トップ > 石川 > 7月7日の記事一覧 > 記事

ここから本文

石川

できた! 七尾城址観光マップ 東雲高生が原画手描き

完成したマップの原画を披露する高校生=七尾東雲高で

写真

 郷土の歴史を再発見しようと、七尾東雲高校の生徒たちが昨年から取り組んでいた七尾城址(じょうし)観光マップの原画が完成し、同校で六日、関係者に披露された。マップは一万部を作製、八月から観光客に配布されるほか、インターネットでも配信される。(鈴木弘)

 出来上がった原画は、「天宮の城 五大山城」と銘打った城址周辺と、市街地を描いた「交流人口UPマップ」の二枚で、旧跡や寺院、ビューポイントなどを示し、短いコメントを添えた。絵は色鉛筆で描き、解説も手書き。温かみのある仕上がりになった。

 プロジェクトは、七尾商工会議所とのと共栄信用金庫でつくる「七尾歴史たび研究会」の地方創生事業。県産業創出支援機構の事業に採択され、同高の協力で昨年十一月から、総合経営学科観光コースの生徒らが、観光マップ作りの準備を始めた。

 生徒十四人は今年四月まで、七尾城址、七尾城史資料館、山の寺寺院群、中心市街地を四回にわたり実地調査。自分たちの足で歴史や由緒をたどったり、景色のいい場所を探したりして、飲食店やお土産店も含めて観光客にアピールできる七尾の魅力をまとめた。

 この日、印刷会社に原画を渡した班長の三年小石菜月さん(17)は「城址は登ってみると歴史が感じられ、眺めも素晴らしかった」と振り返り「どこに行けば何が見られるか観光客が分かるように工夫した。多くの人に七尾城のことを知ってもらいたい」と語った。

 A4判のマップは八月二十六日から、JR七尾駅や能登空港などで配布される。研究会では今後、生徒たちによるガイドツアーを予定しており、英語版や中国語版も作る計画という。

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索