どうも、DIGITALIAN編集長の横井貴明です。
7月に入りましたね。
首都圏でも日中は暑い日が増えてきました。
巷では、
“「知ってた?今年もう半分しかないんだって〜!」などという言葉によって一時の焦燥感に駆られる”
というこの時期恒例のイベントが行われていたりして…。
そして、そこで大騒ぎする人こそ本格的な夏が来たら人一倍はしゃいで、そんな焦燥感など幾ばくも無く忘れちゃったりして…。
…さて、そんなことより本題ですが
今回から、このDIGITALIANにて「きむかずブログ」シリーズをスタート致します。
「きむかずブログ」とは何かと言うと、BLAMの副社長「きむかず」が過去に“たった1記事”で挫折した、とあるブログのことです。
なのですが!
この“1記事”というのが、非常に面白い…!
そんなわけで、「きむかずブログ」シリーズをDIGITALIANにて復活することに致しました。
ということで今回、シリーズ第一弾として、
先にお話しした“1つの面白い過去記事”をご紹介致します!
※これをフックに、今後の「きむかずブログ」連載へと繋げて参りたいと思います。
突如として父親が8億円の借金を抱え、人生がガラリと変わった男「きむかず」…
起業家となったそののちに、彼の眼に映るものとは何か…?
早速いってみましょう。
※特別企画※【強烈な親父】8億の借金が僕を起業家にした
※以下、2015年4月時点にきむかずが作成した記事です。
いきなりですが日本はすごい国です、
何が凄いかって
8億借金しても生きていける
この国に生まれただけで
もうなんもこわくない
生まれたもん勝ち
と、まずは本題に入る前にちょっと前段に付き合ってください。
はじめまして、きむかず(24歳)です。
最近バズってる元同期の「はぐき」のブログが面白いので、僕も初めてみました。
【自己紹介】
- 幼稚園時代:1990年栃木県の田舎に経営者家系に生まれる
バンビ幼稚園に通い「蟻は蜜を吸うから甘い」という先生の言葉を信じ砂場で蟻をひたすら食べるが、酸っぱかった。それが理由なのか「酢が好き」
経営者のじいちゃんが「会社を経営しろ」とずっと言ってたのを幼心ながら覚えている - 小学生時代:入会したらポケモンのフィギュアが貰えるという理由でそろばん教室に通う
6年間、月/火/木/土という地獄のハードスケジュールで、
たしか8段か9段まで取ったがスマホの台頭で暗算力が活躍することはほぼ皆無
役に立つときは割り勘とかを瞬時に計算するセコすぎる場面だろうか - 中学〜高校時代:「そういやさ、フィリピンにお兄ちゃんいるよ」と父親から激白される。それまで一人っ子として生きてきた認識だった、一度会ってみたい。
激白の瞬間夫婦喧嘩が勃発したが、翌年に弟が生まれる。半端ないスピード感
また、当時の友達の50%は「マイルドヤンキー」になっているのではないだろうか。怖い。 - 大学時代:千葉大に入学し日々居酒屋でアルバイト。社員さんが鬼こわかった。
ここで年上とのコミュニケーションの取り方を全力で学ぶ。ロジックではない、皿洗いや料理を運ぶ熟練スピード、そして気合と根性とアルコール耐性がものを言う世界だ。
最終的には仲良くなり毎日飲んでいたが、それまでは冷蔵庫に急に挟まれる等やられた
得たものはコミュ力、飲み仲間(先輩&後輩)、アルコール耐性だろうか
大手ネット広告代理店に内定
そんなこんなで大学は「意識高い系」のことなどはせず、たまにバイオハザードとかやって遊んで飲んでを繰り返していた。いざ就活の時期になりマイナビで見つけたIT系を4社くらい受けてたのだが、どんな会社かなんて全く分からなかった(というか調べても業界用語ばっかりでよく理解できなかった)
居酒屋バイトで鍛えたコミュ力でトントンびょうしで選考は進む中、ある時友達に企業主催のビジネスゲームに誘われたことがきっかけで、前職の人事の方に声をかけて頂き結局その会社に入社をした。
※さくっと書いてますが、本当に良い会社でした
母からの突然の電話「父さんが倒産してやばい」
内定先のアルバイトで出会ったのが前述の「はぐき」だ。
本名は佐藤諒です。
1990年生まれ。新潟県長岡市出身。人生一発逆転の夢を追いかけ日々奮闘中。
▼コンタクト▼
仕事の依頼、講演依頼はこちらにお願いします。※個人的な相談はTwitterからリプライ下さい※
ryo_sato@otcjp.com
彼はかなりタイピングが遅く、日報でお寿司のタイピング練習ソフト
Flashタイピング 【寿司打 – SushiDA -】の実績を毎日記載していた。
僕は中学生の時にネトゲでタイピングをマスターしていたので、人差し指でキーボードをポチポチ叩くはぐきをいつも馬鹿にしていた。
そんな楽しいエセ社会人を経験している時期に母親から一通の電話が鳴った
母「父さんの会社が倒産する。早く栃木に戻ってきて」
父さん逃亡
前々から、父の会社の経営状況がやばいのは感づいていた。大学に入った時に留学費用として渡された「3,000万入りの通帳」がいつの間にか空っぽだったり笑(結局留学は当時は行きたいとも思わなかったので、気にしていなかったが、今思えば経験として行っておけばよかった。)
「あー色々フラグはあったなぁ」と半分ドラマの世界と勘違いしながら片道2時間をかけて電車に揺られていた。
あまり実家には帰らなかったので、懐かしい風景にしみじみしながら「ただいまー」と家に入ると、
張本人の父親が雲隠れをしていた。(結局、本業とは別に家族に秘密で経営していたスナックで生活していた笑)
とりあえず、母からは
- 会社の負債が8億近くなってもう倒産する
- 伴い、会社/土地/実家/その他所有物 すべてが差し押さえられる
- 次どこに住むか
- 債務整理しないとダメ
- ってか、これからどうなっちゃうのきむかず家は
といった内容を聞かされた。
今となっては笑い話でネタにしているくらいだが、当時の僕はおそらく心理的にかなりやられてたと思う。
とはいえ、やることはやる
ただ、人間というのは自分よりもパニックに陥っている人(母)を見ると冷静を取り戻せるもので、
弁護士さんのところへ行ったり、債務整理系の作業、親戚一同と今後を相談、もろもろやっていた。
半ば夜逃げのような形で荷物整理をしている中、やっと父親がスナックで見つかった。
今でこそ元気を取り戻し働いているが、あの時の父親の表情は憔悴しきっていた。今でも目に焼き付いているなぁ。
その時には既に僕は冷静になっていたので、「自業自得だ」と思っていた。
会社自体はきちんと経営をすれば黒字が続いたはずだったのだが、
売上をそのまま自分の遊びや詐欺投資につぎ込んでいたのだ。
で、キャッシュが回らなくなりさらにダマされるという負のスパイラル。
もうヤミ金ウシジマくんの世界
そりゃあもう業者さんにとっては最高のカモだったのでしょう笑
で、人生なんとかなっちゃうことを経験で学ぶ
詳細まで記載すると、薄い小説本並の量になってしまうため割愛をするが、
結論、今きむかず家は精神衛生上は安定稼働(収入的には不安定笑)をしている。
一日中遊び回ってた父親も反省をして、今ではすごく改心をしている。立ち直った姿を見て尊敬をしているし、全然父親は今でも好きだ。
というか、むしろ会社が倒産して良かったのではと今では思っている。
本題の通り、
- 父親の会社が倒産しなければ僕は実家を継いでいることになっていた
- つまり、自分で起業ができなかった
- 今、会社をやめてから出会った人たちにも出会うことができなかった
- そもそも、栃木の田舎で一生を終わらせてたかも!?
と無数にあげられる。
で、これだけプライベートな話を晒してまで何が言いたいかというと、
「一見、その瞬間はマイナスと捉えられる出来事が起きたとしても、
それはもしかしたら自分の人生をプラスの方向に変えてくれるための材料なんじゃないか!」と考えることが重要だということだ。
僕は前職の同期である杉生(機会があれば別途記事にします)と4月に起業したほやほやスタートアップなのだが、これも経営者家系で育ったことや、父親の会社が倒産したから、等々の人生の材料があったからこそだ。
よく、失敗して恐くないのか??と聞かれるけれども、、
全然恐くないよ
だって日本ってセーフティネットが半端ないってことが経験でよくわかったから。
シリアとかで生まれてたらそりゃあもう生きるために最小限のリスクで堅く生きていくと思うけど、
そもそも日本で生まれたこと自体がもうノーリスクだと思っている。
前述の通り、今では父親も毎日働いており何ならいろいろ資格とか取っちゃって管理職になっている。
うーん凄い。
20代は貯蓄じゃなくて、稼ぐ力を身につけたい
ちきりんさん(Chikirinの日記)もTwitterでつぶやいていたように、
20代だからこそガンガン人との出会いや視野を広げる出来事にもっと出会っていきたいなぁと。
だから全然将来のこととかある意味考えてない笑
とにかく世間で言われている失敗なんて「経験」と捉えれば良いのかなーと。
よく、失敗、成功なんていうけれど僕は主観ないしは客観の感情論だと思っている。
倒産だろうがなんだろうが、世の中にあるのは「出来事・事実」のみであって、
それに感情的に脚色をして「失敗」「成功」と言っているのだろう。
とはいってもまだまだ口だけなので実績を残すためにもっと考えて動いていくゾ!
派生で生きていく
最後に、まだまだスタートアップとも言えない会社だけれども、
この1ヶ月間で様々な人に出会い、色々な価値観に出会って超楽しい。
というか、経営者の先輩方にアドバイスや紹介で本当に助けて頂いています。
この感謝の気持ちを忘れない!
今後、今の事業ドメインはどんどん変わっていくと思う。
色々な経験を積んでいくと「あっこっちの方が良いじゃん!」とか感じてすべてが常に変化していくなぁと感じているからだ。
だからこそ、同年代で起業したいけど、、、何やれば良いんだろう、、、とか思っている人こそ、いろんな人に出会ったり第一歩を踏み出すことで派生の種を作れば良いんじゃないかと思う。
そこから、何か見つかるかもしれないし、日本で生きているんだから何も怖くないぜ!
最後はまとまりなく終わりましたが、ゆとり世代頑張るゾ!!!笑
ちょっと長くなってしまったので、まずは第1記事目としてオシマイ!
またね!
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今後の連載に大いに期待が高まりますね。
次回作をお待ちください!
横井貴明
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