トランプ大統領 メキシコに壁の費用負担させる

トランプ大統領 メキシコに壁の費用負担させる
ドイツで開かれているG20サミットに出席しているアメリカのトランプ大統領とメキシコのペニャニエト大統領が初めて会談し、トランプ大統領は記者団に対し、両国の懸案となっている国境沿いに建設するとしている壁の費用について、メキシコ側に負担させる意向を改めて示しました。
アメリカとメキシコの首脳会談は、トランプ大統領が就任直後のことし1月、「もし、メキシコが壁の建設費用を支払わないなら首脳会談を中止したほうがいい」とツイッターに投稿したことにペニャニエト大統領が反発し、中止になっていました。

ドイツで開かれているG20サミットにそろって出席しているトランプ大統領とペニャニエト大統領は7日、初めての会談に臨みました。トランプ大統領は冒頭、記者団から「今も壁の費用をメキシコに負担させるつもりなのか」と問われたのに対し、「そのとおりだ」と応え、改めて強硬な姿勢を示しました。

会談のあとのホワイトハウスの発表では、両首脳がNAFTA=北米自由貿易協定の再交渉や不法移民などの問題について協議したとして、壁の建設費用については言及されていませんが、両国の間でくすぶり続ける壁をめぐる問題が、8月中旬にも始まるNAFTAの再交渉の行方にも影響を与える可能性が出ています。