「#安倍政権に退陣を求める緊急デモ」を歩いてみた。

日曜夕刻の新宿の雑踏の中で、デモ行進が行われた(7月9日筆者撮影)

SNS(ソーシャルネットワークサービス)のツイッターで「#安倍政権に退陣を求める緊急デモ」や「#0709SHINJUKU」などのキーワードで呼びかけられたデモを取材に行くと、どんな人々が集ったのかは、掲げられたプラカードが物語っていた。

デモを呼びかけたウェブサイト「March For Truth(真実を求める行進)」 にはこうあった。

6月19日、安倍晋三内閣総理大臣は記者会見においてこう発言しました。

<何か指摘があればその都度、真摯に説明責任を果たしていく。(中略)国民の皆様から信頼が得られるよう、冷静に、一つ一つ丁寧に説明する努力を積み重ねていかなければならない。その決意をこの国会の閉会に当たって新たにしております。>

その当日、加計学園問題の新たな文書の発覚、さらなる告発があっても、与党自民党は臨時国会の要請を拒否し、安倍首相は一向に説明責任を果たそうとしません。

国会が閉会し、安倍政権が臨時国会の招集を拒否し続けることで、疑惑の追及の場は国会から路上にも広がりました(略)。

この「#安倍政権に退陣を求める緊急デモ」は、我々実行委員会が日時、スタートとゴールは設定しますが、デモそのものには正式な主催団体も、統一した呼びかけも、さらには正式なデモのタイトルもありません。

その結果、プラカードを持たずに参加した人は多かったものの、掲げられたプラカードは実に多様だった。

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行進をつくりあげた一人ひとりが、自らの思いを表現すべく集ったようだ。多く見られたのは「怒り」の言葉である。

「怒りで連帯」

「説明責任を果たせ」

「No 共謀罪」

「国会開け」

「アベサンヤメテ!!ウソツキヤメテ!!」

「もーむり こんな政治」

「政治私物化」

「憲法守らぬ総理は要らぬ」などである。

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都議選最終日に安倍首相が秋葉原の街宣で叫んだ「こんな人たちに負けられません」に反応して、自分は「こんな人たち」だと、アピールする人も少なくなかった。

九州豪雨では、現時点で死者21人、避難者1700人の他、安否不明者や孤立状態の人々がいる中(日本経済新聞)、安倍首相はG20が終わった後も、12日までスウェーデン、フィンランド、デンマーク、エストニアへの訪問を続けるとされていた(Litera)ことからか、「被災地軽視やめろ!」のプラカードもあった。

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「詩織さん 望月衣塑子記者 森ゆうこ議員に続こう、我々も」

「私は黙らない」

「いいね!日本国憲法」

「主権在民」

「利権と戦争の政治にうんざり。まずは開かれた議論と外交努力を」

など様々で、沿道で手を振って呼応する人もいた。「安倍はやめろ」のコールに応じる人、写真を撮る人、拍手する人、デモ行進する人に向かって花を振り女性たちもいた。

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デモは、旭川、新宿、大阪、名古屋、新宮、福岡、松山の7ヶ所で同時開催されたとされる。新宿では、5時半から7時過ぎまでに新宿中央公園から新宿駅近くの柏木公園まで歩いたあと、7時半からは駅前で、野党議員たちも参加する街頭集会が始まった。

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(以上、写真は2017年7月9日筆者撮影)

関係報道

緊急デモ:「安倍内閣は退陣を」新宿に「8000人」集う- 毎日新聞

「安倍1強」の政治に反対、新宿で抗議デモ 8千人参加:朝日新聞デジタル