こんにちは!DACです。
今回は報道写真についてのお話です。
ターゲットは
報道写真のターゲットになる方は沢山いらっしゃいますが、今回のターゲットはタイトル通り、稲田防衛大臣です。
色々とお騒がせの方ですが、このたびその功績を称えられて内閣改造で防衛大臣はご卒業になられるそうですね。おめでとうございます!心よりお喜び申し上げます。
安倍晋三首相は8月3日を軸に内閣改造を行う調整に入った。自民党役員人事も併せて行う。内閣支持率が大幅に下落し、今月2日の東京都議選では自民党が過去最低議席を大きく下回る惨敗を喫したため、早期に人事を刷新して政権浮揚を図る必要があると判断した。政府・与党関係者が明らかにした。野党が罷免を要求している稲田朋美防衛相と、改正組織犯罪処罰法の国会審議で不安定な答弁が続いた金田勝年法相は交代させる方向だ。
どういう写真が撮られているの?
まあ全体としては普通の写真です。記者会見や国会、政治活動をしているときの様々な場面での1シーンを切り取った写真です。
ただ、問題は時々「これ大丈夫?」と思うような写真が混じっているのです。今回お伝えしたいのは、変顔とか「これはヒドイ」という写真ですね。例えば、以下のような写真が使われていました。
毎日新聞写真部
(毎日新聞写真部には勝てる気がしない) pic.twitter.com/qEtyyKRQc6
— 🏕インドア派キャンパー (@I_hate_camp) 2017年6月28日
えっと。本当にこの報道でこれ以外に良い写真が他に無かったのか…と思ってしまうほどヒドイですね。
「左はともかく右はねえよ!」と稲田さんがとってもとっても苦手な小生でも同情して叫んでしまうくらい酷いことになっています。そりゃ偶然マイクがこの角度になってしまっただけと抗弁は出来ますけどね。どこをどう見ても鼻に突き刺さってる酷い絵柄であるということは否定しようが無いわけです。
オマケ
産経新聞
内閣大幅改造、8月4日を軸に 外相に茂木敏充氏有力 稲田朋美防衛相は交代 https://t.co/CrjITLoBNM pic.twitter.com/hoAXnGNwin
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2017年7月7日
これは産経ですね。もっともビジネスジャーナル他もこのスッパマンみたいな顔を撮っているようです。もしかすると、稲田さんなりの決め顔なのかもしれませんが個人的には控えた方が良いと忠告する側近がいないのかと他人事ながら心配になります。
報道機関の倫理を問いたい、本当にこれで良いのか?
カメラマンが悪いのかそれを採用した人が悪いのか知りませんけど、報道機関がこういうものを広く知らしめるのはいかがなものかと小生は思います。
昨日書いた「炎上を正義だと信じる人たち」に近しい精神性や規範意識なんじゃないでしょうか?稲田さんは確かに色々と真っ黒に近い灰色な人物だと小生は思うけれど「悪であると認識したらどう表現しても良いでしょう、故意では無いのだし…」と報道機関が考えているのだとしたらとても恐ろしいことだと思うのです。
それって未必の故意に隠れた卑怯な主張であって、素人がニヤニヤする分には許されても第四の権力、社会の木鐸とされる報道機関が易々と越えてはいけない一線を越えているような気がします。
「面白がっているお前が言うな!」とお叱りの向きもありましょうが、それはそれこれはこれです。
問題は、新聞社や雑誌社がその人のどの写真を選ぶかによって、社会や政治に明らかに影響を及ぼす事もあることである。人は、いろいろな表情をする。いつも感じ良く微笑んでいるだけの人などまずおらず、ただ向かい合って数十分話し合うだけでも、笑ったり顔をしかめたり、鋭い目をしたり楽しげに頬を緩めたり、様々な表情をする筈だ。だから記者会見の時にも、政治家は話す内容や記者の質問によって、様々な表情を見せる。そして報道カメラマン達は、それを連写して何百枚もとり続けているわけだが。 で、ある政治家を撮ったもののうちどういう表情を「良い写真」と考えるかについて、その報道カメラマンが属する新聞社なり雑誌社のデスクの政治的立場によって、かなり違うように思える。
人の写真というのは、様々に変わる表情のうちの一瞬を切り取ったものに過ぎない。 しかし見る人はそれをその人のすべてのように受け取って、好感を持ったり悪感情を抱いたりしがちだ。そして新聞社や雑誌社には、あえて読者に特定の感情を抱かせるような写真を、意図的に掲載する社があるから要注意だ。
雑誌社には当然それぞれに“色”があるが、新聞も決して公正中立ではない事を、人は意識しておくべきであろう。
引用元の記事にあるとおり報道カメラマン達は、それを連写して何百枚もとり続けているわけだ
から、その写真が何百枚の中の1枚として選ばれるには必ず何かの理由がある。「たまたま」「偶然」「それしかなかった」という言い訳はかなり苦しいと思います。
終わりに
何度でも書きますけど小生は個人的に稲田さんは嫌いです。大嫌い!目にしたくないし、何のために政治家になったか不思議に思うくらいですぐさま国政から消えて欲しいです。
だけど、それとこれは話が全然違うのです。
報道機関には写真を決める自由があります。それは裏を返せば、読者の観点を独善的に勝手に絞り込む自由を行使しているとも言えます。
これをもってフェイクニュースだとは言いません。確かに彼女はそういう変な顔をしたのだし、そういう角度で撮れば、鼻にマイクを突っ込んだ奇妙で変質的な写真の被写体ではあったでしょう。だけど、物事を正しく見たい正しく伝えたいと心底思っているのであれば、小生はこの切り取り方は決して正しいとは思いません。