「京都鉄道博物館」を100%楽しむための見どころ&遊び方

2016.11.04

連日たくさんの家族連れや鉄道ファンで賑わう京都鉄道博物館。2016年4月にオープンした施設では、普段見ることができない貴重な車両を見学したり、リアルに動くSLに乗ったり、電車の運転体験をしたりと、見どころがいっぱいです。ビギナーから鉄道ファンまで楽しめる「鉄道ワンダーランド」へいざ!

国内最大級の鉄道博物館はみどころがいっぱい!

京都市民憩いの「梅小路公園」内に、2016年4月29日にグランドオープンした「京都鉄道博物館」。もともと同じ場所にあった梅小路蒸気機関車館を改装し、新たな施設や展示を加え、全53両の車両を収蔵した国内最大級の鉄道博物館としてスタートしました。

オープン初日にはなんと1万4,000人ものファンが集まり、長い行列を作っていたそうです。
今回、施設を案内してくれたのは笑顔がキュートな広報担当の遠山さん。女性の目線で楽しめる京都鉄道博物館のおすすめポイントを紹介してもらいました。

それでは早速館内へ!

みどころ その1 
間近で見る本物の車両の迫力!

エントランスを入ると、まずはプロムナードで3つの車両がお出迎え。

左から大型高速旅客用蒸気機関車「C62型26号機」、日本初の長大編成電車「クハ86型」、そして日本初の新幹線車両「0系21型」。いずれも日本の交通を支えてきたスター車両たちです。
蒸気機関車の車輪も間近に観察できます。巨大な車輪が廻って車両が動く様子をイメージすると、なんだかワクワクしてきませんか?
丸い鼻がかわいい0系新幹線。筆者が子供のころの新幹線のイメージといえばコレでした。新幹線の前で記念撮影する親子連れがいっぱいです。
▲車両の横には、その車両の名前や型番、データなど詳細な解説も
続いて本館へ向かうと、左手にも車両を発見。

2代目京都駅の上家を再利用して造られた空間に、日本を代表する寝台特急「トワイライトエクスプレス」(右)と「特急 あかつき」や「彗星」などに使用された寝台客車(左)が展示されています。
車両の中に入ることはできませんが、外から当時の寝台の様子をみることができます。

みどころ その2
多彩な車両展示で鉄道のディープさに触れる!

本館1階には、鉄道黎明期から現代までのさまざまな車両のほか、鉄道のしくみや特徴を詳細に解説したものや鉄道の歴史を知ることができる展示などがあり、鉄道の魅力を総合的に知ることができます。
▲実際に使用されていた車両の運転席も見学できます
▲パンダグラフの操作体験展示も
▲精巧に再現された昔の駅の様子。館内にはさまざまな鉄道模型がいくつも

運転シミュレータにチャレンジ!

続いて本館2階で「運転シミュレータ」に挑戦しました。

在来線では、実際の車両と同じように、発車から停車まで2駅間の運転操作を体験できます。
▲運転士の制服も用意されていて、テンションがあがります!
実際の車両と同様に、マスコン(マスターコントローラー※アクセルの役割)とブレーキを操作して車両を動かします。

画面は運転席の景色と同じで、トンネルや対向車両がリアルに感じられます。実際の体験では、かなりのスピード感でした!

ブレーキングが意外に難しく、最初の停車はずいぶん手前で止まってしまいましたが、2回目の停車は「最近取材に来られた方の中では一番です!」と褒められました!
運転体験が終了したら、顔出しパネルで運転士免許の撮影もできます。
※運転シミュレータは抽選制です。入館時にお問合わせください。

スケルトン自動改札機で入場体験

普段は何気なく通過している改札も、投入した切符がどうやって印字されて出てくるのかって、興味ありませんか?
こちらのスケルトン改札はその仕組みを観察することができます。
まずは自動発券機にて切符を発券(無料です)し、改札機に投入すると…
スケルトンの改札機の中を、カチャカチカチャッっと切符がすばやく移動します。(写真下部で移動してる白いものが切符です。見えますか?)
そして出てきた切符には、オリジナルの鉄道イラストが印刷されています!切符は記念に持ち帰りOKなので是非体験してみましょう。

みどころ その3
蒸気機関車の扇形車庫&SLスチーム号に乗車!

梅小路といえばこの扇形車庫、というほど象徴的な存在がこちら。前身の梅小路蒸気機関車館から変わらぬ姿を見ることができます。

全20両の蒸気機関車が揃う車庫は全国でも珍しく、ファンには堪らない設備です。ちなみに中央の転車台は今でも現役で稼動しているとのこと。
かの有名なD51(デゴイチ)のほか、数々の名車両を間近でみることができます。
続いては本物の蒸気機関車「C612」が牽引するSLスチーム号に乗車体験です!

こちらは梅小路蒸気機関車館時代からの人気体験で、筆者もわが子が小さい時に何度も乗車させてもらいました。今回のオープンを機に、車両や軌道もリニューアルしたそうなので、とっても楽しみです!
SLスチーム号は、梅小路公園とJR線の間を10分ほどで往復する単線の路線です。開放感のある車窓からは、間近に通り過ぎるJR東海道線の列車や新幹線を見ることができます。
▲窓際の席は人気なので早めに並ぶのがおすすめ
ゴトゴトとした振動と音が体にダイレクトに感じられ、ピィーッと鳴り響く汽笛の迫力もスゴイです。蒸気機関車に乗ってるぜ!感が満点です。
メカニカルな機器がならぶ運転席の様子。メカ好きでなくても萌えを感じるカッコよさです。

※乗車体験は入場料とは別途料金が必要。大人300円、3歳~中学生100円(いずれも税込)。チケットは時間指定制なので、スケジュールに合わせて事前に買っておくのもおすすめです。

みどころ その4
絶景のレストラン&スカイデッキ

ひと通り施設の見学や体験が終わったら、絶景のレストラン&カフェでひとやすみ。JR線の線路を窓から一望しながら、食事や喫茶を楽しめます。
南向きの席はなんと東寺ビュー。お昼時には行列ができるほど人気のレストランなので、この席に当たったらとってもラッキー。ちなみに東向きの席は京都駅&京都タワービューです。
そんなレストランの人気NO.1メニューはこちら「ドクターイエローのオムライス」(税込1,000円)。
ちなみにドクターイエローは、出会えたら幸せになれるというジンクスで有名な、新幹線の軌道や電気設備などをチェックする車両のこと。そのなんとも可愛らしい姿が、キッズだけでなく大人にも大人気なのです。
ひと休みが終わったら、そのまま3階へ上って展望のスカイデッキへ。ここからは、JR線の線路と行き交う列車たち、京都の町並み、京都タワーと東寺を見渡すことができます。
▲東寺と新幹線。絶景スポットなので三脚を構えたカメラマンも多数

みどころ その5
お土産はかわいいオリジナルグッズがいっぱい!

そして最後はこちら、旧二条駅舎を利用したお土産店の人気グッズをご紹介します。
お菓子系の一番人気は、さまざまな電車のヘッドマークをデザインしたクッキー(1箱税込864円)。缶バッチもついているので嬉しいですね。
続いてはこちら、SLや新幹線のフェイスをデザインした、かわいらしい砂糖菓子(1箱税込1,080円)。食べるのがもったいないですね。
最後はこちら、0系新幹線やトワイライトエキスプレスなど人気車両のイラストが愛らしいあぶらとり紙(0系税込378円、その他税込540円)。女性に人気のお土産です。
▲文化財にも登録されている旧二条駅舎が出口です

いかがでしたか?ゆっくり見て廻れば2時間では足りないぐらいコンテンツが充実しています。日によっては混雑しますが、平日の夕方くらいなら比較的スムーズに見学できるそうなので、ぜひ訪れてみてください。
妙加谷修久

妙加谷修久

京都市在住の旅行系ライター兼ディレクター。全国各地に足を運び、旨いモノを食べ、温泉に浸かる日々。ここ京都を中心に、知っているようで知らない「日本のイイトコロ」を紹介します。日本酒好きが高じて利き酒師の資格を取得しました。

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