2017.07.09 Sun posted at 16:04 JST
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(CNN) 米大手ユナイテッド航空の国内便で二重に発券する手落ちがあり、被害を受けた母親が2歳男児を3時間余の飛行中、窓側の席で膝の上に抱え続ける苦難を強いられていたことが9日までにわかった。
ユナイテッド航空は2歳以上の子どもに対しては搭乗券購入を求めており、母親のシャーリー・ヤマウチさんは969ドル(約11万円)を支払って座席を確保していた。
同航空は声明で今回の失態を謝罪し、男児の搭乗券の機械での読み取りが適正に行われず、空席と勘違いしてキャンセル待ちの男性に発券していたのが原因と述べた。母親に旅行券を進呈すると共に子息の航空券代を返還したという。
母子は18時間の空路でハワイからボストンへ移動中で、問題はテキサス州ヒューストンからボストンまでの便内で発生。ヒューストンで乗り込んできた男性が男児の座席の搭乗券を示し、3列席の中央席に着席したという。
ユナイテッド航空では今年4月、定員超過の機内が男性客が引きずり降ろされ、物議を醸す騒ぎが起きていた。ヤマウチさんはCNN系列局KITVの取材に、4月の騒動があっただけに「大げさにしたくなかった。息子と一緒にけがしたくなかった」などと振り返った。
また、男児の体重は約11キロあり、最後には脚と左腕の感覚がなくなったとも述べた。
米連邦航空局(FAA)によると、機内で両親が膝の上に子どもを載せるのは安全な選択肢ではない。腕でしっかりと抱えられないし、特に予想外の乱気流に遭遇した時は危険と説明している。
ユナイテッド航空をめぐっては4月以降も、機材の異変や乗客への対応などでトラブルが目立っていた。
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