2017年の目標、もしくは2017年度の目標は、皆さんそれぞれ、色々あると思う。私も目標がいくつかあるが、絶対に達成したいことの一つが『鬼速PDCA』(著:冨田和成さん)という本を隅々まで実践し、このPDCAのDNAを体の中に染み込ませることである。
「鬼のようなスピード」というのが本書の価値観だが、なかなか書いてある事を全部、鬼速を実現するのは困難である。そのため、ゆっくりと、「鬼遅」で取り組んできたこともある。それらの『鬼速PDCA』のための『鬼遅PDCA』についてはほとんど言及できていなかったので、そういう話もそろそろしたい。今回はそのうちの一つである、タイムマネジメントと髪型の関係について紹介しよう。
<今回の目次>
- タイムマネジメントは「捨てる」「入れ替える」「圧縮する」の順番
- マーク・ザッカーバーグの上を行く、坊主経営者の話
- 映画『アイアンマン』に出てくる人工知能JARVISを開発したマークの話
- 髪型をマーク・ザッカーバーグに近づける話
- 終わりに
- 鬼フェスのお知らせ
タイムマネジメントは「捨てる」「入れ替える」「圧縮する」の順番
『鬼速PDCA』の第5章ではタイムマネジメントの話が紹介されている。PDCAを回していくためには、タイムマネジメントスキルを向上させることが欠かせないからだ。
その3大原則として①捨てる、②入れ替える、③圧縮するの順番で取り組むと効果が高いとのこと。「捨てる」ためには、自分が何に時間をかけているのかを把握していなければならないので、まずはタスク・タイム管理アプリなどで自分の時間の過ごし方を計測していく必要がある。これについての私の取り組みは、以前この記事で紹介したので参考にしてほしい。
「捨てる」と「入れ替える」が終われば、最後に取り組むのは「圧縮する」である。「圧縮」といえば、全世界のライフハッカーの憧れであるマーク・ザッカーバーグの圧縮話が浮かぶはずだ。我々の間では大変に有名。『鬼速PDCA』でもマークの話が出て来る。それがこちら:
ルーチンを短縮できれば年間ではかなりの時間を捻出できる。スティーブ・ジョブスやマーク・ザッカーバーグが同じ服を着るのは毎朝の服選びで迷う時間を圧縮するためであることは有名な話だ。
うんうん、いいねえ!なので私は「同じ服」までは行かなくても、少なくとも前日の夜に着る服をセットし、財布やハンカチもポケットに入れてしまい、起きたら素早く着替えられるような工夫をしている。詳しくはいつまでたっても前倒しできない人のための、前倒し筋の鍛え方 - toricagoで解説した。
マーク・ザッカーバーグの上を行く、坊主経営者の話
ここまでは仕事術の本でも良く出てくるのであまり驚きはない。むしろ、「またその話か」と油断していた。しかしその後、『鬼速PDCA』で続きを読み進めていったら、目の玉が飛び出た。引用すると、
男性のベンチャー企業経営者のなかには、髪を乾かしてセットする時間を圧縮するために坊主にしている人もいる(「圧縮」というより「捨てる」行為だが)。ちなみに1日15分圧縮できれば、365日で延べ91.25時間の節約ができる。
なんてこった!1日の労働時間を10時間弱とすれば、ドライヤーだけで年間2週間の労働に相当するぞ。気づかなかったぜ。そして世の中にはここまで「圧縮」している人がいるのか。よし、『鬼速PDCA』に出てくる話の隅々まで実践するために、コレもやってみるしかないぜ!
次の日に早速、周囲の人に「今度、ドライヤーの時間を節約するために坊主にしようと思うんだけど、どう思う?」と聞いて回ったら、全員に猛反対された。理由は「風邪を引きやすくなる」や「頭を打ったときの衝撃を吸収するものがなくなり頭が悪くなる」の2つが主な理由だ。私も内心は「坊主にするのは億劫だなぁ」と思っていたので、心の奥では一安心。「確かにな!さすがに坊主はないよな!ガハハ!」と自分に言い聞かせ、坊主にするのは辞めた。
映画『アイアンマン』に出てくる人工知能JARVISを開発したマークの話
ところが、ある日、マーク・ザッカーバーグが自分の開発した、映画『アイアンマン』のJARVIS風人工知能について紹介する動画を見ていたら、あることに気付いた。
https://youtu.be/3i0ti62VqrMyoutu.beyoutu.be
お気づきだろうか。マークの髪型はめっちゃ短いのだ!ほとんど坊主とも言える。ライフハックの権威、MARKがやっているなら、俺もやるしかねえ!今まで何故か「今の長めの髪型かスキンヘッドの二択しかない」という極端な選択肢で迷っていたが、マークぐらいの長さであれば、風邪は引かないし、頭蓋骨も守られるだろう。
髪型をマーク・ザッカーバーグに近づける話
でも、突然髪型をマークぐらいに短くするのは心理的な抵抗はまだある。そこで私が実践しているのは、美容院に行く度に「前回より少し短くしてください」を言うことを繰り返している。既に乾かす時間が少しずつ節約できるようになってきた気がする。ドライヤーは10秒ぐらいで終わる。恐らく半年後ぐらいにはマークぐらい短くなるだろう。
ちなみに上記の動画の中では、「服選びをしないために毎日同じ服を着る」から一歩進化している。JARVISに対して”Fresh shirt!”と伝えると、タンスロボがその日に着るTシャツをマークに向かって投げてくれるのだ。ヒエ〜しびれるぜ!ということで、ライフハッカーの皆さん、この動画は必見です。5年後のビジネス書には「マーク・ザッカーバーグはシャツを自分で取り出しません。ロボが投げてくれます。」という話が、現在のビジネス書の「マーク・ザッカーバーグは毎日同じ服を着ます。」に取って代わっているかもしれない笑。
終わりに
ということで、『鬼速PDCA』を実践する上で鬼遅で取り組んでいることを紹介してみた。あとは自分のブログの宣伝になってしまうが、過去に「圧縮」関連の記事をたくさん書いてきた。合わせてどうぞ。