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〜自分の人生を歩み始めるブログ〜

マニュアルとルールで人を動かすことが効率化と考えてる会社に思うこと

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ビジネスでは人は使うもの

たけのこです。

 

先日、会社の集合研修に行ってきました。

その中の課題で、労働時間を減らすための働き方改革案を提案するものがありました。

 

働き方改革についてはブームみたいなものなので、こういった内容が研修のテーマとして与えられるのは想定できる範囲内です。

 

しかし、研修での同期の解決案が少し悩ましい内容だったので、今回はその時の話を書きたいと思います。

 といいつつ、私のグチです。

 

性悪説が長時間労働を招いている

私の仕事はいわゆる経営管理業務、総務や経理、法務などホワイトカラーの仕事です。

 

それでも月々の残業時間は80~100時間程度。

これを多いとみるか、少ないとみるかは読んでいるあなたの仕事次第だと思いますが、

 

私にとっては多いです。 

 

なぜこんなにも残業が多いか考えてみると、いくらでも理由をあげることはできますが、根本的にある考え方の一つが問題になっていると思っています。

 

「不正を起こさせない管理体制をつくる」

 

私の上司が常々言っています。

不正が起こってからでは遅いので、不正やミスをできないための仕組みを作るということです。

 

当然これは理解できます。

 

警察のネズミ捕りで例えればわかりやすいです。

隠れてスピード違反を取り締まるのと、パトカーで街中をドライブしながら違反を起こさせないようにするのでは、どちらが犯罪が起きにくいかよくわかります。

 

パトカーの前でスピード違反する人はいません。

 

でも、それが理由で不正やミスが起きるたびに、再発防止策として多くのルールが次々と作りあげられています

 

ルールや業務フローが増えれば増えるほど仕事量も合わせて増えていきますが、それにともない、現場の不正やミスが減るかと言えば、期待している効果は出ていないでしょう。

 

このように私の会社の場合は、性悪説が残業時間を長時間化させている理由と思っています。

 

会社が考える労働時間改革

長時間労働について会社はどう思っているかと言うと、自分たちの仕事量が多いのであれば、外注化すればいいという考え方があります。

仕事量が減らせないなら、金を払って人にやらせればいいって考えです。

 

確かに、私たちの会社の労働時間は減少するかもしれません。でも、外注化によって、仕事の品質が保てるか疑問です。

 

ただでさえ、私の会社は多くの派遣社員を雇い入れ、それに加えて外注化するとなれば、自社のノウハウの流出だけでなく、品質低下は免れない一面があると思います。

 

外注=品質低下ではありませんが、それが働き方改革の目玉になることが問題です。

 

 

私の同期が考える働き方改革

今回の研修では5人ほどのグループをつくり、働き方改革について話し合い、10分ほどプレゼンするといった課題がありました。

さて、研修での私の同期の改革案はどうでしょうか。

 

全部で8班くらいありました。

驚くべきことに、私の班を除くすべての班のプレゼン内容が同じでした。

 

「マニュアルを整備し、一般職、契約社員、派遣社員に総合職の業務の一端を任せる」

 

といったものです。

つまり私の会社で問題になっているのは総合職の残業時間なので、ほとんど残業をせずに帰っている職員にマニュアル渡して、働けって言っているんです。

 

私はこれがとてもショックでした。

 

自分たちの能力を生かし、人材を活用する手段を提案するならまだしも、やること多くて忙しいから、他人にやらせればいいという考え方なんです。

 

会社とまさに同じことを言っているだけ。

自分たちの事しか考えておらず、まったく業務改善策になっていない。

 

しかも、マニュアル渡しておけば、仕事を任せておけると思っているんです。

それでマネジメントできるとは思えません。

改革案とは決して言えませんよ。

 

その結果、マニュアルがどんどん整備されていく

この研修を受けてか、それとも、もともとの計画かはわかりませんが、ここ1,2年で多くのマニュアルが整備されました。

 

会社のネットワーク上でマニュアルがいつでも閲覧でき、改善事例や優良事例を共有するためのシステムも作られました。

 

ただ実際に、どこまで活用されているは不明です。

マニュアルの存在すら知らない人もいます。

少なくとも情報を共有システムは全く利用されていないのが現状で、私の残業は減っていません。

 

マニュアルと経験だけでは人は育たない

たぶんこんな改革案しかでないのは、私の会社がOJTと言いながら新入社員にマニュアルと規定を渡して、先輩たちのやってきた仕事を真似しながら、仕事をさせてきた結果なのでしょう。

 

その結果、マニュアルがあれば人をコントロールできると思っている社員が量産されていました。

 

私の上司の口癖も

「何か問題があれば、規定を読め」です。

 

仕事の本質を理解して、創意工夫して考え、業務を改善していくということを教える人がいかに少ないかわかる研修でした。

 

人を育てる教育

創業以来100年以上続いている会社に物申すとすれば「人を育てろ」と言いたいです。

確かに、マニュアルと仕事の経験を積めば、それなりに仕事のできる人間は育つでしょう。言ってしまえばつぶしの効かない量産型社員です。

 

しかし、物事の本質を理解することや、考える力を持った人間を育てなければ、イノベーションは生まれないし、時代の変化に対応できない組織になっていく一方です。

 

 

こんな会社に使われないでください

ほとんど、会社のグチになってしまいましたが、こんな会社もあるという紹介でした。

就活生にはよく注意してもらいたいです。

採用担当者の説明には本当の真実は隠されていません。

 

私の会社は従業員8000人ほどの会社ですが、仕事の多くを外注して稼いでいます。

そして、従業員と同じくらい派遣社員を受け入れている会社でもあります。

 

こんな組織に、少ない賃金でこき使われるのってばからしくないですか?

 

これからの時代は、物事を自分で考え行動する力がなければ、AIや他の物に仕事を奪われるか、そういったものに使われていくんだと思います。私の仕事もそのうち機械に置き換わるでしょう。

 

普通に働いていれば、普通の生活ができる時代は終わりました。

将来を想像し、考え行動を起こせる人材育成ができない会社は淘汰されていくと思います。

 

ただその前に、使われる人間をやめていかないと、いつまでも鎖でつながれた生活が待っていると言いたいのでした。