男にナイフを突きつけられた警官「一緒に飯でも食わないか?」…ギュッとハグ
バンコクの警察署にナイフを持った男が乱入する騒ぎが起こり、監視カメラにその一部始終が映し出されていました。
対応した警官は、銃を抜く代わりに穏やかに語り始めます。
男の境遇に同情して落ち着かせると、ナイフを渡すように説得したのです。
Sometimes it's good to just play it cool
Thai cop calms a stressed man with a knife and gives him a hug - YouTube
ナイフを突きつける45歳の男に対し、「丸腰だよ」と両手を広げてアピールする警官。
男はミュージシャンで警備員として3日ほど働きましたが、まだ支払いは受けていませんでした。その上ギターを盗まれてしまい、やけを起こしてしまったとのこと。
それを聞いた警官は同情し、「自分の持っているギターをあげるから、一緒に食事でもしよう」と提案したそうです。
この後、精神的な検査のために病院へ連れていかれましたが、起訴をする予定はないとのこと。
このタイ警察の優しい対応に、世界中から称賛の声が上がっていました。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●この男はナイフを自分の首に突きつけて入ってきた。他人を傷つけるつもりがないことは明白だった。そのことは警官がコントロールしやすくしたとは思う。
だが、それを考慮してもこの警官の行動は勇気があるし、ヒーローだよ。その日に死ぬはずの男を救ったのだから。
↑おかげでいろいろな背景がよくわかった。
●死にたくなるほど、すごいギターだったに違いない。
↑普通の人にとって、大事にしているものが盗まれるのはショックだよ。
●一方アメリカでは自殺未遂者を殺していた。これは本当に状況を落ち着かせた良い例。人助けを見るのは素晴らしい。
●本当に短い間の出来事だ。警官がハグをしに行くときは、まるで背中を刺しにいくのかと思った。
●こうした行動はタイ警察のトレーニングにあるのかな、それともこの警官独自の性格かな、どちらにしてもお見事。
↑一般的に東アジアで違法行為をする人々は、厳しい環境にあると見なされるし、そう扱われる。
誰もが人間なので、追いつめられるとロクな行動をしないものだ。そしてこの男は追いつめられていた。欧米では白黒はっきりつける傾向にあり、あいまいを認めない。善良か悪かなんだ。欧米のアニメや映画もその傾向だが、アジアのアニメはもっと複雑で、微妙な善悪観念に則っている。
●ニュージーランドに住んでいる。過去175年で警察は29人死なせた。銃社会ではないので、この国の警察にもこういうのを期待する。
↑アイスランドも1人死なせた。銃を持った精神病患者で、あちこち撃ちまくっていたが、警官はその加害者の母親に謝っていたほどだ。政府は最悪だが、ここの警察は気に入っている。
●「何て変わった羽交い絞めなんだ」―アメリカの警察
治安や環境にもよりけりですが、危険な状況の中、素晴らしい対応と言わざるを得ませんね。