめを許すな
もはや擁護のしようがありません。
あまりにも酷すぎます。
NEVERまとめが大好きな人もいるかもしれません。
確かにそれは自由です。
ただ、それがやっていることの罪深さを今一度考えるべきです。
あまりにも罪深すぎます。
わたしはわたしの出来うる限りの方法でNEVERまとめの壊滅を願っています。
まちかでした。ありがとうございました。