ワンダーラスト運営日記

見上げてごらん夜の星を

山口組の後藤忠政が渡世を引退した理由として、次のような言葉を残している。

『俺が山口組、というかヤクザを辞めた理由については、世間でいろいろと言われてるようだが、ひと言で言えば「潮時だった」ということだ。あらゆる意味でな。俺みたいな「力こそ命」みたいな時代に育った古いタイプの極道が、今の時代のヤクザ社会に合わなくなってきたということだ。』

これからの、この業界は、ネクストタイム「田中」やブートレガーよっしーのような、新しい次の世代が担うべきであって、私のような、あらゆる意味で古いタイプの人間の時代ではないと感じている。まさに、私にとっても、ひと言で言えば「潮時だった」ということになる。それでも、この業界の行く末は心配している。みんな、「田中」やよっしーのブートを買ってあげて欲しい。

最近、特にここ1か月くらい、いろいろと私の心境に変化を及ぼす事が多々ありました。この仕事を始めてはや10余年。年初から申し上げていた通り、そろそろ潮時かなと思い、今、取引先を順次整理している途中です。今まで支えてくれた方々ありがとうございました。今後は、いきなり完全引退ではなく、細々と趣味でやっていきたいと思っています。今みたいなペースではなく、本当に細々と、あくまで趣味として。そしていつの間にかフェードアウト出来たらいいなと思っています。

ここ最近の出来事で、私の心境に影響を与えた最も大きな出来事は、A氏と10年以上ぶりに再会したことです。本人はそんなにブログで持ち上げられると照れると言っていましたが、おそらくA氏本人の想像以上に、私にとっては大きな転機となったのです。A氏が気持ちを汲んで、突然疎遠になった私をそっとしておいてくれたこと、そして再会したときには、まるで空白期間がなかったかのように話せたこと。その時のA氏の話を思い返して泣きそうになりました。さらに、共通の友人たちが、やはり心配して、どうしているかとたまに私を話題にしていたと聞き、不義理をしている自分に胸が痛みました。「そこから出ておいで」「また、こっちに来いよ」、そのように言われた気がしたのです。

先日、20年来の友人E氏と会いました。知り合った頃はまだ大学生だったE氏が、もう40歳になるということで、改めて時の流れの速さに愕然としました。この20年弱の期間、ベッタリというわけではないけれど、かといって疎遠になるわけでもなく、ただ、ただ、時間が自然に流れていった感じです。E氏は私より5歳年下なのですが、あくまで関係は対等、年齢差など意識したこともなく、お互いタメ口です。私が東京に来てからの友人であるE氏が、既に20年近くの関係になったということにも、非常に感慨深いものを感じました。今後の人生においても関わっていくだろうから、帰る時に、つい、「結婚式にはご祝儀弾むからな」と口をついて出ました。その予定がまだあるのかどうか知らないけど。

1973JOさんと初めてお会いしたのは昨年のことでした。ご本人からE氏を通じて私に会いたいと申し出があり、E氏の紹介であらばと、新宿でお会いしたのが最初でした。それが、いつの間にかE氏をすっ飛ばして、二人で会ったり、個人的にいろいろな相談をさせていただいたりと、自然と親しくなりました。特に先日は焼肉店で泥酔するくらい一緒に飲んでしまって。これも何かの縁なので、今後も大切にしていきたいと思っています。「1973JO」という名前からわかる通り、彼も私と年齢が近いので、今までの人生を同じ歩幅で歩いてきた、そしてこれからの人生も歩いていく親近感のようなものも同時に感じています。

そう、最近、年齢を意識することが多くなったのです。

A氏もE氏も知り合ってから15年以上経つでしょうか。出会った頃がつい最近のように思えます。そして、その期間を往復すれば、私など年金受給年齢になってしまいます。人生は短い。本当に短い。何か、この10余年の間に、多くの忘れ物をしてきたような気がするのです。そしてまた、私を誘う声が聞こえるのです。「そこから出ておいで」「また、こっちに来いよ」と。

冒頭で書いたように、この仕事はセミ・リタイアします。それに伴い、このブログも7月8日の夜が最後の更新になります。今後は、昔の友人たちと旧交を暖め、過去の忘れ物を取りに行ってこようと思います。人生に無駄な時間を過ごす余裕はない、短い人生において、出来る限り充実した時間を過ごすことが大切である、そのためにはどのようにしたらよいか、そんなことを、ここ1か月の間、ずっと考えていました。ほとんどそのためだけに時間を費やしていました。その結論が、仕事をセミ・リタイアして、人生を充実させようということなのです。今まであまり出来なかったゆっくり本を読んだり映画を観たり、そのような事にも時間を使いたい。端的に言えば、そういうことなのです。

改めて、このような心境になるきっかけを作ってくれたA氏、E氏、そして1973JOさんには感謝しています。あなた方のような友人がいて、私は幸福です。

では7月8日の夜の更新まで、皆さんも充実した時間をお過ごしください。
ありがとうございました。


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