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（宗男）何かあっても拾った命だがら笑って生ぎようって決めたんだ。悔しかったがらね。
よし！（一同）お～！
できた～！（拍手）
（みね子）＜お父さん…。お父さんの弟は今日も笑っていますよ。ちょっと笑い過ぎな気もしますが許します。そしてみんなで働くのは楽しいです＞
（秀俊）どうした？（島谷）いや。
そうか。うん。
♪「Ｐｏｎ　ｐｏｎ　ｐｏｎ…」
♪「愛の言葉をリル」
♪「シャイなハートがドキドキ」
♪「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」
♪「瞼閉じれば蘇る」
♪「幼い頃の大事な　宝物だけは」
♪「ずっと　この胸に抱きしめて来たのさ…　Ａｈ　ａｈ」
♪「夜の酒場で　Ｌｏｎｅｌｙ」
♪「あの娘　今頃どうしてる？」
♪「さなぎは今、　蝶になって」
♪「きっと誰かの腕の中」
♪「肩寄せ合い　声合わせて」
♪「希望に燃える　恋の歌」
（いびき）
（秀俊）赤飯あがりました～！
（啓輔）あっ　新しい漫画「お赤飯くん」ちゅうがは　どうや？
（祐二）うまそうやな。（啓輔）「ごま塩くん」っていう…。
（鼻歌）
（高子）それ　何の歌だっけ？（安江）えっ？　何だっけ？
（鈴子）♪「夜明けのうたよ」だね。
あ～　それそれ　それそれ！
♪～
♪～（「夜明けのうた」）
寝れんの　３時間ぐれえか…。
フフフ…。
♪～（「夜明けのうた」）
（祐二）何か　いいもんが描けそうな気がすっちゃ！
（啓輔）笑えるもんがいいね。そうやちゃ。
♪～
宗男さん。
あぁ…　ん？
あの…。これ。
これって…。
これで見に行って下さい　ビートルズ。
すげえな…　どうしたの？　これ。
あっ　いや…うちの家から送られてきて。
何か　父の知り合いから手に入ったらしくて。
（秀俊）へぇ　すげえな。
ん？　島谷君は　行がねえの？
僕は　いいんです。
宗男さんが行った方が。
何で？え…？
何で　黙ってだ？
言ってみな。
♪～
何か　恥ずかしくて…。
もちろん　うちの親には悪気はないんですけど…。
♪～
みね子ちゃん一生懸命　応募とかしてるのに手に入らないものが何か　簡単に送られてきて…。
そういうのが何か…。
みね子ちゃんに渡そうと思ったけど…。
何か　できなくて…。
何て言っていいか分かんないけどやりきれなくて…。
みね子ちゃん　言ってたんですよ。
私はかわいそうなんかじゃないって。
そういうふうに見えるかもしれないけど違うって。
僕も　そうなのかな…。
単に恵まれてるとか思われたくなかったのかな…。
そっが。
好きなんだ？みね子ちゃんのこと。
え…？
だろ？
♪～
うん…。
へぇ。
だから　これは宗男さんが。
俺は　いいよ。
（島谷）でも…無駄になっちゃうから。
♪～
んだな…。
うん…　よし！
ちょっと　行こう！
♪～
（すすり泣き）いたいた。
（すすり泣き）
どうした？
ビートルズに会いに来たのが？会えだが？
そっか。
武道館は？　行ぐのが？
チケット　買えなかったから…。
（すすり泣き）
はい。
え…？
♪～
ジャカジャ～ン！　ハハハ！
あっ　ありがとうございます！
♪～
やった～！
この女の子　後に　ロック評論家に。
…なんてことになったらいいですね。
当時　日本にいたファンは推定３００万人。
でも　実際に武道館で見ることができたのは僅か５万人でした。
この　おちびちゃん３人。
ん？　あぁ　ジョージ！
（進）えいっ！（美代子）そうけ。それで　歯磨ぎ粉だったんだねえ。
（茂）悪いな　滋子　心配かげで。
いい年して　まぁ。（滋子）いえ。私も感謝してっから。
あの人戦争から帰ってこながったら一緒になってねえし…。
こん子らも生まれでねえわげで。（美代子）んだね。
何だが　おがしなやづになっちまったけんどな。
んだなぁ。
そんで　ビートルズかぁ…。
まっ　私にはもう　さっぱり分がんねえけど。
いや　私も　さっぱり分がんねえよ。（美代子）そうけ？
（笑い声）
ごめんよ　義姉さん。
こんな　のんきな話して…それどこじゃねえのに。
あぁ　実さんのこど？いいんだよそんなの　気にしないで。
もうね　何か　ちょっと慣れできた。
お父ちゃんが　どうしてんのが分がんないこどに慣れできた。アハハハ！
ダメだよ　義姉さん　ダメだ。
そんなこどん慣れちゃダメだ義姉さん！
滋ちゃん…。
んだよね。
ありがとう。
本当に谷田部家の男は　しゃあねえなあ。
んだよねえ。
♪～
ん？
あっ　あの　お父さん　義姉さん。
ひとづ　頼みがあんだけっども。ん？
何だ？　何でも言ってみろ。
そうですかぁ？（茂）うん。
♪～