基礎を固め直して見事合格

吉澤裕太さん(25)

  • 受験回数:3回
  • 出身大学・学部:駿河台大学 法学部 法律学科
  • 受講講座:2008一発合格講座
    2010択一&記述ローラー合格フルパック
    2011新全日制本科講座
    学習経験者向け答練
  • 3回合格
  • 法学部
  • 通学
  • 通信
  • 他資格

吉澤裕太さん

司法書士を目指すまでの生活

私は、大学では法学部でしたが真剣に法律の勉強はしたことはありませんでした。レポートのためや、単位を取るために仕方なく勉強する程度で、大学生活のほとんどはアルバイトばかりしていました。

司法書士を目指した理由・きっかけ

大学3年の時に、就職活動を有利にするために宅建の試験勉強を始めました。この時に、初めて法律を真面目に学んだ気がします。宅建の試験勉強をしているうちに、「法律の勉強はおもしろい」、「もっと深く学びたい」と思うようになり、大学3年の当時は就職活動をするか悩みましたが法律系の資格取得を目指そうと決意しました。
法律系の資格の中でも、司法書士は独立開業ができる、街の身近な法律家である、努力に見合った収入を得ることができる、簡裁訴訟代理権が新たに与えられ、これからどんどん司法書士のフィールドが広がる可能性があるなど、非常に魅力的に感じました。また、難関試験に挑戦することで、今後自分自身の絶対の自信になると思ったのも挑戦を決めた理由の1つです。

LECを選んだ理由

予備校を利用することは決めていましたが、LECについて受講している人数が他の予備校よりも多い、多数の合格者を輩出しているぐらいの認識しかなかったので、特にこれといった理由はありませんでした。

1年目、2年目の勉強方法の失敗

宅建の試験が終わり、当時はそのままの勢いで合格してやろうと意気込んでいたので一発合格講座を申し込み、12月から約7ヵ月で受かってやろうと考えていました。今思えばそれが失敗の始まりでした。試験範囲の広さに圧倒され、郵送されたテキストを見てこんなにやらなきゃ受からないのかと愕然としたのを覚えています。それでも勉強を続けましたが7ヵ月という期間はあっという間に過ぎ、受験に専念できる環境でもなかったため講義を消化するだけで限界でした。そんなレベルでは合格できるはずもなく、1年目はほとんど記念受験のようなものでした。
2年目は特に講座をとらず、1年目に行った勉強方法をひたすら繰り返しました。しかし、その勉強方法というと、条文もろくに引かず、過去問を繰り返しやるだけ。それも、内容を理解せず答えを暗記するような状況で、テキストもたまに確認する程度。結果は当然、不合格。それでも自分の中では努力していたと感じていたので、本試験で合格点に程遠い点数だったのでショックでした。
2年目の試験が終わった時点で合格には程遠い得点だったことから、やっぱり自分には無理だったのかな、と半ば合格をあきらめかけていました。その後は勉強もせずに遊んでばかりいましたが、両親からの期待や、すべてを投げ出そうとしている自分への苛立ちから、もう一度やってみようと自分を奮い立たせました。
弱点分析をした結果、自分には基礎が全く固まっていない、難しい答練問題ばかりを繰り返して過去問を殆ど理解していないことに気づきました。そこで多少遠回りになっても時間をかけて基礎を固めようと思い、初学者向け講座を受けなおすことにしました。

新全日制本科講座について

この講座を受講した理由として、インプットの講義数が一番多かったことが挙げられます。しかもインプットが年内には終了するので年明けからはアウトプットに専念できるメリットがあります。
カリキュラムは週3日講義があり、1日2コマ進んでいきますので、かなりハードではありましたが、担当の根本講師は毎回講義の終わりに復習の範囲を指定し、次回の講義までにするべきことを明確にしてくれますので、手を広げすぎないで復習を進められました。また毎回の講義で確認テストを実施します。確認テストは復習していれば解けるようなレベルの問題なので、間違えると恥ずかしい思いをします。

通信講座のメリット・デメリット

私は講義のほとんどをWebで受講していたので通信での受講のメリットも書きたいと思います。Webでの受講の場合、通学と違って移動時間がない、コストもかからない、いつでも受講できるなどメリットはたくさんありますが、私が特に通信で魅力に感じたのは講義の再生速度を変えられることです。通常の講義であれば1コマ3時間、全日制は1日2コマなので1日6時間です。毎回6時間の講義を集中して受講するのは大変なことだと思いますが、Webであれば再生速度を変えることで通常よりもはるかに早く終わります。その浮いた時間を休憩にあてたり、自分が苦手に感じている科目の復習にもあてることができます。私の場合、一度、一通り勉強した経験があることもありますが、慣れてくると2倍の速度で受講することもできるので、約半分の時間で講義を受講し終えることもできます。
反対にデメリットとしては、疑問点について質問がすぐにできないことや、受験仲間ができないことが挙げられます。しかし、質問についてある程度時間はかかりますが、教えてチューターなどでできますし、受験仲間がないと気軽に相談できる人がいないので不安になることもありましたが、教えてメイトなど、Web上でも受験生同士で交流がもてるツールはありましたので、デメリットについて不安に思うことはありませんでした。

担当講師について

全日制担当の根本講師は年内にすべきこと、年明け以降にすべきこと、直前期にすべきことをすべて講義の中でアドバイスしてくだいます。それも全受講生、一律にするのではなく、それぞれの学習の進歩状況によって年明け以降の学習計画をアドバイスしてくださったので大変助かりました。1年を通してメリハリの付いた勉強ができたのも合格できた要因だと思います。
私ははっきり言って根本講師の出した課題を毎日必死になってこなしていただけです。担当の講師とは約1年間ずっと付き合うことになります。私は期限を決めてもらってやるべきことを示してもらった方がモチベーションを保てるタイプでしたので、講座のカリキュラムはもちろんのこと、自分の性格に合った講師を選ぶのも合格する為に必要な要素だと思いました。

勉強方法について

私の場合、全日制で言われた通りに勉強していましたので、あまり参考にならないかもしれませんが、受験勉強してきた中で感じたことを書きたいと思います。
合格した年と不合格であった年とで何が変わったのかと考えてみると、勉強時間や、過去問を回した回数などはあまり変わりません。変わったのは、①メリハリをつけて勉強したこと②条文を読むようになったこと③分からない、あやふやな知識はそのままにせず、すぐにテキストに戻って確認したこと④答練、模試で上位を常に狙っていたことです。

メリハリをつけて勉強したこと

司法書士試験はご存知の通り、試験範囲が膨大です。初めて学習する方はきっと想像以上に感じることとおもいます。当初の私はテキスト、過去問すべて暗記してやる、と考えてやっていたので毎回勉強を始めるとテキストは1ページから、過去問も第1問から延々とやっていました。冷静になって考えてみれば、短期合格を目指すならば間違った勉強方法だったと後悔しています。
年明けの答練である程度、自分の得意分野、不得意分野を把握しておきました。直前期などは苦手分野を徹底的に勉強し、得意分野はさらっと見直す程度にしました。得意なものであっても見直さないと忘れてしまうかもと不安になるかもしれませんが、大丈夫です。初学者向け講座を直前期まで必死に続けられていれば簡単には忘れません。理解しているものを繰り返し勉強するよりも、理解できていないものを勉強する方が圧倒的に自分の力になります。この試験は苦手分野をいかにして少なくするかが重要だと思います。

条文を読むようになったこと

条文読むことの重要性は、おそらくどの講座の講師の方もおっしゃっていることでしょう。しかし、分かってはいるけど条文を読んでいない受験生は多いと思います。条文は文字だけの羅列で読んでいても退屈で、過去問を解いていた方が勉強した気がするし、達成感もあります。しかし、私は条文を軽視しては、合格は難しいと思います。条文を読むことでテキストや過去問で得た知識が条文で整理された、そんなイメージです。点だったものが線に繋がった感覚でした。私は答練の帰りの電車や、就寝前の30分は条文の読み込みにあて、ひたすらに条文を読み込みました。特に会社法と民事訴訟法は読み込みをした後は成績が急激に上がり、本試験までには得意科目となっていました。
条文の読み込みには完全整理択一六法を使っていました。

分からない、あやふやな知識はそのままにせず、すぐにテキストに戻って確認したこと

講義中や、答練・模試の解説などで分からない、あやふやだった、忘れていた知識はいくらでもあると思います。試験範囲が広いのだから仕方ありません。ですが、そのあやふやだった知識に出会ったときにすぐにテキストで確認するのと、後回しにしてしまうようでは雲泥の差です。気が付いたときにすぐ確認することで、知識は定着していきます。あやふやだった知識に出会うと「このあいだ勉強したばかりの論点だったのに…」と落ち込んでしまいがちですが、むしろ、私は覚えるチャンスが来たと思い前向きにとらえていました。

答練、模試で上位を常に狙っていたこと

合格体験記を読んでいて、答練の点数は気にしなかった、本試験と模試は別ものという記載をよく目にしました。しかし、私は答練・模試を受験するときは本試験のつもりで受けるのはもちろんのこと、「必ず上位に入ってやる」、という強い気持ちで受験していました。確かに模試と本試験は会場の状況や緊張度は全く違うと思います。ですが、模試で出来ない事は本試験でも出来ません。毎回の模試の為に特別の勉強をする必要はないと思いますが、それだけストイックにやった方が結果もついてきます。私の場合は偏差値60以上を常に意識していました。実際に4回の模試を受験して3回は偏差値60以上の合格判定を取る事が出来ました。そうしたことで、本試験の時は、逆に今日は模試だ、いつも通りやれば合格点はとれるという自身にもつながり、落ち着いて本試験に臨めました。

これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス

この試験に合格するのは大変です。予想しているよりも苦しいです。合格後、同期合格の方に受験生活の感想を聞いてみても、みんな苦しかった、つらかったと口をそろえます。合格できるレベルにある受験生はみんな同じ思いをしてきています。今年の本試験は楽勝だったなんて言う人はいません。みんな努力しています。
司法書士試験は決して頭が良くないと合格できない試験ではありません。凡人でもコツコツ勉強を続ける事が大切です。私は続ける事が合格への近道だと思います。毎日毎日、良い事があろうが、悪い事があろうが、模試でいい点数をとろうが、泣きそうなくらいの点数を取ってしまっても、合格をつかみ取るためには勉強を続ける以外方法はありません。今年の本試験での商業登記の記述式問題は記載量が多く、しかも、私は商業登記の記述を解き始める時点で残り時間が30分しかありませんでした。その時はさすがに間に合わないと思い、泣きそうになりましたが、「絶対にあきらめない」と、最後の最後までペンを走らせました。結果、その最後の悪あがきが功を奏し、合格する事が出来ました。あきらめなければ必ず希望は生まれます。道は出来ます。みなさんも最後まであきらめず、合格するまで悪あがきを続けてください。

講座推奨コメント

年明けからの答練なので、直前期に向けてのペースメーカーに適していると思います。毎回の出題範囲があらかじめ指定されているので、学習計画も立てやすいです。また、毎回、記述問題も2問つくので、直前期への最終チェックにぴったりです。

直前期の答練だけあって難易度は上がりますが、現時点での自分の実力を図るいい機会になります。LECの看板答練だけあって、受験者も多く、成績診断も出ます。自分は今、偏差値はいくつなのか、何位に位置しているのかを把握できるのでモチベーションアップにもつながります。また、今年の本試験に類似論点が多数出題されていました。

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