犯人の霜川ケンジ(間宮祥太朗)の犯行動機は、家族への歪んだ想いでした。不遇な出自のケンジを、間宮さんが細やかな演技で表現していましたよね。
ケンジの待つ一軒家に乗り込んだ比奈子(波瑠)と東海林(横山裕)は、手分けして捜査に当たった結果、大いなるピンチを迎えてしまいます。東海林は気絶させられ、比奈子はケンジと対峙する展開に。
比奈子の決め台詞「その顔が見たかった」が飛び出す場面では、間宮さんと波瑠さんのお芝居が化学反応を起こすかのごとく、お互いの演技を高め合っていく様子が見られました。
不安感や孤独感に突き動かされるように犯行に及ぶケンジを、“動”の演技で表現した間宮さん。対する波瑠さんは、そんなケンジの変化を一瞬も見逃すまいと、瞬きもせずじっと凝視して観察する比奈子を“静”の演技で表現していましたよね。
この“動”と“静”の演技のコラボレーションが、見る者をどこか不安にからせて、自然とドキドキさせていたと思いませんか。
ボンベの噴出口から今にも液体窒素が出るといった時に、間一髪で東海林が助けに入って来ました。ケンジと揉み合いになった後、自殺を図ったケンジを止めて殴り続けた東海林。
このアクションシーンでは、横山さんと間宮さんが何度も動きを確認した上で本番へ。そんな中、「自殺を図る直前の台詞は叫んでほしい」と監督からリクエストを受けた間宮さんは、その要望に応えつつ、アドリブで叫び声を足してケンジの心情を描き出していました。
また、自殺を止める瞬間では、横山さんが監督に「噴出口を咥えてから動き出しているんで、ちょっと動き出しが遅れているんですけど」と相談する場面も。確かに、実際のお芝居では一瞬遅れがちになっていて、少し違和感があった様子。しかし、監督から「そこはスローにするから大丈夫」という返答を受けて、心置きなく本番に臨んでいました。切羽詰まったシーンのため、少しでも不自然なところがあると緊迫感に欠けてしまうという小さな違和感も全て解消した上で演技に集中するという横山さんのプロ意識の高さが垣間見えました。
第3話では、廃墟の洋館から損壊された死体が4体見つかります。さらに、犯人は殺害後に死体に衣装を着せていたことが判明。最悪の事件に比奈子はどう立ち向かうのか?見逃せません!