三重県内鉄道の今昔紹介 県総合博物館、8日から特別展
県内を走る鉄道の路線やその歴史を、多彩な資料や部品、模型、写真で紹介する特別展「みんなののりもの大集合」が八日、津市一身田上津部田の県総合博物館で開幕する。九月十八日まで。 県内には近鉄やJRに加え、伊勢鉄道、伊賀鉄道、三岐鉄道など個性的な鉄道がある。展示では鉄道各社や愛好家から借り受けた、古い切符や行き先案内板、信号機、連結に使う部品など約三百五十点が並ぶ。 近鉄からは、一九七九年に英国のエリザベス女王が京都から伊勢へ向かった際に座った、応接室のソファのような特別席を展示。最新の観光特急「しまかぜ」の本革を使用したシートに座れるコーナーもある。 三岐鉄道北勢線は、幅の狭いレールで電車も小さな「軽便鉄道」。幅が二メートルに満たない車内を再現し、対面式の席に座るとすぐ目の前に向かいの乗客がいる、ローカル線独特な雰囲気が味わえる。 伊賀鉄道からは、沿線の景色を精密に再現した鉄道模型を展示。県内の戦前の鉄道の貴重な写真や記録も多く紹介し、戦前に整備された鉄道網が健在なことも分かる。同館は「夏休みの子どもたちから本格的な鉄道ファンまで楽しめる」とアピールする。原則月曜休館。一般八百円など。 (森耕一) PR情報
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