看護師1年目の時って人間関係、激務、責任の重さなどあらゆる悩みの大きさに耐えきれなくて「辞めたい」という気持ちになりますよね。
でも今の職場を続けること以外の選択肢を知らないから、ただただ月日が経つのを耐え忍んでいるなんてことはありませんか?
本当は今の「辞めたい」という悩みを解消するための選択肢は沢山あるんですよ。
あなた自身が、
・苦手な人と働くのが嫌なのか。
・違う科にいきたいのか。
・病院を変えたいのか。
・看護師をやめたいのか。
それによっても選択肢は変わってきます。
今回は看護師転職フローチャートを作ったので、今一度あなたにとって本当の夢は何なのか自分自身と向き合ってみましょう。
このフローチャートを活用すれば自分一人では思いつかなかったような道が切り開けます!
選択肢は沢山あるよ!転職フローチャート
今一度あなたの気持ちを整理するために、以下のフローチャートで診断してみましょう。
診断結果①今の職場で工夫をしてみよう
今の病棟には残りたいけど師長さんに相談するのは抵抗があるという方は、まずは自分自身で工夫をしてみましょう。
まず怖い先輩との人間関係に悩んでいるのであれば、先輩との関り方を見直してみましょう。
怖い先輩たちが新人看護師にイライラするポイントはだいたいどこも一緒なんです。
そのためその地雷を踏まないように注意すれば、先輩から怒られる頻度というのは大幅に削減できます。
そして徐々に冷たい対応から優しい対応をしてくれるようになります。
怖い先輩の地雷とはなんなのかについてはこちらの記事にまとめていますので、参考にしてください。
職場でもっとみんなに可愛がられたい!愛されキャラになりたいという方はこちらの記事もお読みください。
ミスが多い自分、仕事ができない自分が嫌い!今の自分から抜け出して、もっとみんなに認められたいという方はこちらの記事を参考にしてください。
以上のことを参考にしながら今の職場で自分がどうすればよいか工夫してみましょう。
ただ無理をしないでくださいね。
「やっぱり耐えられない!」というときは一度立ち止まって、診断②~⑥の考え方も考慮してみましょう。
診断結果②師長さんに相談してみよう
仕事が辛くて辛くて仕方ないけど、今の病棟には残りたいというあなたは人間関係に悩みを抱えているのだと思います。
その人間関係の悩み、一度師長さんに相談してみましょう。
師長さんは、管理者としてみんなの職場環境を整えるのが仕事です。
そのためあなたの人間関係の相談もしていいんです。
師長さんに相談することで以下のような措置をとってもらえますよ。
・怖い先輩に指導する
・怖い先輩とチームを離す
・怖い先輩とシフトが同じにないようにする
・怖い先輩を他部署に飛ばす
これらは全部、実際にあった話です。
私はこれまで3つの病院を経験しましたが、どの病院もスタッフから相談を受けた師長さんは色んな方法を使ってメンバー調整をしていました。
また怖い先輩が毎年のように新人をいじめているような場合、同僚が相談した後その先輩が他部署に飛ばされたというケースもありました。
このように師長さんに相談することで色々な措置をとってもらえるのです。
もしここでスタッフの相談を聞き入れてくれない、ましてや師長自身が新人に冷たいという場合は、そんな病院辞めていいと思います。
スタッフの相談にきちんと対応してくれる師長さんの方が本来はスタンダードなので、管理体制のおかしな病院で我慢する必要はありません。
診断結果③師長さんに異動を申し出てみよう
今の科自体が自分に向いていない、または苦手な人と顔を合わせるのも嫌だという場合は異動を申し出てみましょう。
新人の移動は受け入れてもらえないと思いがちですが、今の悩みや異動したい理由をきちんと話せば応じてくれる場合があります。
部署異動したとたん、伸び伸びと働けるようになったというケースは結構多いんですよ。
診断結果④転職してみよう
転職も一つの選択肢としてあげられます。
病院によって指導体制は全く異なります。
・指導要項がしっかりあって一年かけて新人を育てる。
しかも指導者に向けての研修にも力を入れている。
・指導体制が全く整っておらず新人も即戦力として扱われる。
しかも先輩たちも指導の研修を受けていないので昔ながらのいじめのような指導から抜け出せていない
という病院もあります。
まちがいなく前者の病院の方が新人は働きやすいです。
そして前者の病院のほうが師長さんも頼もしい師長さんが揃っています。
今の話を聞いて自分の病院の指導体制などに疑問を感じた場合は、一度環境をリセットしてみるといいでしょう。
診断結果⑤看護師資格を使って病院以外で働いてみよう
看護師資格は病院以外にも色んな場面で活用できるので、病院以外の働き方も検討してみましょう。
看護師の世界では「急性期の経験がないと後に困る」といわれることが多いのですが、私は別にそうは思いません。
だって「のちに困る」の「のち」っていつのことを指してるの?と思うからです。
本人が急性期に戻るつもりなら確かに戻ったときは大変かもしれませんが、別に本人が急性期に戻るつもりがないなら困ることもないじゃんって思うんですよね。
それにもし急性期に戻ったとしたら、そこから勉強していったらいいだけのことです。
周囲の「看護師は急性期を経験して一人前」という認識に振り回される必要はないと思います。
あなた自身がどうしたいのかを考えてみましょう。
☟こちらに病院以外で看護師資格を活かせる職場をまとめているので、参考資料として使ってください。
診断結果⑥他分野の仕事をしてみよう
「もう看護師やめたい」という場合は辞めていいと思います。
「看護師やめたい」というと周囲の人は「もったいない」というかもしれません。
ましてや看護学校の学費を払った親なら、なおのこと説得しようとしてくるかもしれませんね。
だけど「せっかくの国家資格を使わない」もったいなさより、「したくない仕事にあなたの人生をささげる」方がよっぽどもったいなくないですか?
この看護師資格はだれのためって、あなたの夢のためですよね。
「夢をかなえるために看護師資格を取ったけど、実際は思っていたのと違った。」
それならあなたの次の夢をかなえましょう。
実際に私の友人の中にも、看護師資格をとったけど今は全く関係のない仕事をしている子って沢山います。
だけどだれも「資格がもったいない」なんて言ってないですよ。
「もったいない」というのは周囲だけです。
本人たちは留学したりアパレル関係で働いたりと本当にイキイキしています。
あなたも自分の本当にしたいことに正直になってみましょう。
あと、他の分野に行くことに関して給料の点が気になるかと思いますが、一般職と看護師の給料の差は副業でいくらでも補えます。
そのためお金のためだけにしたくもない仕事を続けるという考え方も一度見直すきっかけにしてもらえたらと思います。
私も新人時代は辞めたくて仕方なかった
まだまだ業務に慣れなくて不安なうえに、怖い先輩に怒られてどんどん自信をなくしていきますよね。
「私って看護師向いてないのかな?」
「もうやめた方がいいのかな?」
って毎日のように考えてしまいますよね。
おそらく95%の新人看護師が、同じ気持ちを抱えていると思います。
私も新人時代は本当に辛かったです。
まず私の指導者となった先輩が、病棟で一番怖いとされているお局さん。
代々そのお局さんにみんないじめられてきたそうですが、私もその犠牲者となってしまいました。
「すみません○○さん」と声をかけるだけで「なに!?”(-“”-)”」と威圧的な態度をとられ、トロくさいことをしていたら「あっちいって」と言って手を払われる。
一度足蹴りが飛んできたこともあるんですよ(笑)当たっていませんが(-_-;)
そのような状態だったので、当時の私の判断基準は「看護としてどうなのか」というより「お局さんに怒られないためにどうしたらいいか」になってしまっていました。
こういう思考になってしまうと、本来とるべき行動とはかけ離れたことをしてしまうんですよね。
そのせいもあり私は4日間で3枚のインシデントレポートを書くくらいミスが多いナースになりました。
そしたらさらにお局さんにいじめられるという悪循環の極みのような状態に陥ります。
「もう辞めたい。」という気持ちを毎日抱え、通勤途中も「電車のダイヤが乱れてくれないかな。」「いっそのこと事故にでもあいたいわ。」ということばかり考えていました。
毎朝、情報収集中もお腹がいたくなるし、申し送り中も動悸がしてくるんですよ。
結構精神的にきていたと思います。
勤務終了後に一人で泣いたことも何度かあります(笑)
ただ当時の私には「仕事に行く」という選択肢意外を知らなかったんです。
「仕事を辞める」なんて現実的な話じゃないと感じていました。
だからただひたすら耐えて仕事に行っていたんです。
今振り返ってみると当時に他の選択肢を知っていたらもっと自分自身を守れたんじゃないかなって思います。
本当は沢山の抜け道があるのに他に選択肢があることを知らなかったから、耐えることしかできなかった。
当時は師長さんに相談するという発想さえ持てなかったんですよ(ノД`)・゜・。
おそらくあなたも当時の私と全く同じ状況だったと思います。
しかしあなたはここで色んな選択肢を知ることができました。
なのであなた自身の気持ちをここで一旦整理して、今後の進路について考えてみてください。
さいごに
新人看護師の地獄のような日々は誰もが通る道です。
残念ながらそのことが日常化しすぎて「耐えることが当たり前」になってしまっています。
しかし明らかに病院側の管理体制に問題がある場合も多いです。
また実際に看護師してみたけど自分には合わないと思った方もいるでしょう。
そのような時に、周りの「一年目は耐える時期」という盲信を真に受けないでください。
あなた自身がどう感じるかを一番にこれからのことを考えてましょう。