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よし!
はい。(一同)頂きます。
(戸をたたく音)
お客さんかな。
あの~ 今日は もうしまいなんですけど。
お電話もらった島田です。
島田さん…?
小江美!
姉さん… 誰?
別れた旦那。え?
今までどこ ほっつき歩いてたんだ。
5年も音信不通で。
何で?何で こんなとこまで来たのよ!
帰るぞ。やめて。
<過去を捨てて新しい幸せをつかもうとした小江美の前に現れた 昔の夫。こころは 突然の出来事に戸惑うばかりでした>
♪「Pon pon pon…」
♪「愛の言葉をリル」
♪「シャイなハートがドキドキ」
♪「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」
♪「瞼閉じれば蘇る」
♪「幼い頃の大事な 宝物だけは」
♪「ずっと この胸に抱きしめて来たのさ… Ah ah」
♪「夜の酒場で Lonely」
♪「あの娘 今頃どうしてる?」
♪「さなぎは今、 蝶になって」
♪「きっと誰かの腕の中」
♪「肩寄せ合い 声合わせて」
♪「希望に燃える 恋の歌」
1966年7月3日ビートルズは 日本での公演を終え次のステージとなるフィリピンへと旅立ちました。
僅か5日間の滞在でしたが台風と共にやって来て日本中を熱狂の渦に巻き込んだ彼らはビートルズ台風と呼ばれました。
(宗男)ありがとな ビートルズ!
(みね子)ありがとう!
何か お祭りみたいだったね。んだな。
ビートルズは世界を祭りにしてしまうんだ。
そっか。おう。
まぁ 宗男さんもだけどね。
そうか?フフフ!
何だか にぎやかだ。
あぁ…。
そろそろ 帰んねえとな。
そうが… んだね。
んだな。
<お父さん。宗男さんが帰ってしまいます。当たり前だし分かっていたことだけど…>
漫画が本になったら 教えろよ。奥茨城でベストセラーにしてやっから。
(祐二)お~!ありがとうございます!
ハハハハ!(啓輔)痛いっちゃ~!
早苗ちゃん。
あんたはよ 美人さんなんだがらよ分がってっか?
(早苗)分かってる。
でもな もうちっと笑え。
笑うと もっと かわいくなっど。俺みたいに こうやって。
フフフ…。
(宗男)ほら ほら!ね? かわいがっぺ!
島谷君。(島谷)はい。
みね子を よろしくな。よろしくな よろしくな。
はい 頑張ります。
うん… よし! てなわげで 皆…。
これがらもみね子を よろしく頼むわ!
(2人)はい。はい。
富さん 世話んなりました。ありがとう!
あっ いぐら払ったらいいもんだろうが。
泊まらせでもらった分。
(富)そんなもの もらえない。
そうが? いいのげ?
お赤飯 ありがとう。おいしかった。
(2人)フフフ!
富さん。みね子を よろしくお願いします。
分がった。ハハハハハ!
(秀俊)これ ポークカツサンドです。お昼にでも食べて下さい。
うわっ! すげえ!
本当に? うわ~ うれしいわ…。
うわっ!ありがとうございます!
ありがとうございます。
あの…。(鈴子)どうした?
(宗男)みんな 俺はねうれしかったです。みね子が 東京で優しい人たぢと一緒にいで。かわいがってもらっていでそれが 何より うれしかったです。
本当に うれしかった。ありがとうございます。
身内のもんが言うのはおがしいかもしんねえけどこいづは 本当に いいやづです。いいやづなんです。
幸せに生きでもらいでえんだ。どうか…。
どうか これがらも みね子をよろしくお願い致します。
♪~
谷田部家の皆さんによろしくお伝え下さい。
私に お任せ下さいと。
はい ありがとうございます。伝えます。
(省吾)宗男 また来いよ。
ありがとうございます!ハヤシライス うまかったです。
また今度 来ますよ。おう。
高子さん! みね子 よろしくね。厳しくやっていいがんね。
(高子)あ~ そう? 分かった。ピシピシピシ!
ヒデちゃん ありがとな。みね子 よろしくな。
で ヒデちゃんも頑張れ。早ぐ 元治 抜がせよ。
(元治)あ?はい そのつもりです。
すぐだと思います。だよなぁ… は?
元治 そんな顔すんな。寂しいの分がっけどよ。
誰が?
俺は寂しいよ。おめえ 好きだがらよ。
そういうさ…。
急にさ まっすぐなことをさ…。
ずるいんだよ… 腹立つわぁ…。
俺も好きだよ!
元治~!
宗男~!
あ~!
残念ながら 美しくはないねえ。
元気でよ! 元気でな!
♪~
ありがとね。
何 言ってんだ こっちこそだ。
おめえよ ローリング・ストーンズってバンド知ってっか?
よぐ知んねぇ。
何かな あいづらはよ イギリスから俺に喧嘩売ってる感じがすんだわ。
売られだ喧嘩は買わねえどな。
そのうぢ 日本さ来るわ きっと。
んだがらよ 俺は またおめえに会いに来るって意味だ。
うん。分がっか?
ありがとう。
せ~の! よいしょ!
よっしゃ かかった かかった!じゃあな!
はい。
<お父さん…。私は何だかとても不思議な気持ちです。あぁ 私は 茨城に帰る人を見送る人になってしまったんだなと思いました>
♪~
頑張ろうね。
おや? おやおや?
何だか 気になるポスターですね。
カメラも しっかり映してますね。メモ メモ…。
「ノドナオール」。あっ そこじゃないですね。
「川本世津子」。
(元治)ヒデ 新しいダスター 出しとけ。(秀俊)はい。
手伝います。あっ ありがとう。
はい。
大丈夫?ん? そんなに重ぐないですよ。
じゃなくて 急に寂しくなっちゃったんじゃない?
分がっちゃいました? フフ…。
分かりやすいからね子どもみたいに。
えっ!アハハ! あっ じゃ それ よろしく。
はい。
♪~
これ…。
(元治)おい ヒデ まだかよ!
(省吾)どうした?
うぢのですか?
(実)じゃあ 私は これで。あっ ちょっと お待ちになって。
これ お重 お返ししますから。いやいや 忙しいんだから!
また寄せてもらいますからそん時で大丈夫ですから。
ご主人いつか 取りにいらっしゃるって。
だから そん時までお預かりしててもよろしいですか?
(美代子)はい。
お願い致します。
みね子のお父さんから預かったのよ。
お父さんとそれからお母さんとね。
でも 何で…。
何で 私に教えてくれなかったんですかって。
はぁ…。
そうやって めそめそするに決まってるからだよ。
え…?
あんたには悪いけどそれは 私が預かったの。
(鈴子)短い時間だったけどねあんたのお父さんはそういう約束をちゃんと守る人だと私には分かってる。
だから 信じてる。
必ず 取りに見えるってね。
♪~
(鈴子)来るよ。
あんたのお父さんは…。
絶対。
♪~
だから それは私が お預かりします。
いいね?
はい。
♪~
さっ みんな 時間だよ 時間。
はい! ほら 開店だ!(一同)はい。
<お父さん。鈴子さんに言われっと本当に そうなるような気がしてしまいます。そういえば こごすずふり亭のある場所 町はとても縁起がいいというか願いがかなう場所なのだそうです。そのいわれはごめんなさいちょっと忘れました>
私が代わって ご説明しましょう。
そもそも 徳川家康が江戸に幕府を…。
うう!? えっ!?
♪~
(鈴子)はい 店 開けるよ!はい。
℡
みね子。はい。これ 掛けて。
♪~