石川できた! 七尾城址観光マップ 東雲高生が原画手描き
郷土の歴史を再発見しようと、七尾東雲高校の生徒たちが昨年から取り組んでいた七尾城址(じょうし)観光マップの原画が完成し、同校で六日、関係者に披露された。マップは一万部を作製、八月から観光客に配布されるほか、インターネットでも配信される。(鈴木弘) 出来上がった原画は、「天宮の城 五大山城」と銘打った城址周辺と、市街地を描いた「交流人口UPマップ」の二枚で、旧跡や寺院、ビューポイントなどを示し、短いコメントを添えた。絵は色鉛筆で描き、解説も手書き。温かみのある仕上がりになった。 プロジェクトは、七尾商工会議所とのと共栄信用金庫でつくる「七尾歴史たび研究会」の地方創生事業。県産業創出支援機構の事業に採択され、同高の協力で昨年十一月から、総合経営学科観光コースの生徒らが、観光マップ作りの準備を始めた。 生徒十四人は今年四月まで、七尾城址、七尾城史資料館、山の寺寺院群、中心市街地を四回にわたり実地調査。自分たちの足で歴史や由緒をたどったり、景色のいい場所を探したりして、飲食店やお土産店も含めて観光客にアピールできる七尾の魅力をまとめた。 この日、印刷会社に原画を渡した班長の三年小石菜月さん(17)は「城址は登ってみると歴史が感じられ、眺めも素晴らしかった」と振り返り「どこに行けば何が見られるか観光客が分かるように工夫した。多くの人に七尾城のことを知ってもらいたい」と語った。 A4判のマップは八月二十六日から、JR七尾駅や能登空港などで配布される。研究会では今後、生徒たちによるガイドツアーを予定しており、英語版や中国語版も作る計画という。 PR情報
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