TOPIX: | 1607.06, | -0.3% (1w), | +5.8% (YTD) |
Nikkei225: | 19929.09, | -0.5% (1w), | +4.3% (YTD) |
S&P500: | 2425.18, | +0.1% (1w), | +8.3% (YTD) |
USD/JPY: | 113.91, | +1.3% (1w), | -2.6% (YTD) |
EUR/JPY: | 129.84, | +1.1% (1w), | +5.5% (YTD) |
Oil(WTI Futures): | 44.23, | -3.9% (1w), | -17.7% (YTD) |
7月第1週(7/3-7/4)の日経平均株価は週間で0.5%安の1万9929円9銭で引けわずかながら続落した。為替相場は、ドルに対してもユーロに対しても、円の価値を下げる展開となった。
米連邦準備制度理事会(FRB)のバランスシート縮小、欧州中央銀行(ECB)の債券購入縮小(テーパリング)するとの思惑が強まっているため、長期金利が上昇している。米欧が金融危機以降の非伝統的金融緩和の出口戦略を模索するなか、日銀の長期金利を低位に固定するという金融緩和の姿勢は変わらず、相対的に円が弱くなる環境になっている。
●円全面安、日銀が指し値オペで金利上昇抑制−対ドルで5月以来の安値
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-07-07/OSPC6Y6JTSE801
7日に発表された6月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比22万2000人増で、市場予測だった約17万人増を上回り、4カ月ぶりの高水準となった。失業率は4.4%となり16年ぶりの低水準。FRBの利上げやバランスシートの正常化は順調に行われるとの見通しが強くなった。
●米雇用統計、6月非農業部門雇用者数は22万2000人増 失業率は4.4%
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM07H6N_X00C17A7000000/
ドイツ・ハンブルクで開催されていたG20首脳会議(サミット)では、貿易面では各国が保護主義と戦うことが合意されたが、気候変動問題に関しては、パリ協定から脱退すると発表したアメリカのトランプ大統領が孤立することとなった。G20前に、日本とEUは経済連携協定(EPA)交渉が大枠合意したと正式に発表し、安倍首相は見せ場を作ったが、国内での支持率は依然として低迷している。
内閣改造などで、支持率をどこまで戻せるかが注目される。
●日欧EPA大枠合意、首相「国内対策を指示」関税下げに企業期待
http://jp.reuters.com/article/japan-eu-epa-idJPKBN19R1EQ?sp=true
●G20首脳会議、気候変動で米国が孤立「保護主義と闘う」
http://jp.reuters.com/article/g20-germany-idJPKBN19U046?sp=true
●支持率31.9% 第2次安倍政権で最低
http://www.news24.jp/articles/2017/07/09/04366544.html
●内閣支持続落36%…不支持は最高の52%
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20170709-OYT1T50093.html
●都議選後の政治シナリオ=河野龍太郎氏
https://jp.reuters.com/article/column-japan-politics-ryutaro-kono-idJPKBN19R0DB?sp=true
7月第2週の決算については、13日にはファーストリテイリング、14日には米国でJPMorgan Chase、Wells Fargo、Citigroupなど大手金融機関が発表する。12日にイエレンFRB議長が下院金融委員会で証言する予定で、為替水準を占う上で何らかのヒントが得られるだろう。
世界的には2008年の金融危機以降の株価を支えてきた過剰流動性の縮小が懸念されるが、相対的に日銀の金融緩和が効くために円安に誘導できる可能性が高まり、日本株にはプラスになるかもしれない。しかし、ここにきて安倍政権の政治的安定性が揺らいでおり、アベノミクスが転換点を迎えていると考えれば、日本株もバブルの終焉という見方もできる。
日経平均株価は、2万円を挟み一進一退となりそうだ。
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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2017/6/30-7/7)
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種
個別銘柄の週間パフォーマンス(2017/6/30-7/7)
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス
FX
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資
イールドカーブ(2017/7/7)
出所: Bloomberg.com
主要通貨の週間パフォーマンス(2017/6/30-7/7)
出所: セントラル短資
外国株とコモディティ
直近1年のS&P500と原油価格(WTI原油先物)の推移[USD]
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2017/6/30-7/7)
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)
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今週のマーケット・イベント
7月10日(月)
日5月機械受注
日5月国際収支
日6月景気ウォッチャー調査
中国6月消費者・生産者物価
7月11日(火):
日6月マネーストック
決算:サイゼリヤ、他
7月12日(水)
日6月国内企業物価指数
日5月第三次産業活動指数
米ベージュブック
米イエレンFRB議長が下院金融委員会で証言
決算:コメダ、近鉄百、他
7月13日(木)
中国6月貿易収支
米6月財政収支
米イエレンFRB議長が上院銀行委員会で証言
決算:松屋、ファーストリテイ、他
7月14日(金)
米6月消費者物価
米6月小売売上高
米6月鉱工業生産・設備稼働率
米7月ミシガン大学消費者マインド指数
決算:タマホーム、パソナ、松竹、米JPMorgan Chase、米Wells Fargo、米Citigroup、他
7月15日(土)
7月16日(日)
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