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回復術士のやり直し~即死魔法とスキルコピーの超越ヒール~ 作者:月夜 涙(るい)

第一章:少年はすべてを思い出し回復術士になる

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第十八話:回復術士は少女を慰める

 理想的な奴隷を購入して宿に戻った。
 俺が買った氷狼族の少女は、素質値の合計が高く、五百を超えている上に、割り振りも申し分ない。
 自分の素質値の割り振りは弄れるが、他者の素質値の割り振りを弄るのは難しいので非常に助かる。

 さらには、技能、スキルともに優秀と、最高の素質を秘めていた。

 美少女というのもポイントが高い。
 レベル上限をあげる作業がはかどる。男は論外だが、見た目が悪い女性も遠慮願いたい。

 ベッドに寝かせた彼女の服を脱がせる。
 襲うためではない、看病するためだ。

 用意しておいたお湯と布で体を拭ってやる。
 ここ数日、まともに体を清めていなかったのだろう。布が黒くなっていく。
 それにしても、ずいぶんと痩せこけている。
 栄養のあるものを食べさせないと。このままだとさすがに萎える。骨と皮に興奮はしない。

 彼女をきれいにしたあとは服を着せた。
 もちろん、彼女のために購入した新しい服だ。

「さて、まずは健康状態を最低限回復させようか。【回復ヒール】」

 氷狼族の少女を【回復ヒール】する。
 外傷を癒し、さらに落ちた体力を戻す。同時に彼女の記憶を読み取っていく。

「ほう、なるほど。これが彼女の望みか。喜べ、セツナ。おまえの望みは叶う」

 記憶を読み取ったのは、起きたときの交渉をやりやすくするためだ。
 相手の記憶を知っていれば、思考を誘導するのは容易い。俺は確信する。この子は、自分から俺を求めるようになると。

 あえて、奇病は残しておいたし、体力の回復も最低限にしてある。
 これは、”演出”のために必要だ。

 さて、恩を着せていくとするか。
 俺は、セツナの回復のために必要な、奇病を治すポーションに、体力回復ポーションを調合、さらに栄養たっぷりの素材を入れた特製薬膳粥をくちの中に含み、気を失った彼女に口移しで飲みこませた。

 ◇

 二日後、フレイアと二人で外出先から宿に戻っていた。
 今日は、薬を売った商人との交渉の日だった。
 交渉は驚いたことに、つつがなく終わった。

 てっきり、待ち合わせ場所には、たっぷりとご自慢の私兵を用意して俺たちをさらい、フレイアを人質することで薬の秘密を聞き出すぐらいは考えていると思ったが、杞憂に終わった。

「意外だったな。あの商人が何も仕掛けてこないなんて」
「いいじゃないですか、こんなにお金が手に入ったんですし。慎ましい生活をするなら一生暮らせますよ」

 フレイアのもっている小袋には、金貨が三百枚入っている。
 あの商人は、ポーション一つに金貨十枚の値段をつけた。悪くない値段だ。彼はその倍の値段で売る自信があるのだろう。
 金貨三百枚というのは、日雇い労働者の三十年分の報酬だ。それを一日で稼げたのは大きい。

「一般人ならね。だけど、世界を救う旅をするなら魔剣一本か、ローブ一着で終わりかな」

 魔力が宿った武器は法外な値段がする。
 金貨数百枚はざらだ。
 生前率をあげるために、防御力が高く軽い服がほしい。それを考えると金貨三百枚だと心もとない。

「また、稼げばいいじゃないですか。お金を稼ぎながら、人助けができるなんて素敵です!」

 俺は苦笑する。
 フレイアは本当に俺が一日、三十個しかポーションを作れないと思っている
 ポーションの数は作ろうと思えばもっと用意できるが、高値で売るために、あえて三十個しか作っていないだけだ。

 俺はある意味、助けられる命を自分の利益のために見殺しにしている。

 まあ、そんなことを口に出す必要はない。
 向こうは俺のことを世界を救う英雄だと思っているのだから。

 さて、もう一人の仲間を見に行こう。
 俺は、ベッドのある部屋に移動する。

 ◇

 ベッドで横たわる、氷狼の女の子を二人で見る。

「この子、まだ起きないですね」
「そうとう弱っていたからね」

 この子じゃなかったら死んでもおかしくなかった。
 ここに来て二日になるが、まだ目を覚ましていない。
回復ヒール】で調整することで、あえてあと数分で目を覚ますようにしている。それが一番タイミング的に都合がいい。
 何事も、演出と差し迫った状況が必要だ。

「もう少しで、目を覚ますと思うよ。奇病は治っているしね」

 今は弱った体を癒している段階だ。
 俺は鍋に、体力回復のためのポーションに栄養のある素材をすりつぶしていれて、錬金魔術で温める。
 これで、体力回復ポーション粥の出来上がり。
 それを口に含んで、彼女に口移しする。

 この二日、毎日これをしている。
 寝たきりになっている相手に栄養を摂取させるにはこれしかない。

 氷狼の女の子の喉が動き、体力回復ポーション粥が飲み込まれていく。
 珍しく白い狼の耳も動いている。
 そして、彼女はアイスブルーの眼を見開いた。

「んっ!?」

 目を覚ました彼女は驚いた声をあげ、俺の頬を平手で打つ。
 かわそうと思えば、かわせたがあえて受けることを選択。

 自分から飛んで衝撃を流しつつ、派手にダメージを受けたように見せる。
 少女は俺を睨みつけ、口を開いた。

「そこの男、セツナに何をした!」

 冷たい目で俺を見る。
 寝込みを襲われたとでも思ったのだろう。そう思っても当然の状況だ。

「あなたこそ、なんてひどいことをするんですか!」

 フレイアが桃色の髪を揺らして、激怒する。

「この男が、セツナを襲った。悪いのはそいつ」
「違います! ケアルガ様は、あなたを看病していたんですよ。今のだって、ごはんを口移しで飲ませていただけです。寝たきりのあなたに飲み込まるための治療行為です」

 俺が言っても疑いを晴らすのは難しいが、同性で、なおかつ第三者という立場のフレイアが、本気で怒りながら伝えることで一気に説得力が増す。

「そんな、嘘」
「嘘じゃありません。ケアルガ様はあなたが寝たきりだった二日間、体をきれいにしたり、薬を調合して飲ませたり、ずっとお世話をしてあげていたのに、そのケアルガ様への仕打ちがこれですか! 信じられません。この恩知らず!」

 フレイアが一気にまくしたてる。
 氷狼の女の子は改めて、自分の体を見下ろす。

「ぜんぜん、苦しくない。それに体が軽い」
「当然です。ケアルガ様が特製のお薬と、栄養たっぷりのお粥を毎日食べさせていたんですから」

 ちなみに、お粥の材料にはたまに、魔物肉を使っている。
 フレイアとの旅の途中で出会って狩った魔物肉を燻製にして保存しておいたものだ。
 しっかりと彼女の素質値を上げておいた。

 氷狼の女の子は俺のほうを見て、少し悩んでから、ぺこりと頭を下げた。

「襲われたと思って勘違いした。殴ってごめんなさい」
「いや、いい。そう思うのも無理はない。何はともあれ元気になって良かったよ。改めて、自己紹介しよう。俺はケアルガ」

 にっこりと微笑みかける。
 氷狼の女の子の警戒心は一気に消える。
 なにせ、彼女は俺を殴った負い目がある。しかも、二日間ずっと看病してくれたうえに、粗相をした自分を許してくれた優しい人という印象が植え付けられた。

「セツナはセツナ。誇り高い氷狼の戦士」
「いい名前だ。握手をしようか」

 俺は手を伸ばし、セツナは俺の手を握る。
 はじめの挨拶はこれで完璧だろう。

「フレイア、ちょっと夕食の買い出しに行ってくれないか? 今日は部屋で食べたい。できあいのもので美味しそうなのを頼む」
「かしこまりました。ケアルガ様。セツナちゃんの回復祝いもかねて、ちょっぴり贅沢しますね」
「ああ、かまわないよ。肉が多めにあると嬉しいな」

 狼らしいし、セツナも喜ぶだろう。

「わかりました。美味しいの買ってきます」

 フレイアが部屋を出ていく。
 フレイアには、俺が良い人だと思わせるのに役に立ってもらったが、ここから先の話をするのには邪魔だ。
 さて、セツナを本当の意味で俺の仲間にするための話をしようか。

「さて、セツナ。今の状況がわかるかな」
「……うん、わかる。ケアルガがセツナを買った。そして、治療してくれた。だから、セツナは死なずに済んだ」

 俺は、正解と笑い手を叩く。
 セツナは何かを悩み、葛藤し、そして口を開いた。

「助けてくれてありがとう。氷狼族は、受けた恩は必ず返す一族、でも、どうしてもセツナはいかないといけない場所がある。だから……ごめん」

 次の瞬間だった。
 セツナの手が巨大化する。
 いや、違う。
 氷で巨大な爪を作り出した。それを真っ直ぐに俺に突き出す。一応、先端が尖らないように形成しているので、殺すつもりはないらしい。

 ほう、面白い。
 この子はちゃんと、恩を受けたと認識した。
 俺を善良な人間だと思っている。
 それでもなお目的のために手段を選ばない。
 ああ、いい。好みだ。

 だけど、悲しいことにセツナは弱い。
 突き出した手をかわし、腕を極め、回転運動を加えて投げ飛ばす。
 彼女の体がベッドに叩きつけ、懐に入っていたナイフを首筋に突き付ける。

「疑問に思わなかったか? 真の名を知らないにもかかわらず、奴隷の首輪を外していたことを」
「……どうして」

 普通なら、真の名を知らない亜人相手に奴隷の首輪を外すことはありえない。

「亜人を痛めつける奴隷の首輪は治療の邪魔だからというのもあるが、俺がセツナより、圧倒的に強いからだ。そんなものは必要ない。だから外してやっていた」

 ちなみに、【回復ヒール】でセツナの起きるタイミングを調整していたから、安心して商人と会うことが出来た。

「ケアルガは強い。あなた何者?」
「ただの旅の薬剤師だよ。セツナ、おまえに聞きたいんだけど、人間にとらえられ奴隷にされ、ここで薬剤師ごときに組み伏せられている。そんな弱いセツナが、ここを出て何ができる?」

 セツナは押し黙る。
 彼女は自分の弱さを知っている。
 その無力さも。

 俺は【回復ヒール】で彼女の過去を見ていた。
 彼女は、氷狼族の村に生まれた。それも氷狼族最強の戦士の家に。

 彼女は同年代の誰よりも強く天才と呼ばれた。
 圧倒的な素質値の高さ、氷狼の王の血が濃くユニークスキルが発現していること、数字に見えない天性の戦闘感。
 まさに、天に愛された存在だった。

「答えられないか。わかっているんだろう。断言しようか、ここを出ていったところで無駄死にだ。弱く、成長しないセツナには何もできない」

 セツナが下唇を噛んだ。目に涙が浮かぶ。

 天才と呼ばれたセツナに異変が出たのは一年前。
 急に同年代の子たちに勝てなくなった。

 戦闘勘が衰えたわけではない。むしろ技量はだれよりも磨かれていた。
 レベル上げをさぼったわけじゃない。最強の戦士の娘として誰よりも魔物と戦おうとした。

 彼女はレベル上限に到達していた。たったレベル七で。いくら魔物を倒しても強くならないことを疑問に思った彼女の父親が鑑定紙を手に入れてそのことに気付いたのだ。

 それでも最初はレベルの差を技量で埋めて回りに追いつこうとし、一定の成果はあった。だが、レベルの差は広がるばかり。
 ついには誰にも勝てないようになってしまった。
 努力しても、努力しても、届かない。
 もはや、誰も彼女に期待しない。氷狼族の天才は、一気に落ちこぼれになった。

 諦めきれない彼女は、それからも技量を磨き、魔物と戦い続けた。
 そんな彼女に与えられたのは、村の周りの見回り。人間たちが村に近づいてないかを確認するのが仕事だった。
 それは、氷狼族の村では、劣った戦士の仕事。

 そして、二週間前。人間たちの斥候隊がやってくる。
 彼らは、村を隠すための認識阻害の結界を破り村の位置を突き止めた。

 彼らを逃がせば、大勢の人間たちが氷狼族という希少で高価な奴隷を大量に手に入れようと、やってくる。
 見回りをしていた氷狼族は、三人が人間を倒そうとし、一人は村に増援を頼みにいった。

 結果は、四人全員が捕えられた。一人は見せしめに惨たらしく殺され、恐怖に震えた一人が氷狼の村の秘密をすべて話してしまった。
 その後、生き残った三人はすべて奴隷に売られた。

 売られてからしばらく経ち、セツナ以外は奇病を患い痛みに耐えきれず舌を噛んで死んでいる。そして死んだ二人はセツナの友人だった。

 死ぬのはセツナの友人二人だけでは済まない。このままではそう遠くないうちに、氷狼の村が襲われる。そのために必要な情報はすべて、心の弱い氷狼が吐いてしまった。

 セツナが憎んでいるのは、自分たちを捕え、友達を死に追いやった人間。
 今まさに大事な仲間たちのいる氷狼の村を襲い、さらなる悲劇を生み出そうとする人間。

 そして、弱くて何もできない自分だ。
 もし、自分が強ければ人間を皆殺しにして情報が洩れるのを防げた。
 自分が弱いから、氷狼の村を危険に晒した。
 そのことが許せない。

 だから、俺はセツナに復讐の機会を与えてやるつもりだ。思う存分憎い人間を殺して、弱い自分と決別するチャンスを。

「セツナ、交渉をしようか。その前に俺の鑑定紙を見せてやる」

 組み伏せたままのセツナに、俺は自らの鑑定紙を見せつける。
 それは、昨日購入し使用した鑑定紙。……それを名前欄をはじめ、ちょこちょこと偽造したもの。通常、鑑定紙は身分証明に使われるぐらい信用度が高く、偽造はほぼ不可能だが俺なら弄れる。

 勇者というクラスは偽造せず残している。
 だから……。

「レベル上限、の、増加」

 天才から落ちこぼれに転落したセツナが何よりも求めたものが書いてあった。

「セツナ、氷狼族の村だが、残念なことにすでに大規模な人間の傭兵団に偽装したジオラル王国の兵隊たちが進軍をしている。早ければ明日には到着する。まあ、今さら慌てて、村に帰ったところで手遅れだ。逃げる時間すらない。絶望的な戦いをするしかないな。そこに、弱いセツナが一人増えても、奴隷にされる氷狼が増えるだけ。なにせ、正規の軍隊だ。それも最強と呼ばれるジオラル王国のな。氷狼族は全員、死ぬか奴隷だ」

 セツナの記憶を【回復ヒール】したときから、氷狼族のことは気にかけて情報を集めていた。
 ジオラル王国の軍には、金稼ぎのために傭兵団を装い亜人の村を襲い奴隷としてラナリッタに売り飛ばす部隊が存在し、そいつらが動いていることを突き止めた。

 いや、突き止めたわけじゃない。そういう計画があったことを、近衛騎士団長を【回復ヒール】したときの記憶から思い出した。
 大規模な軍隊が動くと知っていれば、その動きの痕跡を追うのは容易い。到着日時を割り出すこともできる。

「どうして、ジオラル王国の兵隊が」
「兵隊っていうのは普段は暇だ。その暇な連中を使って、亜人の村を襲うと、いい訓練になるし、兵士たちのレベル上げが出来て、しかも金になる。ジオラル王国の重要な金策の一つだな」

 セツナの顔が憎しみで歪む。国そのものが金のために、氷狼族を滅ぼそうとしている。
 そのことは、当事者である彼女には絶対に許せないことだろう。
 さあ、憎め、憎め。

「さて、セツナ。その鑑定紙を見ればわかる通り、俺は強いよ。なにせ、剣聖でステータスが高い。一騎当千だな。ここにいないフレイアも俺と同じぐらい強い。そして俺は、弱いセツナを強くできる。レベル上限を上げてやれるからな。あるいは、俺たちが加勢すれば氷狼族は助かるかもしれない。セツナも強くなって憎い人間を殺せるようになるかもな」

 セツナが息を飲む。
 俺の言いたいことがわかってきたようだ。

「何をしたら協力してくれる。セツナは、強くなるためなら、みんなを守るためなら何でもする」

 俺はセツナの首元に押し付けたナイフをはなして立ち上がる。

「俺が力を貸してやる条件は二つだ。一つ目は真の名を明かすこと。その意味はわかるな」
「わかる、一生、本当の意味でセツナは奴隷になる。それはいい。だけど、村を救ってから。じゃないと信用できない」
「ほう、それは俺にも同じことが言えるんだが」
「それは、信用してとしか言えない」
「わかった。信用しよう。氷狼族の誠意というものを見せてもらおうか」

 甘いとは思う。だけど、その甘さが心を縛る鎖になる。
 真の名を使ってできるのは命令に従わせることだけ。

 それではだめだ。常に、全力で自分に何をできるか考え工夫し続ける。
 そうでないと成長はしない。強くならない。
 そうなってもらうには、きっちりと心を掴まないといけない。

「もう一つは、おまえ自身が強くなることだ。勇者の体液でレベル上限は越えられる。唾液や血液でも効果はあるが、ひどく効率が悪い。一番効率がいいのは精液だ」

 俺は自らの股間を指さす。
 元気よくテントが張っていた。
 セツナは、それを見て息を飲む。

「はっきり言おう、俺はおまえのレベル上限以外の才能すべてを欲している。そのために、おまえが憎む人間どもを殺すし、氷狼族を守ってやる。それだけの価値がおまえにはあるからだ。だがな、今のまま変わらないつもりなら、おまえはいらない。そもそも、セツナ、おまえはそのままでいいのか? なにもできないままで? また弱いせいで絶望するのか?」
「セツナは、セツナは」

 セツナが逡巡する。
 だから、俺はあえて笑いかける。

「これは命令じゃない。自分の意思で変わるために手を伸ばせ。躊躇うな。これはただの〇〇〇じゃない。これはセツナの未来だ。さあ、選べ。おまえは未来と一緒に〇〇〇を掴むのか。それともすべてを諦めるのか」

 もし、ここで未来を掴むという選択ができないなら、残念だが彼女は必要ない。
 いくら、素質があっても肝心な心の強さが足りないのだから。
 セツナがまっすぐに俺の〇〇〇を見る。

「セツナは変わりたい。強くなって、みんなを守りたい。氷狼族をお金のために殺してさらう人間を殺す強さがほしい。だから……」

 その表情には強い決意があった。
 美しいとすら思えた。

「セツナは未来《〇〇〇》を掴む」

 彼女は自分の意思で〇〇〇に手を伸ばした。
 合格だ。彼女は自分の未来を掴んだ。
 無理強いではなく、自分の意思で。
 さあ、これで彼女は資格を得た。

 俺は大事な仲間のために、氷狼族を狙うジオラル軍どもを皆殺しにするとしよう。
 正直言うと、俺も奴らは嫌いだ。殺したい。フレイアに母国の兵士どもを殺させるのも面白い。

 ふむ、セツナのために戦うつもりだったが、どうやら俺にとっても面白いゲームになりそうだ。
 楽しくなってきた。セツナのレベル上限あげが終われば、さっそく出発しよう。

 
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