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回復術士のやり直し~即死魔法とスキルコピーの超越ヒール~ 作者:月夜 涙(るい)

第一章:少年はすべてを思い出し回復術士になる

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第二十話:回復術士は英雄となる

 俺は剣を構えて敵陣の中に突貫する。
 その際に、【剣】の勇者であり罪なき亜人を守る正義の味方として人間に剣を振るうと宣言した。
 これの目的は二つある。

 一つ目は、敵の動揺を誘うためだ。勇者というのは正義の象徴だ。その勇者に悪であると断定された王国兵たちは、自らの行為に対してかならず躊躇い、隙を作る。さらにいえば、勇者というのは重要な資源だ。可能であれば殺したくないと考える。
 殺さずに捕える。そう考えた瞬間に行動は制限されてしまうのだ。その隙を突かせてもらう。

 二つ目は、【剣】の勇者のためだ。彼が王家に招かれるのは一度目と同じ道をたどるなら、もうしばらく後。
 元は別の国で活動している冒険者であり、王国の騙る正義と、美しい王女フレアへの恋心を利用されてジオラル王国へ招かれいいように操られる。
 親切な俺は【剣】の勇者は扱いにくい。そういう印象をジオラル王国に持たせてやり接触を遅らせる。
 ……ちょっとした嫌がらせも含まれているが。


 状況をまとめよう。

 森の中に作られたひらけた道。
 目前には二百人の傭兵団に偽装したジオラル王国の兵。
 二百メートルほど先には、氷狼族の村があり防壁に守られている。

 最優先事項は、現在突破されそうになっている開かれてしまった門の守り。門が抑えられれば氷狼族はあっという間に壊滅する。それは避けたい。
 門を守る必要がある。

 今、もっとも優先されるのはスピード。 
 ならば……

「【改良ヒール】」

 素質値を極端に素早さに割り振る。

--------------------------------------------------
種族:人間
名前:ケアル
クラス:回復術士・勇者
レベル:30
ステータス:
 MP:101/101
 物理攻撃:55
 物理防御:55
 魔力攻撃:65
 魔力抵抗:37
 速度:123

レベル上限:∞
素質値:
 MP:80
 物理攻撃:132→80
 物理防御:83→83
 魔力攻撃:100→100
 魔力抵抗:72→52
 速度:126→196
 合計素質値:591
--------------------------------------------------

 速度をあげるために削ったのは物理攻撃力と魔力抵抗。
 魔力抵抗は、こうして密集地帯に踏み込めさえすれば、敵は味方を巻き込むことが怖くて魔法を使えないので必要ない。

 そして、攻撃力を下げることができたのは……。

「しっ!」

 剣聖の剣技を【模倣ヒール】しているからだ。

 剣聖を生み出し続けるクライレット家が、オークレールの流派をもとに幾万もの実戦の中で磨き上げた剣術。その剣は試合用の見世物ではなく、効率のいい殺人剣だ。

 放つは秘剣【血鮮花】。

 今回は王国兵は傭兵に偽装していることもあり、鎧を着ていない。
 つまりは、急所が丸見えだ。

 全力で駆け抜けながら、王国兵の首筋や手首を剣で撫ぜていく。
 一瞬の停滞もなく、人知を超越した速さで、氷狼族の防壁に向かって敵の群れの中を駆け抜ける。

 俺が通り抜けたあとに、王国兵たちから血の噴水が沸き起こる。
 そのころになってようやく、王国兵たちが騒ぎ出す。

「なっ、なんだこれは!?」
「ひっひいいい」
「なにがどうなってやがる!」

 この技は便利だ。
 なにせ、通常は剣を振るうときに大地を踏みしめ全身の力を剣に集約して叩き付ける必要がある。
 力の乗った剣は鎧をも叩ききる力があるが、動きが止まるし、体力も消費する。

 だが、この【血鮮花】は違う。
 相手の柔らかい動脈を狙う。だから、撫でるだけで十分だ。駆け抜けるついでに命を絶つ。
 駆け抜ける速度と手首の柔らかさを最大限に利用した剣術。

 血の華があたりに派手に咲き、敵の動揺を大きくする効果もあった。

「人の命は儚いな」

 魔力はMPとして数値化される。
 だが、命そのものはステータスには現れない。当然だ、人間というのは壊れやすい。血を流し続けるだけ、頭と胴体がわかれるだけ、酸素がなくなるだけ、それだけで簡単に壊れる。

 だから、効率よく壊せばいい。
 加えて、剣聖の技能には【見切り】というものがある。気配感知の極意。自身の領域すべての動きを完全に把握し、さらには常識を超えた超反応が可能だ。俺にはすべてが見えている。だから、狭く細い、わずかな隙間、最適なルートを駆け抜けながら、【血鮮華】で命を狩れる。

「たどり着いた」

 俺は薄く笑う。
 勇者と名乗り、自らが正義と名乗ったことによるほんの十秒程度の敵の動揺。

 たったそれだけの間に、敵を中央突破できた。
改良ヒール】によって得た極限の速度、剣聖の剣技。それが組み合わさればこれぐらいはできる。

 さすがに、全身鎧を着こまれていれば使えないし、あまりにも防御ステータスが高いと肌で剣を止められてしまうが、敵が身軽な傭兵団に偽装してくれているし、規格外の化け物はいない。おかげで存分に暴れられた。

 氷狼族の守る門に手を伸ばしていた兵士数人の首筋を掻き切ったところで、門を守っていた、氷狼族と目があう。

 彼らは怯えていた。
 無理もない。俺は今、敵対している人間であり、圧倒的な力を持っている。

 だから、彼らに自分が何者かを伝えよう。

「聞け、氷狼族の戦士よ。我は【剣】の勇者。氷狼族の少女、セツナの涙と願いに応えてここに来た。そして、非道な人間の行いを見て参戦することにした」

 氷狼族たちがぽかんとしている。
 それに気づかないふりをして、門に背を向けて王国兵たちのほうを向く。

「改めて、宣言しよう。我は正義を執行する。貴様らの蛮行は目にあまる。貴様らはすでに人ではない。ただの獣よ。ゆえに躊躇いはない。剣の錆にしてくれる」

 ああ、楽しくなってきた。
 血に酔ってきたか。
 王国兵たちもここに来てようやく躊躇いを捨てた。捕えるなんて生易しい考えを捨て、殺すという決断をしたみたいだ。

 後ろに位置している魔術士たちが魔法を唱えはじめ、矢をつがえる。
 俺がいるのは密集地帯ではない。もはや、弓も魔法もためらう必要はないのだろう。

「そこの氷狼族、さっさと門を閉めろ」

 せっかく、俺が門にたかる兵士を一掃して門の安全を確保しているのに、門に張り付いた氷狼族の男たちはまだ門を閉めていなかった。

「ですが、【剣】の勇者様が、それに門を出たものたちは」
「我は一人で十分だ。門を出たものは諦めろ。あれは助からんよ」

 氷狼族の男たちはそこまでいってようやく門を閉め始める。
 ふう、世話が焼ける。
 俺がため息をつくと同時に、炎と矢が降ってくる。

 さすがに広範囲の炎と矢をすべて躱すのは不可能。
 だから、俺は盾を構える。
 そう盾とは、血のほとんどを失うも、かろうじて生きている王国の兵士だ。

 敵は後方から味方を飛び越えての攻撃のため、炎も弓もすべて山なりの軌道でくる。
 つまり、上に盾をおけば問題ないというわけだ。

「ぎゃああああああ」

 炎と矢が降り注ぎ。
 盾が悲鳴をあげる。

 王国兵たちは俺のことを嘲るように見ている。
 ばかめ、これだけの炎の魔術だ。肉の盾など一瞬で燃やし尽くす。そんなものはなんの守りにもならない。

 たしかに、そうだろう。
 俺もそう思う。

 だが……。

 炎が晴れたとき、俺も盾も健在だった。
 もっとも盾は全身に矢が刺さり、血を流し続けているが。

 俺は胸元から火薬球を二つ投げた。
 それは、敵陣の後方にいた魔術士と弓士たちの上空で炸裂し、色のついた炎が散る。

 これは攻撃ではない。
 ただの合図だ。

 その数秒後、王国兵の魔術士たちとは比べ物にならない、巨大な炎の固まりが落ちてきてすべてを焼き尽くす。

「ああ、フレア、ついにやちゃったな。自軍殺し。まあ、俺がやらせたんだけど」

 さすがは【術】の勇者フレアの魔法。威力も命中精度も最上級。
 この魔法は、対人魔法や範囲魔法、そんな次元にあるものではなく、戦術魔法に位置づけられる。

「さて、うっとおしい後方部隊は壊滅した。突っ込むか」

 俺は再び剣を握り突進する。
 兵士たちが悲鳴をあげる。

 まず、肉の盾が耐えきれた理由。
 それは簡単だ。炎を防ぎながら俺が【回復ヒール】し続けた。
 燃え尽きるまえに、治してしまえば盾が壊れることはない。盾は役目を全うしてくれて非常に助かった。

 そして俺が投げた火薬の意味。
 あれはフレイアへの目印だ。フレイアの使った魔法は、人間が使いうる最上級の魔法、第五階位【流星】。
 射程距離が四百メートルの戦術魔法。この魔法を使えるのはこの国に十人といないだろう。

 もともと、フレイアだけは別行動を命じていた。ここから数百メートル離れた場所でこちらをうかがい、俺の目印に向かって【流星】を放つように指示していたのだ。
 フレアを守る護衛をつける余裕がない以上、弓も魔法も届かず、位置を悟られない超遠距離からの戦術魔法以外、彼女を活用する術がなかった。

 フレイアは人間を超えた先の第六階位まで使用可能だが、そんなものは完全に過剰火力なうえに、使った瞬間、王女フレアだと気付かれる。
 さまざまな、制限が重なってなお、その威力は絶大。やはり戦力としてのフレイアの価値は非常に高い。
 それに、なんといっても。

「いい、経験値稼ぎになるなぁ」

 パーティというものが存在する。
 特殊な術式を施すことで、最大四人まで、得られる経験値を等分して受けることができるというものだ。

 今、俺、フレイア、セツナの三人はパーティとなっている。
 さらに、そこに勇者の経験値を二倍にするスキルが、俺とフレイアの分の二重でかかる四倍。
 基本的にレベルあげは、魔物を狩ることで得られるが、生命あるものならば、その存在の強さによって等しく経験値を得られる。人間も例外ではない。
 その状態で、【流星】のような戦術魔法で敵を一掃すればどうなるか?

 答えは、簡単。

「血が滾る」

 急激なレベルの上昇。
 王国兵は、平均レベルが高い。こんなうまい狩場はそうそうない。

 動きがさらに加速する。力がどんどん強くなる。
 敵の中央を縦横無尽に俺は駆け巡った。

 ときおり、火薬球を敵の後方になげてうるさい連中をフレアの超遠距離魔法で黙らせる。

 ここまでくるとただの虐殺に近い。
 二百人以上いた敵の兵士はどんどん、数を減らしていく。

「あいつはなんなんだよ」
「かこめ、かこめ」
「無理です。早すぎて」
「おい、あれ、もう、眼ですら」
「あいつの体力は無尽蔵かよ!?」

 多対一の戦いの場合、絶対に避けないといけないのは逃げ場をふさがれることと、多方向からの同時攻撃。

 並みの剣士なら、重い一撃を加えるために足を止めて腰を入れる。どうあがこうが、逃げ場は防がれ、避けようのない四方からの同時攻撃で沈む
 だが、俺は違う。さっきから一瞬たりとも足を止めていない。逃げ場を確保するように、全力で疾走しながら、すれ違い際に動脈を叩ききっている。
 多対一の戦いの経験は山ほどある。そんな愚は犯さない。

 そして、それらに気を付けても、どうしようもないものが存在する。それは体力切れ。
 人はどれだけ鍛えていても、必ず息を切らせて足を止める。疲労で腕も足もいずれは動かなくなるのだ。

 だが、俺には【回復ヒール】がある。
 わずかな傷や体力をその都度【回復ヒール】する。
 さらには、余裕があれば【略奪ヒール】で魔力を奪う。
 超高速の永久機関。それこそが俺の戦闘スタイルだ。

「ひっ、ひい、来るな、剣をすてろ、じゃないとこの氷狼の女が」

 兵士の一人が、見せしめに使った氷狼族の女性の喉に剣を突き付けた。
 俺はその男のとなりを超スピードで駆け抜け、首筋を剣で撫でた。

 こいつは馬鹿か、人質なんて無駄に決まっているだろう。
 俺が死ねば、背後にいる氷狼族全員が人間のおもちゃになる。
 最優先は俺の命だ。
 とはいえ、見捨てるのは精神衛生上よろしくない。運が良ければ助かるような行動はとる。生き残るかどうかは本人しだいだ。

 さて、この程度でいいか。

 敵は半数以上倒した。生き残ったものも、戦意喪失をして勝手に逃げ出している。
 手持ちの火薬球も投げ切ったし、フレイアのほうも魔力が尽きているころだろう。

 セツナの望みをかなえよう。
 これは、そういう契約だ。

「セツナ、よく我慢した。ここから先はおまえが主役だ。俺が背中を守ってやる」

 俺が叫ぶと気配を押し殺し、森に隠れていた氷狼のセツナが飛び出してくる。
 その両手には、氷の爪。氷狼族の戦闘スタイル。

 セツナはレベル上限を三つあげただけだ。
 もとの素質値の異常な高さ、すぐれた技能とスキル。今まで彼女が積み重ねた数字に表れない技量。天性の戦闘勘。

 それらをすべて考慮しても、せいぜい、この場にいる兵士たちと同じ程度の強さ。まだレベルは十にすぎない。

 だが、敵の大半が倒れて、相手の戦意が折れている。俺が共にあるなら思う存分戦えるだろう。

 翡翠眼に力を入れ、セツナに手が負えない兵士がいないかを確認しながら、俺は戦いを続ける。セツナがつねに一対一で戦えるように状況を整理することを忘れない。

「……」

 セツナは泣いていた。
 泣きながら、氷の爪を振るう。
 そのたびに、王国兵の命が散った。
 彼女は今、思う存分復讐を果たしているのだ。

 喜んでくれて何よりだ。
 この戦いはすべてのセツナのためなのだから。

 俺の復讐には美学がある。
 己を害さないものは害さない。

 だが、この復讐は俺の復讐じゃない。セツナの復讐だ。
 セツナを奴隷に落とし、セツナの友達を死に追いやり、今さらなる悲劇を生み出そうとしているものどもに対するセツナの復讐。

 だから、俺は存分に力を振るえる。
 もしかしたら、兵士の中には無理やり残虐な行為を強いられている者がいるかもしれない。

 だが、そんなものは関係ない。
 嫌なら逃げればいい。氷狼族を虐殺し奴隷にするほうを自らの意思で選択した彼らに同情はしない。

「この国はクソだ。終わらせてやらないとな」

 そして、もう一つ意図があった。
 記憶を消してからのフレイアを見て、ずっともやもやしていた。王女フレアにあった醜悪さが見えてこない。
 そのことで、一つの真理に気付いた。

 俺はフレアという個人に復讐して終わったつもりだったが、それは間違いだった。

 この国が王女フレアを作り上げた。俺が復讐するべきは、王女フレア個人は当然として、ああいうふうに仕立てたジオラル王国そのものだ。いずれ、ジオラル王国は王女フレアがいなくなったところで、一度目と同じように俺に害をなす。王女フレアの代わりをいくらでも生産するだろう。害虫駆除をするなら大本を叩かなければならない。

 ただ、ジオラル王国を滅ぼしても面白くない。
 これからも、ジオラル王国を憎むものたちに手を差し伸べよう。そしていずれはこの国を終わらせてやる。
 それこそが、俺の本当の復讐だ。

 そんなことを考えていると、狼の遠吠えが聞こえた。

「セツナ、よっぽど氷狼族は人間が嫌いみたいだな」
「あたりまえ。今回みたいな大規模なのは少ないけど、今までも、森に出た同族が攫われて慰み者にされてきた」

 ついには氷狼族たちが門を開き雪崩でてきた。
 もう、王国兵に彼らを止める力はない。
 完全に戦いの流れが決まった。
 氷狼族側の一方的な虐殺。
 今までの怒りや恨みを晴らすように、氷狼族たちは我を忘れて兵士たちを襲った。

 気が付けば、俺とセツナは足を止めていた。もう、俺たちが戦う必要もない。
 ただ、茫然と氷狼族たちの狂乱を見ている。

「セツナ、おまえの望みを果たしてやった。憎い人間は皆殺しだ。お前自身、随分と殺した。今の気分はどうだ」

 セツナが俺の顔を見上げる。
 その目には涙が溜まっていた。

 俺は知りたいのだ。
 彼女が自らの復讐を果たしたときにどんな顔をして、何を思うのか。
 そのために、俺はここまでやった。

「すごく楽しくて、うれしくて、だけど……ううん、なんでもない」

 彼女は小さく笑う。そして前を向いて走り出し、再び兵士たちに爪をむいた。

 ◇

 戦いは氷狼族側の圧倒的な勝利で終わった。
 人間は逃げたか、死んだかのどちらか。
 捕虜はいない。投降した兵士もいたが、氷狼族はすべて殺してしまった。

 俺は、セツナと一緒に彼らの村に招かれていた。
 セツナに呼ばれて来たと俺が言ったおかげで、俺ともどもセツナも英雄扱いだ。

 なにはともあれ、セツナとの約束はこれで完遂となる。
 これでセツナは俺のものだ。
 さっそくセツナに真の名を聞こう。

 そして、彼女にどうしても教えないといけないことがあった。
 今から、それを伝えたときのセツナの反応が楽しみだ。
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