MVNO(格安SIM)はしばらく契約していなかったのだが、少し前久々に契約した。
といってもメイン回線として使いたいわけではなく、母のお古のスマホとして回ってきたdocomo版iPhone 6 Plusを活用するためだ。
契約したのはso-net系のMVNO『nuroモバイル』。
今回一番重視したのは安さ
そういう意味で満足しているが、MVNOで相変わらずだなと思う所も多かったので紹介しようと思う。
nuroモバイルを契約した理由

nuroモバイル
今回契約した『nuroモバイル』はso-net系、さらに言えばソニー系のMVNOだ。
ISP系(ニフティなどのインターネットサービスプロバイダ系)MVNOは信頼性はあるが、スピードはそれほどでもないというイメージが何となくあり、速度重視の人にはあまりおすすめできないと僕は思っている。
そういう人には、
- UQ mobileやY!mobileなどの『大手キャリアサブブランド』
- IIJmioやOCN モバイル ONEなどの『NTT系』
を僕はお勧めしている。
だが、今回の用途は車載用通信環境としてのMVNOだ。正直それほどスピードは求めていない。
- エリアが広い
- 最低価格が安い
- 通信容量の繰り越しなど柔軟性の高いプラン
が条件だった。
その結果悩んだのはDMMモバイルとnuroモバイルだったのだが、nuroモバイルを選択した決め手は、
値段の安さ
だった。
容量としては1GBは流石に心許ないが、3GBはなくてもいいって感じなので、2GBプランか3GBプランが存在して安い方を選択したイメージになる。
DMMモバイルとnuroモバイルの料金比較
DMMモバイルとnuroモバイルの、1GB〜3GB低容量プランを比較すると以下のようになる。
| プラン | DMMモバイル | nuroモバイル |
|---|---|---|
| 1GB(データ専用) | 440円 | 無し |
| 2GB(データ専用) | 770円 | 700円 |
| 3GB(データ専用) | 850円 | 900円 |
| SMSオプション | 150円 | 150円 |
ポイントは、
- DMMは1GBプランがある
- 2GBはnuroが安い
- 3GBはDMMが安い
という感じ。
安いといっても数十円の話ではあるが、今回はメイン回線ではなく、車載スマホ用の回線。
毎日使うわけではないし、ものすごく早い通信速度も求めていない。
とりあえず繋がればOK
くらいの認識なので、コスパの高いnuroモバイルの2GBプランを選択した。
データ通信専用プランなのでいわゆる契約縛りは存在しないが、音声プランを選択する場合1年の契約縛りがあることは注意して欲しい。
SMSオプションを契約する

SIMパッケージ
安さ重視に少し矛盾するが、1つだけオプションサービスを契約した。それは、
SMSオプション
SMSなんてLINEとかで使うだけなので不要では?という意見はあると思うのだが、実はLTE網に安定して接続するためにはあった方がよいと思っている。
VoLTEが主流になり以前程問題は発生しなくなったと言われているが、今回は車で使うと言うことで、例えば高速道路走行中など圏外と圏内が繰り返されるシーンは考えられる。
そんな時に、いちいち再接続に時間がかかっていたらストレスなので、契約する事にした。
オプション料金は150円で、これはどのMVNOでも大体同じ価格だ。契約の必要性は自身で判断いただく必要があるが、特にメイン回線として使用するなら付けた方がよいかと思う。
※音声契約の場合は無条件で付与される
nuroモバイルのSIMが到着
今回はWEBで申込み手続きを行った。
WEBサイト上には、
「nuroモバイル」では、午後3時までに「nuro」モバイル公式サイトで申込み手続きが完了した場合、SIMパッケージを最短で当日中に発送いたします。
お客さまのお手元には、最短でお申込み完了翌日に届きます。
の記載があるのだが、確かに到着が早く申込みの翌日にはSIMカードが到着した。

発送はクロネコ

納品書
まあそこまで急いではいなかったがw

SIMパッケージ

内側が説明
パッケージはよくある形で、紙の外装はサービス名や注意点がプリントされている。
そして、中身は、、、
真っ白なSIM

真っ白なSIM
nuroモバイルはドコモ回線を利用するMVNOサービスで、2015年頃まではドコモのSIMが送付されていた。
だが、
- 紛らわしい
- サポートをドコモに求めるユーザーが多数現れる
など問題も発生し、MVNO専用SIMが登場した。それがこの真っ白なSIMというわけだ。
nuroモバイルの通信速度はどんなものか
MVNOはほとんどの場合ドコモ回線を利用しているので、スペック上の最高通信速度はドコモ回線に依存する。
ただ、はっきり言っておくと、
通信スピードは基本的に遅い
ダウンロードスピードで言うと、時期や地域によって差異はあるが、
| 時間帯 | 速度 | 備考 |
|---|---|---|
| 通常 | 3〜5Mpbs | 日中 |
| 空いている時間帯 | 20Mbps | 早朝など |
| ピークタイム | 1Mbps以下 | 平日ランチタイム 通勤時間 夜間 |
という感じだ。
逆に、アップロードは概ね5Mbps程度と比較的安定した速度となっている。
ただ、MNO(docomo・au・SoftBank)のいつでも高速通信できるのが当たり前な人にとっては、ストレスを感じる速度ではないかと思う。
MNOは大体安定して20Mbps程度の速度が出るので、使えないとまでは思わないが「遅い」というのは体感的にもわかる。
正直、メイン回線として使う気にはならないとは思った。
『速度は遅い』を前提に車載回線として使った感想
ただ、『速度が遅い』というのは最初から分かっていた話だ。
月920円(税込)でMNOと同じ品質を求めるなんて虫がよすぎる。冒頭にも記載したが、今回僕は車載スマホに利用する回線として契約している。
ちなみに、普段はこんな感じで配置することが多く、

iPhone 6 Plusを車に搭載
大体の場合は、音楽かYouTubeを再生し、Lightning経由でカーオーディオへ出力可能な車載ケーブル『Logitec LHC-ACI02』経由でカーステに流している。
- SNS(TwitterやFacebook)を見たり投稿する
- メールを送受信する
なんて用途には全く使わない。それはメインのスマホがあるので。
- 音楽を再生する(Apple Musicなど配信型含む)
- 動画を再生する
- 地図を見る(ナビ)
が9割以上の用途で、この程度ならそれほどストレスなく使える。
だが、一番象徴的だったのが、
YouTubeを再生すると常に低画質モードになった
ということで、高画質な動画再生は難しいことは申し添えておく。
運転中に動画を真剣に見るわけではないので、低画質でもそれほど気にならないとは思うが。
料金はどのくらいか?
今回契約したのはデータ通信専用2GBプラン。
契約初月の明細はこんな感じ。

契約初月の明細
データ通信料などは無料だが、
- 登録事務手数料
- SIMカード準備料
という手数料が発生する。

2ヶ月目以降の明細
2ヶ月目以降は、
- データ通信料
- SMSオプション利用料
の通常料金となる。
920円はかなり安いと感じる。
終わりに
僕の車は2017年で購入からちょうど10年経つ。
そろそろ買い換えも検討しなければならないのだが、一番不便なのは実はナビでこれが2005年くらいに購入したモノなので、さすがにもう役に立たない。
ナビも音楽も今やスマホから再生した方が楽で、たまたま手元に戻ってきたiPhone 6 Plusはとても便利なのだが、
通信回線がないことが不便
という不満があった。
音楽とかはあらかじめWi-Fi環境でダウンロードしておけばよいが、今やそれが面倒。いちいちテザリング接続させるのも面倒。
格安SIMでとりあえず繋がる状態にする
っていうのもありだなと思った。
今回の契約で発生する費用は月額920円(税込)。
通信量は翌月まで繰り越す事もできるし、容量オーバーしても200Kbpsで通信できるので、恐らく音楽再生くらいならこと足りるだろう。
限定的な用途ではあるが、格安SIMの選定ポイントは用途によって割り切る事でもあると思うので、
安定的な高速回線が不要で安さ(コスパ)重視
という人にはnuroモバイルの2GBプランはおすすめだ。





