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長野体重増加、想定より不十分 大町生まれ、死んだライチョウ国特別天然記念物ニホンライチョウの保護増殖事業で八日夜、大町市の市立大町山岳博物館で飼育するヒナ一羽が死んだ。同館では、同日朝にもヒナ一羽が死んでいる。死んだ二羽を含む二日にふ化したきょうだい四羽は、いずれも体重の増加が想定より不十分で、飼育担当者は「しっかり見守りたい」と気を引き締めている。 今回死んだヒナは、八日の早朝に翼が垂れ、眠る時間も多く餌を食べる量も少なくなった。ブドウ糖を飲ませるなどしたが、同日午後七時ごろに死んだのを確認した。 八日朝に死んだヒナには生まれた当初から三羽と比べて休みや餌を食べる間隔などにずれが見られていた。今回死んだヒナには死ぬ前日まで目立った異常は見られなかった。 きょうだいのヒナ四羽は、いずれも、体重の増加が予想より不十分だという。残る二羽の七日目の体重はそれぞれ二二・四グラム、二〇・九グラムで、過去の飼育例の三〜四日目の重さにとどまっている。 博物館は、死んだ二羽の死骸を研究機関に提供し死因を調べる予定。担当者は「体重が死因に関係があるのかは分からない。残るヒナをしっかり観察し、異常があれば素早く把握したい」と話した。 一方、上野動物園から移された卵二個から六月二十一日にふ化したヒナ二羽は、体重がそれぞれ八九・三グラム、九五・七グラムと成育は順調という。 (林啓太) PR情報
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