Eピッキングに悩む人だけに、こっそりと | ポール・ギルバートに見るピッキングの極意

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Eピッキングに悩む人だけに、こっそりと | ポール・ギルバートに見るピッキングの極意

今回はピッキングのトレース問題について考えます。
ピッキングは支点があって動く運動なので、自然と弧を描くことになります。弦の上に直接弧を持っていくと、中心で最大にピックが近づき、中心からずれると遠ざかります。
中心から遠ざかるとヒット率が悪くなるということです。この方法では細かなコントロールが必要となり最先端部分でのピッキングは非常に難しくなります。

 

ヒット率を平均に持っていくためには弧の運動に直接ではなく、弧に対して横から当てることで水平運動が得られます。これを利用したのが横振りピッキングです。

 

 

横振り運動のピッキング

手首を支点に横に振っています。
ただ、これだと力が入ってしまうこともあり、コントロールは難しくなります。さらに、腕振りになってしまうこともあります。腕から振ると支点から作用点までが遠くなりよりコントロールは難しくなります。

 

手首部分に回転はありません。

 

この状態の弾き方はスピードを上げずに、スキッピングなど弦を飛び越えたピッキングでは有効でしょう。ミドルスピードまでと考えた方がいいと思います。

 

 

つぎに、ハミングバードピッキングを応用した方法です

これはエドワード・ヴァンヘイレンで有名なピッキングですが、これも充分に練習しないとコントロールは難しいです。
手首を曲げ、そのまま回転させることで速いピッキングを作ります。ピックの先端を使い、抜けよく音を出します。

 

手のひらが浮いているのでブリッジミュートはしにくいです。ピックはかなり寝た状態になっています。このピッキングは1本の弦の連続ヒットには適してしますが、弦移動となると至難の業です。

 

 

つぎは、ハミングバードを更に応用して小さくコンパクトにまとめたピッキングです

横振りタイプより親指の付け根に空間を持たせてあります。

 

 

この方法でピックを平行振りに変えると、、

 

 

上記とこれが一番ポールに近いと思われるピッキングです。
支点を小指の付け根辺りに持っていき、小さな手首の回転を利用します。
するとこういう運動ができます。この解説はひとつ前の記事に載っています。[D世界初解析! ポールのピッキング]

 

 

この方法で必死に練習してみましょう。
これらの図解やGIF動画は、動きを分かりやすくするために大きな動きになっています。実際には極小さな動きで弾いてください。

 

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