映画『ライフ』特別映像。「地球外生命体」のモチーフになったのはある生物だった……?

映画『ライフ』特別映像。「地球外生命体」のモチーフになったのはある生物だった……? 1
Image: © 2017 SONY PICTURES DIGITAL PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED. via 映画『ライフ』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

人類が夢見る「地球外生命体」。生きてるうちにお目にかかりたいものですが、もしそんな夢の生命体が人類にとって大きな脅威となる存在だったら……?

火星から持ち帰った「凶悪」な地球外生命体とそれを地球に持ち込まないよう食い止める宇宙飛行士の攻防を描いた映画『ライフ』。いわゆる「エイリアンもの」の映画ですが、舞台となる国際宇宙ステーション(ISS)の描写や、地球外生命体の表現がかなり現実味のある世界観の作品です。だからこそ、その恐怖もひとしお。

今回は『ライフ』の特別映像から、本作がどのように作られたのかをのぞいてみましょう。

Video: SonyPicturesJapan/YouTube

動画はSonyPicturesJapanより。

監督のダニエル・エスピノーサが「我々が重視したのは、描かれる生命体の科学的な裏付けだ」と語る通り、地球外生命体を作り上げるにあたって微生物学者のアダム・ラザフォード博士に協力を仰いだとのこと。

例えば作品で描かれる地球外生命体、動画では少ししか出てきませんが単細胞っぽいデザインをしていませんか? それもそのはず、映像では語られていませんが『ライフ』に登場する地球外生命体は現実の「粘菌」をモチーフにしています。ラザフォード博士は粘菌について以下のように語っています。

(粘菌は)ライフサイクルのある時点になると、一つ一つの細胞が集まって、まるでキノコのような立体的な構造物を作り上げるんだ。

これはまさにトップ画の描写そのものですね。エスピノーサ監督は「生物学的でありながら、また他とは違った力強さがあった」として粘菌のアイデアを採用し、本物の学者たちと異星生物についてブレインストーミングを繰り返してこの地球外生命体を作り上げました。

また本作には欧州宇宙機構(ESA)の監察官であるルドルフ・シュミット博士をアドバイザーとして起用し、宇宙・救急医療専門家のケヴィン・フォン博士にも協力を仰いでいます。そのためISS内での地球外生命体の暴走、緊急事態などに対する対応も現実にかなり近いものになっています。

憧れの「地球外生命体」に思いを馳せながら、恐怖に打ちのめされるのもいいかもしれませんね。来たる(?)未来の予習として。

映画『ライフ』は7月8日(土)より丸の内ピカデリー他、全国ロードショー。

映画『ライフ』の真田広之さんにインタビュー:「現場はあくまでアナログと肉体の表現が主体」

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(K.Yoshioka)

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